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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『殺意の集う夜』

書名出版社
殺意の集う夜講談社文庫
著者出版年
西澤保彦1999(単行書は1996年)



Dec 02 (thu), 1999, 19:56

中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website

うっかり何か書くとネタばれになりそうなので,裏表紙の惹句を書き写しておく。
『嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。深夜,男におそわれた万理は,不可抗力も働き彼ら全員を殺してしまう。その後,園子の部屋へ逃げ込むと,園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか。驚愕のラストまで怒濤の展開。奇才が仕掛けたジェットコースター・ミステリー!!』

パズラーというか,パズルそのものである。縦横無尽に張り巡らされた伏線がすべて一点に収束する。現実に起こりうるかどうか怪しい偶然が多発するという点は陽に出ているから許すことにすれば,よくもここまでのロジックを組み上げたものだと感心した。2回は楽しめる。1回目は純粋に驚きを楽しみ,2回目は伏線を拾って構成の妙を堪能すればよい。しかし3回読み直したいとは思わないのが弱点か。

●税別590円,ISBN 4-06-264719-2(Amazon | honto


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