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最終更新:2024年1月22日(月)UNLOCK!更新
表参道高校合唱部!で主題歌「好きだ」を歌っていたLittle Glee Monsterというグループが凄い歌声だなあとは思っていたが,ふと気になってYouTubeで検索してみると,中学生とか高校生とは信じがたいほど凄い歌唱力の名演がたくさんあった。
中でもリトグリの天才ぶりが最もわかるのはJapan A cappella Movement 2014でのYesterdayとポリリズムだと思う。ヒューマンビートボクサーのdaichiさんとセッションしたPerfumeのポリリズムのカバーは鳥肌が立つほどの名演であった。見えなくなってしまったのが実に残念だ。
MVもいくつか見てしまったが,青春フォトグラフは傑作だと思った。まだフルアルバムは出していないのが残念(注:「好きだ」当時の感想)。
さかいゆうとのコラボも凄かった。それでつい,さかいゆう『ジャスミン(初回限定版)』にLIVEを収録したDVDがついていたので買ってしまったわけだが,これがYouTubeで公開されているスタジオ版に輪をかけて物凄いパフォーマンスで,俗にいう鳥肌ものであった。
リトグリによるカバーで凄いのは他にもいろいろあって,芹奈とmanakaが交互にリードボーカルをとり,終盤になって他の4人もコーラスで入ってくる「果てなく続くストーリー」も鳥肌が立つほど良いし(追記:なぜこんなに感動するのかつらつら考えてみたら,孤独に歌っていたアルトのmanakaに対して,高くて強い声を合わせて視線を絡ませる芹奈という体の2人の掛け合いが,Pitch Perfectのシャワールームで孤独にハミングしていたアルトのBecaに気がついて強引にハモることで一緒に歌う楽しさに目覚めさせたChloeを彷彿とさせるからなんだと気づいた。Pitch Perfectファンは必聴),ドリカムの原曲よりもかなりアップテンポで,まったく違った良さを感じさせる「朝がまた来る」も素晴らしい。
ふと思いついたが,Pitch Perfectで最後にBecaが加入したことによってBellasのハーモニーが完成したように,最後にmanakaが加入してリトグリのハーモニーが完成したように思う(またBecaがいつもヘッドフォンをしてるので,そういう意味でもリトグリを想起させる。色は違うが)。そういう意味で,運営側はmanakaが加入したことでリトグリという傑作パズルの最後のピースがぴったりはまって,小躍りしたのではなかろうか。Pitch PerfectでBeca役のAnna Kendrickが演ったWhen I'm goneのCups MVは再生回数が3億回を超えていて,リトグリのアカペラでカバーしているバージョンはまだ160万回くらいだけれども,全然負けていないと思う。
ちなみに,Pitch Perfectは,Becaの加入前までは古典的なわかりやすいハーモニーを様式美として追求するグループだったBellas(部長だと思われるAubreyが,そこに強烈にこだわっていた)が,二次予選だったか,審査員からも観客からも古臭いと飽きられかかったところで,それを察知したBecaがとっさにフェイクを入れて強引にマッシュアップにもっていき,それに他のメンバーが何とかアジャストするというパフォーマンスが印象に残っている。この後も胸が痛く熱くなるような展開が待っているのだけれども,Becaという人物像は,大学の新入生だからグループの中で一番年下だし,音楽を良く聞いて知っていてレコードマニアなところまでmanakaを思わせる。決勝でBellasが歌うBellas Finalは古典的な美しいハーモニーから始まり,ラップが入って転調するところからマッシュアップあり,現代的な複雑なハーモニーあり(適切な表現ができるほど音楽に詳しくないので申し訳ない),難曲とは思うが最高に魅力的なので,いつかリトグリがBellas Finalをカバーしてくれないかなあ,とか,現在Pitch Perfect 3が制作されているらしいので,最低限キャンペーンでコラボするとか,理想的には日本のGirls' vocal groupのパフォーマンスとして,例えば東京ドームのとかJoyfulメドレーとかのYouTube映像をBellasのメンバーが見て語るシーンが入るとかいった展開がないかなあ,などと勝手に期待している。(この段,2017年2月25日追記)
