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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『音楽のヨーロッパ史』

書名出版社
音楽のヨーロッパ史講談社現代新書
著者出版年
上尾信也2000



Aug 22 (tue), 2000, 21:07

徒然三十郎 <tkyo3508.ppp.infoweb.ne.jp>

帯に「古代の軍楽から国歌まで 音の力が歴史を変えた!」とあるように、古代ギリシアから第二次世界大戦に至るヨーロッパの歴史のなかで音楽がどのように政治利用されてきたかが概観されています。ただし、プロテスタンティズムと密接な関係にあるJ.S.バッハの音楽や国歌と対照的な「インターナショナル」は無視されています。

スケジュールが切迫していたのか、全体にあらさが目立ちます。例えば、P.222で第二次世界大戦による死者を「四〇〇万人以上」としていますが、不適切な数字ではないでしょうか。なじみのないカタカナ語の多さによる読みづらさにも改善の余地があります。


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