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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『スピカ-原発占拠-』

書名出版社
スピカ-原発占拠-宝島社文庫
著者出版年
高嶋哲夫2001年(単行書は1999年)



May 07 (mon), 2001, 11:59

中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website

ソロモン諸島調査に行くとき,京成上野駅ホームの売店で買って,そのまま飛行機の中でも読み続け,ブリスベンに着く直前で読了した。

周辺住民に莫大な被害を与えることができるような巨大施設のテロリストによる占拠という設定は,真保裕一「ホワイトアウト」と同じで,その施設をよく知っているヒーローが潜入するというところまで一緒なのだが,専門性を生かし,原発占拠をリアルに描ききることによって独自の迫力が出ている。家族の再生という高嶋哲夫作品に通底する裏テーマに着目しても面白い。

●税別667円,ISBN 4-7966-2074-5(Amazon | honto


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