Pitch Perfectのガオラー的見所は上述の通りだが,3年後の話となっているPitch Perfect 2も,いろいろとパワーアップしていて楽しい。全米大学アカペラ大会3連覇したBellasが調子に乗りすぎて恥ずかしい事故を起こし,既に出場が決まっていた世界大会以外は出場停止,新人勧誘も不可,という絶体絶命の状態に陥るところから物語が始まる。それでもBellasのOGの娘Emilyが新入生として押しかけ加入してくれたりして何とか活動再開するのだが,すぐにまとまるはずもなく,不祥事を起こしたBellasに代わってワールドツアーに来たDas Soundmachineというドイツのグループのパフォーマンスを見て圧倒されて迷走してみたり,Riff OffでEmilyが才能ありすぎな故に失敗してしまったり,Becaが大学卒業後の将来を考えてBellasの活動に上の空だったりと,気持ちまでバラバラになりかける。そこから合宿に行って本音をぶつけ合う中で立ち直り,カバーとマッシュアップだけではないオリジナルの曲作りを含む自分たちの新しい形を見つけて世界大会に臨み,果たしてその結果は? という本線と,2組のカップルの恋模様が絡むサイドストーリーもそこそこ面白い。しかしそれ以上に,世界大会にPentatonix(本物)が出ていたり,Riff Offのコーラス合戦のパフォーマンスが圧巻だったりするところが見所だと思う。興行収入としては2の方が良かったとのことで,現在3を制作中,米国では今年の年末封切りだそうなので,3には何らかの形でリトグリが絡んでくれないかなあと妄想中。何だか3の情報を見ていると,日本人も出演者に入っているようなのだが。
2017年秋の情報では,Pitch Perfect 3の舞台はスペインらしいのでリトグリとの絡みはなさそうだが,日本公開のときにジャングル・ブックでやったみたいにキャンペーンソングを歌うとかで絡まないかなあ。リトグリを起用すれば吹き替え版も作れると思うが。
どうやらリトグリ本人たちもPitch Perfectに関心ありらしい。Pitch Perfect 3ではアメリカのテレビ放送網で中継される音楽コンテストとタイアップした企画がありそうなので気づいたが,かつて妄想したものの局が違うので諦めていた表参道高校合唱部2(おそらくヒロインを含め高校生ではなくなっているので,タイトルには難ありだが,年齢的にもリトグリが絡むのにちょうど良い)とハモネプのコラボを,表参道高校合唱部劇場版を作ることにすれば乗り越えられるかもしれない。Pitch Perfect 2におけるDas Soundmachineのような絶対王者としてリトグリが女子大生アカペラグループを演じるというのはどうだろう? 芳根京子演じるヒロインの進学先に麻珠がいたりするとさらに熱い。やってくれたら絶対に見るがなあ。
そんなわけでPitch Perfect 3もBlu-rayを個人輸入して入手したので,全部Blu-rayで持っているのだが,YouTubeに載っているパフォーマンスだと,'Pitch Perfect 3' and The Voice Performは(アカペラじゃないが)好きだなあ。いや,もちろん最初のPitch PerfectのAnna KendrickのWhen I'm goneやBella's Finalは素晴らしいが。
Pitch Perfectは3で社会人になったBellasが再集結して再び素晴らしいアカペラパフォーマンスをやり切って,Becaはサウンドプロデューサーとしてプロの道を歩むという形で大団円を迎え,これで完結という話だったが,実はPitch Perfectの第4弾が制作中であることを知った。ここまで延々書いてきたように,本作とリトグリには深い縁を感じるので,2019年6月のリトグリのLA滞在がPitch Perfect 4への出演であることを願ってやまない。Bellas X Gentsとしてリトグリ出演だったらRiff Offへの参加とかもあって凄いのだが,英語台詞を感情をこめて演じるのはハードル高いだろうし,2のときのPentatonixの出方を考えると,出演できたとしても,LAでアカペラ世界大会があって日本からのゲストとしてリトグリが来ていたという出方の方が現実的か。その後,食彩さんのtweetで,コーラスディレクターの圭介さんが同行していないから違うだろうと冷静な判断が示されたが,Pitch Perfectの製作スタッフにはコーラスのプロがいるはずだし,リトグリという極上の素材との化学反応を見てみたいので,わずかな可能性かもしれないが出演を信じてみたい。宣伝イベントでAnna Kendrickとmanakaのコラボとかやってくれたら最高なんだが。
