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【第1217回】 六甲で会議に出てから名谷へ向かう途中,大量に本を買い込んでしまったが,志村五郎『数学をいかに教えるか』は凄い本だ(2016年1月22日)
- 6:00起床。タマネギと冷凍小籠包とベーコンをコンソメスープと麺汁で煮込んで,餅1個を追加して朝食。今日は六甲で会議があるので,三宮経由で直行し,昼飯を食べてから名谷に向かう予定。
- そういうわけで午前中は六甲台で会議。すんなり行くとは思わなかったが,思った以上に前途多難な会議だった。戦略としては,自分の講義をとる学生が損をしないようにすることは最低限守りたい。
- 昼飯は海鮮かき揚げ丼とサラダを生協食堂で食べた。名谷に向かう途中,三中さんがtwitterで絶賛していた森博嗣『作家の収支』幻冬舎新書,ISBN 978-4-344-98402-8(Amazon | honto | e-hon)を買うついでに,西成活裕『とんでもなく役に立つ数学』角川ソフィア文庫,ISBN 978-4-04-409476-8(Amazon | honto | e-hon),イアン・スチュアート(冨永星 訳)『若き数学者への手紙』ちくま学芸文庫,ISBN 978-4-480-09673-9(Amazon | honto | e-hon),志村五郎『数学をいかに教えるか』ちくま学芸文庫,ISBN 978-4-480-09630-2(Amazon | honto | e-hon),本川達雄『人間にとって寿命とはなにか』角川新書,ISBN 978-4-04-082050-7(Amazon | honto | e-hon)などを買い込んでしまったので荷物が重くなった。志村先生の本は2014年の書き下ろしだが凄い本で,掛け算順序問題について「順序を気にするばからしさ」と何度もはっきり書かれているし,何よりびっくりしたのは,サイモン・シンのフェルマー本に言及したところ(pp.119-120)で,「なお,Simon SinghのFermatに関する本の中での谷山に関する英文の記事はすべて私の上記の英文からそのまま私に断りもなく抜き取ったもので,剽窃と言ってよいのである。今は私のCollected Papersはオンラインで無料で読めるし,またそれより前から簡単にBull. London Math. Soc.がオンラインで読めたからその剽窃もはっきりわかる」という点であった。サイモン・シンのフェルマー本は名著だと思っていたが,引用だと明記していないのだとしたら,確かに問題だと思う。もっとも,長すぎないとかいろいろな引用ルールを守って出典を明記した引用であるならば,原著者に断りをいれる必要はないので,「私に断りもなく」という書き方は若干誤解を生みそうな気もする。
- 直通の終バス1本前で帰宅し,朝のスープの残りに餅を2個入れて再加熱して晩飯。日付が変わる頃に眠った。
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