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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『合成洗剤と環境問題』

書名出版社
合成洗剤と環境問題大学出版
著者出版年
大矢勝2000



Nov 21 (tue), 2000, 21:01

りりぃ <d2e091a5.tcat.ne.jp> website

この本を読むきっかけは、著者のホームページで書かれている事に対して、非常に反感を持ってしまったからだ。しかし、本の方は許容範囲である。著者は、合成洗剤擁護派であるが、洗浄方法を専門としてきた著者なら工業用においてそれらが必要となる部門も熟知しているだろうし、その有効性、必要性から、合成洗剤擁護派に回ったとしてもおかしくない。

しかし、一般家庭用合成洗剤に対する考え方はどうだろうか? やはり、失礼ながら、机上の論理と言う感が否めない。このようなものは、現場で毎日それらを使っている人々の方が現実に起こっていることを知っていたりする。

確かに、著者の言うように、国際的なレベルで学会で認められたものでなければ科学的に証明されたと言い切れないのかもしれない、学問としてはそれが正しいのかも知れない。でも私たちは、合成洗剤を使って実際起こっている手荒れや、頭皮のかぶれ、体のかゆみ、それらをどう理解したらいいのだろう。石鹸派の学者達の著書は、坂下栄先生にしても、自分の体で体験したことをすっきりと、まさにこれだったんだと説明してくれる。だから、頭に残る。ところが、どうも擁護派のそれでは説明がつかないのだ。

だから、私は、やはり、国際的レベルでの科学を求めるより、自分が動物として持つ感覚を大切にしていきたいと思う。毒に対して、避けたいと思う感性を大切にしていきたいと思う。その方が科学に責任を求めるより、自分で責任がとれていいと思う。

私が、とても残念に思うのは、勝先生がこの本で見せている学者としての良心がホームページの言いたい放題コーナーでは、まるきり違った方向に向いてしまっていることだ。誤飲が良い例だ。p71から引用する、

<・・・合成洗剤は多少食しても良いようにも受け取られる表現になっている。合成洗剤を飲んで死亡することはあり得ないことだとしても、乳幼児等の誤飲事故防止のために、基本的には取り扱い注意を促すための有害性を誇張した表現が望まれる。>

先生、やはり、ホームページでのガブ飲み発言はお止めになって下さいよ、先生の心からの言葉ではないと思いますよ。

あと、先生、きざみキャベツっていうのは、一般的に外食産業などで中性洗剤で洗う可能性があると思いますが、”みじんぎりを洗剤液中でもみ込む”っていう発想は、それは、もう言いがかりの部類ですよ。そんなことしませんよ、普通は、キュウリだって一本まるごと洗ってから、みじん切りにしません? そう言うこと仰ると、合洗派の言いがかりとか、負け惜しみみたいにとられますよ。

確かに先生が書かれているように、あまり低次元での消費者情報とか噂の類を信じ込んでしまうのは、害があるかもしれません。私達は、文明社会で暮らしているのですし、それから逃げられませんし。でも、大丈夫ですよ、だんだん消費者だってちゃんと教育すれば、ある程度科学的根拠を求めるようになると思いますよ。ただ、メーカーがそれらを通常の使用量では安全という殺し文句の下に包み隠そうとするから、却って噂の類が先行してしまうのですよ。

私も先生の本から良いところだけを抜き出して覚えておくことにします、ありがとうございました。いつか研究室を訪ねてお会いできたらと思っております。この掲示板ご覧になっていたら、何か著者として書き込んで行ってください。「来ないでくれ」でもいいですよ。

¥1800(消費税込みで¥1,890)

 


Dec 17 (sun), 2000, 14:35

りりぃ <d2e091a5.tcat.ne.jp> website

先生のご本には、グローバルな消費者教育のためには、間違ったことがあれば、申し出て欲しいとあったような気がします。それらのためには、著書のプライドや意地なんてゴミに等しいなんてお書きになっていた。ですから、私は先生の新掲示板に出向いて、もう一度申し出たのですが、合成洗剤の前に私の方が永久追放されてしまいました。

別にご本はあの通りでよろしかったのですが、ホームページの方がご本と内容が違うので、気になっちゃうんです。

しかも、ホームページでは、ご本には載っていた”洗剤の毒性に関するお話(確か人体でしたかねぇ)”が、急になくなって(予定されていたので楽しみにしていたのに)、情報に関するコーナーが入っていて。やはり、先生、一般人が混乱しないように、大学の先生のお話はその著書とホームページで食い違わないように統一なさって欲しいです。

あと、データベース、長い間閉じられていたのですごく心配してたんです。でも、急にこちらもごっそり参考文献が入っていて、誤飲に関するご本まで入ってきて、どんどん増えていくのがとっても楽しみです。さらなるデータベースの構築を応援しています。


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