あまり表だって語られていないので,ECHOはラグビーワールドカップのNHKのテーマ曲とだけ思われているのだが,実は裏テーマはPitch Perfectなのではないか。作詞作曲プロデュースの今井了介さん(twitterアカウント)に聞いてみたいところ。歌詞でもアサヒのパートで「鼓動のピッチ いつもパーフェクト」という部分があって,サッカーのフィールドのことをピッチと言うから,このピッチはラグビー場で闘う準備が十分にできていることと,心が一つになっていることと,音程が完璧であることの三重の意味をもつのだと思うが,実はまんま「Pitch Perfect」と言っているわけだし,映像的にも,光の中に突き上げた拳が,Pitch PerfectでBecaがJesseの優しさに気づいてヘッドホンでDVDで見ながら涙していた「Breakfast Club」のシーンに重なるし,「Breakfast Club」も「Pitch Perfect」も背景も能力もバラバラな若者たちが集まって心を通わせ,何かを成し遂げる話だから,まさにリトグリそのものに重なるのであった。リトグリファンが見るべき映画を1つ上げるとしたら,絶対に「Pitch Perfect」だと思う。
リトグリの公式サイトにはDREAM20として,彼女たちの夢が掲載されていて,DREAM18が「物語のようなアルバムを創りたい!」となっていて,詳細を見ると「一つの世界観が凝縮されたアルバムの製作を目指します」と書かれている。たぶん,The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』,Prince『Around the world in a day』,日本で言うとGoosehouseの超傑作『Soundtrack?』みたいなコンセプトアルバムを意味しているのだと思うが,個人的には『Pitch Perfect』へのオマージュみたいなコンセプトだといいなあ,と勝手に期待している。
リトグリの公式ブログを眺めていたら,たぶん半分以上はmanakaが書いているのだが,本当に中学生かと思うほど書いている内容が大人。歌のうまさは勿論天才なのだが,精神的成熟度が相当高いと思う(昔風のIQを測ったら150くらいいくんじゃなかろうか)。
言葉のクローゼットが欲しいと語りつつ,細野晴臣氏がパーソナリティをしているDaisy Holiday!を聴き,オーファンズというかなり深刻な話と思われる舞台を鑑賞し,読んでいる本が幸田文『流れる』って,本当にこれで中学生かと思ってしまう。極東慰安唱歌のLPを探してるとまで書かれると……まあ当然,Daisy Holiday!経由なのだろうが,細野さんの良さがわかる中学生というのも凄い存在だよなあ。細野さんはこのことを知っているだろうか? 細野さんからリトグリへの楽曲提供とかいう話に発展したら,それはそれで面白いだろうな。
『My Best Friend』の「JOY」ではヒャダインこと前山田健一氏が作詞作曲していて,ももクロとかでんぱ組Inc.に提供した楽曲とはまったく違っていて,良い意味で予想を裏切ってくれたが,これはプレイヤーとクリエイターの相乗効果だと思うので,勝手に期待しているのは,元チャットモンチーの高橋久美子作詞,赤い公園の津野米咲作曲というコンビでリトグリに曲を提供してくれることだな。
2016年には既に細野さんはリトグリのこともmanakaのことも認識はしていたが,2017年1月22日深夜のDaisy Holidayでは一段と深まった認識を示していた(「Little Glee Monsterという非常に上手なアカペラグループがいますけど,その中の1人の女の子が聴いていると言っていました。びっくりしましたね。緊張します」とご発言)ので,楽曲提供まであと一歩なのではないかと思われた。
2017年9月3日のDaisy Holiday!には,番組史上最年少ゲストということで,とうとうmanakaが単独出演した。これがまた16歳とは思えない音楽遍歴で(ブリトニー・スピアーズからヒップホップ,ビートルズからロックに出会って「Strawberry Fields Forever」が大好きになり,ヴァニラ・ファッジを経て,YMOの『B.G.M.』をジャケ買いしてテクノにハマり,そこから細野さんのソロ作品も聴くようになったという),細野さんも驚いていた。リトグリがいろいろな番組のゲストに出ると,ファッションとか恋愛とか食べ物といった「若い女の子」ターゲットの質問に終始することが多いが(数日後に放送されたFM石川の「トークライブ」と銘打った番組がとくにそうだった),もっと音楽についての話をしないと勿体ないと前から思っていて,その意味ではDaisy Holiday!