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【第1147回】 雨だが民博へ行ってみる(2015年11月8日)
- 7:00にCzecho No RepublicのHeart Beatで起床。昨夜のパスタの具の残りを温め直して,炊きたてのご飯に掛けてミートソース丼とした朝食。簡単にできたが,そこそこ美味。
- 雨模様だが,あと3日で終わってしまう韓日食博を見るために民博へ向かう。
- オムロンのWiFiで測定データをPCやスマホに送れる体組成計のセットアップが難航したのと電話が掛かってきて応答したので出発が遅くなったが,ともかく今日しかないので出かけよう。
- 万博記念公園の駅に着くと,太陽の塔の巨大さに圧倒される。韓日食博の招待券を公園入口の団体受付のところに見せると,公園の入場券(切符のように,紙製だが磁気がある,自動ゲート用のもの)がもらえるので,それを通して公園に入場,太陽の塔に向かって左に民博に行ける通路があるので,そこを歩いて5分ほどで民博に到着。入口脇に100円コインロッカー(使用後に100円玉は返金される)があったので,荷物を入れてから入館。
- 1時間半ほどかけて1階,2階と見て回ってから地下に降り,偶々開催された,第404回ウィークエンドサロン=研究者と話そうイベント(といいながら,満席の来場者と演者が喋るような時間はなかったが)を聴いた。今回の韓日食博を作った人々(朝倉敏夫さんや石毛直道さんも含めて)の話が聞けてラッキーだった。韓国の食文化研究の進展と,それを担った人たちと石毛さんとの交流の話に加え,この特別展の初日のゲストとして来日された尹瑞石先生のスピーチビデオが日本と韓国の食の共通性と差異をコンパクトにまとめて説明してくださっていて大変良かった。話の最後の方で紹介された女子栄養大の方は,後で電話で聞いたら妻の知り合いで,今回の招待券もこの方からいただいたのだったそうだ。そうと知っていればお礼くらい言うべきだったところだが,サロンを聴いていた時点では知らなかったので仕方が無い。サロン会場の隣に売店があって,この特別展の冊子とか月刊みんぱく9月号とかを買い込んでから帰途に就いた。月刊みんぱく9月号はこの特別展の特集号なのだが,それ以外にも竹川大介さんのマリコ・イアの話とか,澤井一彰さんのコーヒーの文化遺産争いの話とか,面白い記事が満載だった。
- 復路は万博記念公園からモノレールで南茨木,阪急で十三乗り換え高速神戸,歩いて神戸駅に出てバスで帰宅。その間,石田基広『新米探偵、データ分析に挑む』ソフトバンククリエイティブ,ISBN 978-4-7973-8230-3(Amazon | honto | e-hon)を読んでいたが,もう少しのところで読み終わらなかった。
- 帰宅後読了したので,事件ファイル02以降の突っ込みどころをメモしておく。(1)pp.77の「Excelのワークシートを手慣れた様子で操作して」の部分は,A1:K2を選択してカットし(A1の上でCTRLとSHIFTを押しながら右矢印1回,CTRLを放して下矢印1回,次いでCTRL+X),シート2のA1に移ってから「形式を選択して貼り付け」で「行と列を入れ替える」にチェックを入れてから値を貼り付け,シート1に戻ってA3:K4をカットしてからシート2に行ってA11で「形式を選択して貼り付け」,「行と列を入れ替える」がチェックされているのを確認してOK,最後に再びシート1に戻ってA5:K6をカット,シート2のA21で「形式を選択して貼り付け」,以下同様という手順は短いので書いて欲しかったし,Rでやったならコードを載せて欲しかった。(2)pp.78-79でbreads.csvが出てくるときにcsv形式がどういう形式なのか,Excelでどうすると保存できるのかが説明されていないが,ここはExcelがわかる人なら説明不要ということか? (3)pp.92-93では,仮説検定で有意差がなかったことから「慎重を期していえば,重量が減っていると疑う根拠はない」という台詞があるが,慎重を期していえばもなにも,それしか言えないはず。(4)p.113のコメント部分で,read.csv("file.choose()")となっているけれども,当然ダブルクォーテーションは不要。(5)p.122は積み上げ棒グラフよりもモザイクプロットの方が描くのも簡単だし(何せ,2次元のクロス集計表がtable1に付値されているなら,mosaicplot(table1)だけで良い)わかりやすいのでは? (6)p.127は,「ごくごく簡単な目安だが」と書いてあるのでいいのかもしれないが,カイ二乗検定における近似が正しくない可能性があるのは,「分割表のどこかに5未満の頻度がある場合」ではなくて,「期待度数が5以下のセルが全体の20%以上あるとき」である。(7)pp.143-144での,sakurada.csvからmenus.csvへの変換過程のコードも示して欲しかったところ。Perlか何かで書く方が楽そうだが。(8)pp.158の相関係数の判断基準の目安表は誰が提案した基準なのだろう? (9)回帰を相関の延長として説明するのは違和感がある。(10)台詞だからいいのだが,pp.252でオッズ比が競馬で使われているというのは違っていて,競馬で使われるのは「オッズ」であって「オッズ比」ではない。glm()の結果からオッズ比を出すときにさりげなくexp()を取っているのだが,そこに触れていないのも気になった。(11)pp.254からロジスティック回帰分析の計算練習用に取り上げられている例がMASSパッケージ内のbirthwtだが,説明がざっくりしすぎなので,この部分に関してはぼくの大学院修士課程用のテキストのp.121からを読んで貰う方が良いと思った。表紙イラストの背景に使われているのも,birthwtのロジスティック回帰分析の出力なのだが,本書の特徴を出すには,図05-09とか図05-10の方が良かったんじゃないだろうか。
- とはいえ,事件ファイル05でMecabを使ったテキストマイニング入門を扱っているのは石田先生の面目躍如といったところだと思うし,openairパッケージのcalendarPlot()など,ぼくが知らない関数も紹介されていて,それらがすべて1つのストーリーの中に凝縮されているわけだから,やはり凄い仕事というべきと思う。
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