枕草子 (My Favorite Things)
【第385回】 誤り訂正(2000年9月14日)
- 今日は7:50発あさま2号に乗りたいなあ……と思っていたが,8:05発あさま504号になった。MP3化したBlond Saurusを聞きながら,過去の日記を一部改訂(ここ,ここ,こことここ)した。改訂のうち,少なくとも1ヶ所は,全ファイルをVAIOで編集しているという更新方法に由来するエラーである。VAIO505-RXときたら,キーボードの感度が良すぎるのか知らんが,カーソルキーをずっと押していると,勝手に"_"(アンダースコア)だの"r"が入ってしまうことがあるのだ。カーソルキーを連続押下中ということは画面が流れているわけだから,幸運な偶然でもなければ,余程丁寧に見直さないとこの種のエラーには気づかない。
- コンピュータサイエンスでは,この種のエラーを避けるために,誤り訂正を自動的に行う方法がある。例えば,短い単位毎にチェックサム(いろいろな種類があるが)をとっておき,それと照合するプログラムを作っておけば,どこにエラーが入ったかは自動的に検出できるし,入りうるエラーの種類が余計な"_"か"r"だとわかっていれば,自動的に修正することさえ可能である。そんなに難しいことではないが,ある程度の手間はかかるし,まあWEB日記ごとき,そこまでするほどのこともないと思うので作っていない。
- 上記のような後付けのエラーではなく,最初に作った文章自体に間違いがある場合もある。これについての自動修正は難しい。誤変換なら日本語スペルチェッカがあれば概ね対応できるかもしれないし,主語と述語が対応していないような変な文章については,そのうち日本語文法チェッカが使えるようになるかもしれないが(英文ならスペルチェッカや文法チェッカはかなり実用レベルに近いが,漢字かなアルファベット混じりの日本語文については,文章が長すぎるとか辞書照合で明らかに間違いやすいと思われる慣用表現についてチェックできるくらいが現状と思う),内容的な間違いは人間が丁寧に見直さないとわからない。しかも,内容的な間違いこそが,著者の責任としてもっとも大きい部分なのだから,問題は深刻である。たぶん,「フォローアップ」で書いたように,時折チェックしてみるしかないのだろう。読者が常に,「Citation Index」で書いたように後方参照してくれればいいのだが,そうは限らないから,過去の文章自体にも手を入れた方がいいのだろう。構造上,なかなか難しいのだが(今日みたいに何日にもわたって訂正したときは,そのファイル群だけを更新するのはとても面倒なので,つい全部を再生成することになる)。
- 実習と採点と実習準備で日が暮れた。昼食がてらTRV80PKを買ってきた。単体で充電可能なバッテリーを一つ付けて税込み64800円というのは安い買い物だったと思う。夜になってから板橋に行って来たが無駄足になってしまった。まあ往復の都営三田線で人類生態学の採点を済ませたから良いことにしよう。帰りは終電。「蘇るおいしい野菜」を読了。思想的にはかなり頷けることが書いてあって,かつ常識破りなので驚いた。岩茶がうまいことを考えれば,作物は甘やかさないで育てた方がうまくなるという話には一理ある。この本もちゃんと書評を書かなくては。最近また読了かつ未書評という本が増えてきたのだが,なかなか書く時間がとれないで困っている。もっとも,書評を書くのを義務でやりたくなかったから現在のような形にしているので,期待されている向きには気長に待っていただくしかないのだが。
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