における細野さんの話の振り方はとても良かった。今はJazzとフレンチ・ポップを良く聞いていて,Jazzではマイルス・デイビス,セロニアス・モンク,ハービー・ハンコックが好きというmanakaに対して,たしかに細野さんが「セロニアス・モンクは王道ではない」と言われる通り,セロニアス・モンクはどちらかといえばJazzの中でも実験的だったり前衛的だったりする部分を担っていると思うが,ぼくは好きだし,manakaには山中千尋さんのアルバム『Monk Studies』を聴いてほしいところ。それにしても,リクエスト曲を求められて吉田美奈子『FLAPPER』の「ラムはお好き」という16歳って,やはり天才としか思えないな。
2018年3月25日になって,2月の海外出張中にタイマー録音しておいた(そのためにPanasonicのRF-DR100を買ったが,アンテナ感度が今ひとつなので,次はFMアンテナを買うか,あるいはもっと強電界なところに引っ越すかしなくてはなるまい),NHK-FMの「今日は一日アナログレコード三昧」のmanakaセレクション部分を漸く最後まで聴いた。1曲目からいきなり飯島真理の傑作デビューアルバム『ロゼ』からの「ガラスのこびん」でぶっ飛んだ。飯島真理さんは超時空要塞マクロスというアニメでリン・ミンメイというアイドルキャラの声優をしたときに人気に火が付いたことと,声の質がいわゆるアニメ声なのでフィルターを掛けて見られることが多かったのだけれども,『ロゼ』は坂本龍一プロデュースだったし,楽曲の質はメチャクチャ高くて,実はかなり広い声域とピッチのコントロールが要求されるので,カバーは難しい。ミンメイ名義の「愛・おぼえていますか」を除けばあまり知られていないのがとても残念だが,リトグリならカバーできると思うので,「天使の絵の具」「ブルーベリー・ジャム」「Mr. Groovy」あたりどうだろう。または,manakaソロで「まりン」をアコースティックアレンジでカバーするとか。話を元に戻すと,そこからもアルバムへの参加ミュージシャンつながりでEPO「朝のドライブ」,杉真理「Teardrops are falling」とか,自分のツボにハマりまくりの選曲だった(たぶんパプアニューギニアのレストランで竹澤汀さんのアルバムを聴かせてからGoose Houseのファン仲間である北大のYさんにも共感して貰えると思う。竹澤さんといえばセンスの良い名曲をたくさん書いているのだけれども,中でも「ミッシェル」が超名曲で,これもいつかmanakaがカバーしてくれたら凄いだろうなあと勝手に思っている)。さらにThe Smiths「You've got everything now」(YouTubeにあるライブ映像),Prefab Sprout「Horsin' Around」(『Steve McQueen』所収)と80年代の洋楽を選びながら,全国各地のレコード店で緊張しながらレコード漁りしている話とか,それらのレコードが出た当時にリアルタイムで聴いていた年代の方と語りたいなどとおっさん殺しなトーク(いや,男性と,とは言ってないが)。どんどん音楽好きなシニア層のミュージシャンと語って深まっていって欲しい。岡田有希子を筆頭に(というところがセンスが良いと思うが)昭和歌謡ファンなアサヒ,R&B好きな芹奈を合わせて,リトグリの中ではアナログレコード好きは3人だそうだが,聴いていて何だかプレーヤーが欲しくなってしまった。まだLPを何十枚か妻の実家に預けてあるし。今買うならSONYの手頃なやつか? あるいは清水の舞台から飛び降りるつもりでこれか?
2019年7月,2週間にわたって,manakaと小山田米呂くん(小山田圭吾・嶺川貴子夫婦のお子さん)が,畏るべき10代としてDaisy Holidayのゲストだった。1週目の1曲目はmanaka選曲のLauren Desbergの"Alone - in love"。新進気鋭のジャズシンガーらしいが,foggy voiceというか,いい声してるなあ(最近のハモれでぃおからすると,manakaと芹奈はこういう声のジャズシンガー好きなんだな)。リンク先のサイトでダウンロード購入できるのだが,値段は買う側が勝手に付けられるシステム。面白いが,いくらにしたら良いのか迷う。『Out for delivery』というアルバム,とりあえず15ドルくらいでいいのかなあ。Paypalで支払うとファイル形式を選んでダウンロードできる画面になったので,FLACにしてダウンロード開始。zip圧縮された1ファイルをダウンロードしてから解凍することになる。192 MBということだが,JCOMの回線で深夜だとすんなり完了。