個別鵯記

【第1691回】 講義（2017年10月26日）

• 今日も朝から六甲台に行って講義。
• 院生がPublic Healthのクラスで紹介してくれたGlobal Forest Watch興味深い。
• 疫学はプレゼンにところどころミスタイプがあったけれども，流石に博士後期の学生だけあって，あの難解なRothmanのChapter 3を良く読解してくれたと思う。
• Environmental HealthはFlint Cityの話をしすぎてExposure Assessmentを喋る時間が足りなくなってしまった。魚食からの水銀摂取評価の例示など全部カット。リスク評価の話をする回は他にもあるから，そのどこかで絡められるか？
• 名谷に移動して事務仕事とかメールの返事とか。
• ドラフト会議でドラゴンズは広陵高校の中村捕手を１位指名したけれども，抽選に外れてカープに持って行かれた。まあ広陵だからカープの方が順当だし仕方ないか。外れ１位のヤマハの豪腕鈴木博志投手に期待しよう。４位の清水達也投手は甲子園で優勝しているし右投げなので２〜３年後に先発の一角を担ってくれると良いのではなかろうか。よく４位で指名できたなあ。
• 医療関係者はウイルスに高頻度で曝露する危険が高いハイリスク群だから，毎年流行する株が変わるインフルエンザへの院内感染を防ぐため，流行シーズン前に毎年ワクチンを接種するのは当然だと思うし，同じ理由で（＋学校で感染して家庭に広げる感染拡大の主役となる可能性が高い）学童に接種を勧めるのもわかるし，感染したときの死亡リスクが高い高齢者への接種も当然と思うが，スタンダードプレコーションでほぼ感染を防げるはずの健康な成人に対しても接種勧奨する医療関係者が多いのは，どちらも確率は非常に低い副反応と超過死亡を天秤に掛けた結果の判断だろう。しかし，公衆衛生的には，ワクチン製造コストや接種コスト，医療施設がそのために使われるべきかどうかといった点についての社会的議論も合意もない状態で勧奨するのは正しい態度とはいえまい。インフルエンザ以外の場合も，実用されているワクチンがある疾患の場合，ワクチンが最強の予防手段であるのは確かだが，ワクチンだけが予防手段なのではないし，ワクチンの有効性でさえ100％ではないという事実も踏まえて包括的に考えるべき。ともかく副反応を絶対的に忌避する反対派と，ワクチンの予防効果が明らかに稀な副反応のデメリットを上回るということしか考えない医療関係者の多数派が噛み合わない対立をしているだけではダメで，定量的なリスク評価とCVMなどで価値観や代替手段の可能性も評価に含めた包括的な議論をするオープンな場を作るべき。厚生労働省や役所がやるべきことだが，せめてマスメディアでもそういう視点で記事を書いてくれないものか。
• R-3.4.2のコードネームは"Short Summer"というのだが，テキサス大学サンアントニオ校人口学教室のFacebookページでR-bloggersの記事が紹介されていた（大学の公式サイトよりFacebookの方が充実している。かなり情報量があるので，人口学会のサイトからリンクしたいくらいだ）。なお，この"Short Summer"はいつもの４コマではなく，テレビシリーズで放映された"It was a short summer"という話のようだ。夏休みのキャンプで男子チームが女子チームに負け続け，スヌーピーが男子代表としてルーシーと再戦したが反則負けになったという夏が終わり，「短い夏だったな」というライナスに対して，「そうだね。長い冬になりそうだ」と答えるチャーリー・ブラウンというシーンで終わるらしい。もしこれだとすると，Rにとって，このコードネームの含意は何なのだろうか？
• Real Soundで取り上げられているリトグリの3rdアルバムだが，これまでのペースでいくと，たぶん来年１月発売であろう。秋ツアーのタイトルから『Groove Monster』という説も出ているが，『Colorful Monster』『Joyful Monster』と来たから，たぶん次も***fulになるのではなかろうか。『Powerful Monster』『Cheerful Monster』『Wonderful Monster』『Soulful Monster』『Grateful Monster』『Beautiful Monster』『Heartful Monster』とか？

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