FLACでも44.1 kHz/16 bitだからCD音質だが,たぶんmp3よりは良いだろう。2曲目は細野さん選曲で,Mac DeMarcoの「Choo Choo」。3曲目と4曲目はインストでアンビエントとかミニマルっぽい曲(SAKANAのWorld Languageを思い出した)。話の感じからすると3曲目は米呂くんの作品なのか? 4曲目はmanaka選曲で,レトルトと言っていたように思うが……細野晴臣さんの曲だった。RETORT。1987年発表のアルバムomni Sight Seetingに入っていた曲で,2017年のVu ja deでは歌詞が付いて細野さんが歌っていた。今日掛かったのはインスト版であった。2週目は,細野さん選曲の1曲目がVAMPIRE WEEKENDの「2021」という曲で,ミニマルっぽい曲だった。VAMPIRE WEEKENDは,活動歴は長いがメジャーアルバムは1枚しか出していないようだ。次いで,リトグリの曲を流すため,リトグリを紹介するのに「アイドルなのかな?」という細野さんに対して,「ボーカルグループ」とやんわりと主張していたmanakaが紹介した2曲目は「BABY BABY」で,BメロのリードをとるmanakaとMAYUが格好いい曲なので,まあこれはありかな。細野さんが伝統的なファンクだよね,いいじゃんと絶賛していて良かった。しかし,そういえばリトグリの曲にはミニマルとかアンビエントっぽい曲はないなあ。アルバムの中の1曲くらい,Bulgarian Voicesとか,Amalgamation Choirみたいな曲を入れてくれても個人的には歓迎するんだが,リトグリのメンバーの中でそれを受け入れるのはmanakaくらいだろうから難しいか。3曲目は米呂くんの「DUNE」という曲で,「歌わないの?」とツッコまれていたが,米呂くんはSF好きで,この曲は「デューン・砂の惑星」からとったタイトル? とかいう話だったように思う。細野さんと米呂くんは「コンタクト」と「メッセージ」が好きだとか,「エクス・マキナ」がいいとか,SF映画話で盛り上がっていた。「メッセージ」は特別で音楽も凄かった,と語る細野さんの言葉を受け,同意する米呂くんに対して,帰宅したらすぐ調べるというmanakaが素直でかわいい。「Under the silver lake」からの米国オタク文化の話は濃すぎてmanakaは口を挟めなかったのがたぶん悔しかっただろうから,それもきっと帰ったら調べただろう。4曲目は再び細野さんの選曲でKate NVの『For』というアルバムに入っている「You」という曲だったが,やっぱりアンビエントっぽい。「Fantastic cat」の頃の嶺川貴子さん(米呂くんのお母さん)とちょっと似たところがあるなあ。今後の2人に注目していくという細野さんの振りに続いて,最後の曲は米呂くんの推薦でJeff Phelpsの「Hear my heart」。これ好きだなあ。さっきの細野さん推薦の「You」まで行ってしまうと若干単調すぎて物足りない気もするが,これはちょうどいい心地良さ。
MBSソングタウンという番組で,たしか30年くらい前にラジオのMBSヤングタウンという番組(当時は東京に住んでいたが,夜になるとMBSヤングタウンとかミッドナイト東海を聴いていたのだ)で石川優子と一緒に木曜日を担当していたので毎週聴いていた角淳一アナウンサーが出ていたのが懐かしかったが(もっとも,当時はもっと若々しい声だったような気もするが),リトグリがゲストでハーモニーの楽しさを世に知らしめる番組内容になっていたのを偶然視聴することができてラッキーだった。
歌うま芸人として有名らしいエハラマサヒロがリトグリにハモってもらっていて,先日のミュージックフェアでのさだまさし(「Close Your Eyes」での共演が素晴らしかった)と同様,何とも言えず幸せそうな顔だったのが印象に残った。
番組中,リトグリから超絶アカペラとして紹介された,PentatonixのDaft Punk Medley(リンク先はこの番組でも流れたYouTubeの公式動画)も確かに凄かった(でも,かつてリトグリがDaichiと一緒にやったポリリズムも決して負けていないと思うが)。
ただ,せっかくリトグリを呼んでいるのだから,番組後半の他のコーナーなど無くして,放送時間全部リトグリに使って貰えばなお良かったのに,そこが若干残念だった。
そこでふと思ったのだが,リトグリはせっかくメンバー全員が高校生なのだから,以前RAG FAIRがやっていた「どれみふぁワンダーランド」のような番組をNHK教育で企画したらいいのではないか。合唱や声楽にフォーカスして高校生向けの教育番組にもできると思うし(リトグリが生徒代表で,Nコンで解説したりスーパー合唱教室で指導したりされる作曲家を先生役にして),ハーモニーで遊ぼう的な(「ハモって遊ぼ」とか?)幼児や小学生から楽しめるような番組にしてもいいと思うが,絶対にいい番組になると思う。(鵯記1303より)
【2016年10月30日追記】コーナーとしてLittle Glee Monsterにかんするブログさんが紹介されているような往年の名曲・名グループを取り上げて「世界のハモり」「日本のハモり」なんてのを作って,The Boswell Sistersの「Rock and Roll」とかスリー・グレイセスの「魔法使いサリー」なんかを流した後で,その曲をリトグリがカバーなんかしたら最高だろう。
2019年は「ハッチポッチファミリー」「パジャマでおじゃま」「怪獣のバラード」など,Eテレの特番での素晴らしいパフォーマンスもいくつかあったので,2020年こそEテレでの冠音楽番組を期待したい。
普通サイズのホールが全国どこでやっても発売即完売な以上,武道館は当然ペイするだろうから時間の問題ではあったが,メンバー全員が高校生のうちに武道館単独ライブをするというLittle Glee Monsterの目標が現実化した。1月8日か。(鵯記1374)
たくさんの絶賛記事がメディアに出ている。Wowowは録画してくれているはずだが,まだ1月15日以降では長野に帰れていないので未見でつらい。けれども,Wowowを見た方からのtweetやブログなどによると,アカペラメドレーやバンドとのフェイクの掛け合いやダブルアンコール部分がばっさり切られていたそうなので,早いところBlu-rayを出して欲しいところ。
(追記)発売されたので,当然Blu-rayを買ったことは言うまでもない。プレイパスのダウンロード期限が2018年4月4日までなので,まだ買っていない人は急ぐべし。
e-onkyoでハイレゾ版のTribute to the Peanutsを買ってBGMにしながら仕事をしているが,YouTubeに公開されている動画のソウルフルでファンキーな歌唱・演奏とはまったく違って(あれはあれで名演だったと思うが)リズミカルでさわやかなリトグリmanaka&アサヒによる「ふりむかないで」が素晴らしいのは言うまでもなく,他の歌唱・演奏もノリノリで名演が多い。
とくに,メタル風のギター演奏を切り裂く妖精ヴォイスがモスラの映像を想起させる中川翔子と平野綾の「モスラの歌」,沖縄音楽とジャズの雰囲気が混ざった演奏に乗ったどこまでも伸びやかで透明な歌声が素晴らしい夏川りみと島谷ひとみの「手編みの靴下」,太田裕美と谷山浩子という,この二人の組合せというだけで泣けてくる「指輪のあとに」と続く3曲は凄い)と思った。
あと,森口博子とマルシアによる「大阪の女」も良かったが,これは曲が良いので,例えばリトグリの芹奈とMAYUが歌っても良い味が出たに違いないと思われた。しかししかし……,最後に入っているザ・ピーナッツ「スターダスト」を聴いたら他の演奏が色あせるほどの名演だった。凄いとしか言いようがない。若干値は張るが,このアルバムはハイレゾ版を買って良かった。
それにしてもリトグリのコーラスワークは素晴らしい。オリジナル曲以上に,ゴスペラーズの「永遠に」のカバーでのコーラスは鳥肌が立つほど凄い。
AXON MINIで宇多田ヒカルの新作『Fantôme』を聴きながら帰った。独特な詞の区切り方といい,メロディラインといい,宇多田ヒカル健在を印象づける佳作であり,椎名林檎とのデュエットによる「二時間だけのバカンス」など絶妙なバランスで惹きつけられる。
が,なぜか没入できない。帰宅後,生パスタを茹で,レトルトのミートソースを温めてから掛けただけの手抜き晩飯を食べながら何となくテレビをつけたら,関ジャニ∞のカラオケ王みたいな番組で,歌がうまいとされている人たちが歌っていた。確かにうまい。
けれども,「ひまわりの約束」だったらYouTubeで公開されているリトグリ麻珠の歌唱の方が感動するよなあ……とか,リトグリ基準で考えてしまうようになっていて,そこそこのうまさでは感動しなくなってしまっている自分に気づいた。
そこでさっきの謎が解けた。
つまり,だから「二時間だけのバカンス」にも今ひとつ不満だったのか,ということだ。YouTubeにある「果てなく続くストーリー」のような感じで芹奈とmanakaがツインリードボーカルで歌ったら,たぶんもっと感動するのではないかと無意識に考えてしまっていたのだと思う。(鵯記1414)
SONGSの中島みゆき特集。偶然見たのだが素晴らしかった。番組後半で紹介された『前途』と,このSONGSでナレーションをしていた満島ひかりが歌う「ファイト」(番組中でも最初に何かのPVの形で流れた)が入っている『歌縁』を,つい予約購入してしまった。リトグリの次の曲は中島みゆき作詞作曲というのも良いかもしれない(何かの番組で,芹奈が中島みゆきさんに曲を作って欲しいと言っていたので,そのうち実現するかも)。あるいは,1月発売のメジャーセカンドアルバム『Joyful Monster』には英語詞のオリジナル曲が入るそうだし,本気で世界展開を狙うなら,今だったらボブ・ディランに作詞作曲をお願いできたら凄いのだが。流石に無理か。(鵯記1446)
発売日は明日だったはずだが,Amazonから中島みゆきの曲をさまざまなアーティストがカバーしたライブをCD化した『歌縁』が届いた。収穫は満島ひかり「ファイト!」と安藤裕子「世情」と感じた。安藤裕子は声が良くて上手いので心に響くのだと思うが,満島ひかりの「ファイト!」の良さは一言では表現できない。満島ひかりは,Folder 5の一員としてデビューしたときはこんなに凄い女優になるとは思わなかったが,半分が語りで構成されるこの「ファイト!」は,ライブで聴いたら圧倒されるだろうと思う迫力だった。リトグリの『Colorful Monster』に入っている「ファイト!」に比べると,音程の正確さも声の伸びやかさも凄いわけではないのだが,独白体の語りから,一瞬撓めて歌に入ったときの戦う気持ちの高まりは,「中卒やから仕事を貰われへん」と書いてきた「あたし」,子供を階段から突き落とした女の薄笑いを目撃したけれども言えなかった「あたし」,目が年をとる「少年たち」,といった田舎から東京に出ようとする抑圧された昭和の若者たちの一人一人が生きようともがく姿を脳裏に浮かびあがらせ,自然に泣けてくるほどだった。この境地は全員が高校生のリトグリではまだ無理かな。
けれども,戦うすべての人へのエールという意味では「小魚たちの群れキラキラと」が引き立つリトグリの歌いかたの方が普遍性をもっていて,元気になれると思う。どちらも素晴らしい。(鵯記1451)
Little Glee Monster(リトグリ)のメンバーカラーと立ち位置の定位置は,ステージ向かって左から桃,緑,青,紫,赤,黄となっている(注:お気づきと思うが,当サイトの下メニューもその順番にしている)。
メンバーカラーは7人だった頃から決まっていたし(メジャーデビューの1年以上前に脱退したYUKAは橙だったようだ),メンバー自身が選んだという話だし,立ち位置は見た目や歌声のバランスで決めていると思うので偶然なのだろうが,実はタイの曜日の色として解釈すると,火曜,水曜,金曜,土曜,日曜,月曜となっていて曜日の順番通りになっている。
木曜日の色は橙なので,もしYUKAが残っていたらMAYUと芹奈の間の立ち位置になっていたのかもしれない。タイやカンボジアでライブをやったら,お客さんは曜日の順番で並んでいると思うだろうから,覚えやすいだろう。もしかしたら運営の世界戦略?(鵯記1452)
リトグリの立ち位置に理由はないのか。先月の想像(注:上記)は考えすぎだったか。(鵯記1473)
2017年の麻珠の脱退によって赤が消えてしまい,「明日へ」からヘッドフォンを着けなくなって,「OVER」の歌唱ではmanakaが黄色の服を着てアサヒが紫色の服を着るようなこともあって,メンバーカラーという感覚が希薄になってきた気もするが,それはそれでいいのかもしれない。ちなみに,5人で分担できる色分けとしては,陰陽五行の木・火・土・金・水に対応する,緑・赤・黄・白・青があるが,木を青,金を金色や銀色,水を黒とする場合もあるようだし,いずれにせよこれまでのメンバーカラーとは対応しないのでダメか。まあ,好きな色を選んだということだったから,麻珠が抜けてもメンバーカラーは今まで通りで良いと思うが。
これまでの桃、緑、青、紫、黄(その前の橙と赤が入っていた時代も含めて)という大雑把な色表記から、より詳細にプロフィールページに明記されたメンバーカラー(かれん:ベビーピンク、MAYU:エメラルドグリーン、ミカ:マリーゴールド、アサヒ:サンフラワー、結海:ガーネット、miyou:ターコイズ)は、色についての各種情報源を参照すると、同じ名称でもいくつかの異なるRGBを指して使われているので、HEXコードを知りたいと思ったが、公式トップページでインスタとtwitterのアイコン色に使われていて、ソースを表示させたらHEXコードが埋め込まれていたので正解がわかった。■ベビーピンクは#efc4c3、■エメラルドグリーンは#06a968、■マリーゴールドは#f39800、■サンフラワーは#fdd22b、■ガーネットは#942343、■ターコイズは#00afccだった。
NHKの23時台のニュースが,日本人で初めてBBCの100 Womenに選ばれたという小林麻央さんの言葉を紹介しているが,「なりたい自分になる(I will be who I want to be)」とか「人生は一度きり」とか,リトグリの歌詞を意識してる? 偶然の一致? それだけ素晴らしい歌詞なのだと思う。
リトグリといえば,大晦日の紅白には今年は出場しないようだが,今日あった明石家紅白という番組には出ていて,相変わらず素晴らしい歌声を披露してくれた。しかしこの番組は台本が酷くて,リトグリの良さを1/10も引き出せていなかったのが残念だった。もっとも,オリジナル曲をやったら,あまりに他の出場歌手(明石家さんまの番組だからコメディっぽさを出そうとしていたのだとは思うが,ふざけたせいでクォリティが下がるのは,何か違うんじゃないかと思った)に比べて歌が素晴らしすぎて番組のバランスが悪くなることを恐れたのかもしれない。はっ! 大晦日の紅白に出ないのもそのせいか? でも,「夢を歌おう」と題した紅白であるからには,この100 Womenと小林麻央さんのことを紹介する可能性は十分にあるし,もし偶然の一致ではなくて,小林麻央さんがリトグリの歌に励まされたみたいなエピソードがあるのなら,それが紹介された後に『人生は一度きり』と『私らしく生きてみたい』のメドレーをアカペラで歌うというサプライズゲストの形での出場があったら,視聴者の心は鷲掴みされるだろう。というか,もし本当に偶然の一致でないのなら,この演出をしなかったらNHKのスタッフは無能と思う。
もっとも,桐谷健太が「海の声」を歌うのにもかかわらず司会を松岡茉優(NHKのドラマ「水族館ガール」で,初めは先輩後輩関係,後に恋仲になるという王道のダブル主演したのに!)にしなかったスタッフだから,無能な虞も十分にあるのだが。それとも,桐谷健太が浦島太郎の格好で歌い,有村架純がかぐや姫の格好でそれを眺めるという演出でもあるのか?
そういうわけでリトグリが出なかったので録画を高速で流して部分的にしか見なかったのだが,AIの「みんながみんな英雄」の演出も残念だった。せっかく直前に桐谷健太が「海の声」を歌ったのに上記演出もなく,NHKなら呼べるだろうに松田翔太も濱田岳も菅田将暉も菜々緒も呼ばないし。恋ダンスをガッキーに踊らせるのがOKだったくらい民放に阿って良いのなら,Au丸出しでも良いのではないか。
ともかく,「みんながみんな英雄」は,リトグリがコーラス,3人のダンサーが素晴らしい芝居風創作舞踊を展開したFNS歌謡祭の演出の方が圧倒的に良かった。
Amazonに発注していた神田莉緒香『大きくて小さい世界』(タイトル曲のMV,1曲目「走れハリネズミ」のMV)が届いた。Goosehouseを辞めてからもアルバムは全部買ってるし,曲も詞もいい味だしてるし,独特なボーカルも魅力はあるんだが,コーラスワークが少ない(中には「見上げた君に願うこと」のような例外もあるが)のがちょっと残念,と思ってしまうのはリトグリ基準で考えてしまうからだなあ。今度竹澤汀さんがGoosehouseを辞めたらコラボとかしないだろうか。
リトグリと言えば,別冊ステレオサウンド「My Record Style」は,「My RECORD Style meets Little Glee Monster」という6ページの記事と,「芹奈&manakaが新宿HMVでレコードを漁る!」という4ページの記事で,合計10ページもリトグリの記事が載っているので買わずにはいられなかった。マニアックな音楽ファンには響くものがあって当然と思うし,『Colorful Monster』の「Lady Marmalade」は日本オーディオ協会の第23回日本プロ音楽録音賞の優秀録音賞を受賞したくらいだから,オーディオマニアにも受け入れられる余地は大きいはず。今後もっといろいろな音楽誌やオーディオ誌が特集して欲しい。INSPiやゴスペラーズやRAG FAIRと対談形式でハモりについて語る(リトグリが教えて貰う感じでも良いと思う)企画とか,面白いと思うんだが。
2017年4月16日日曜日,麻珠が「アーティストとしても人としても,もっと色んなものを勉強して,自分を高めたい」ため,無期限でリトグリとしての活動を休止するという発表があった(事務所の公式発表によると,「リトグリの活動をお休みして、自分のペースで音楽について様々な勉強をしたい」とのこと)。
高校生のうちに武道館という目標を達成して,麻珠は芹奈,かれんとともに高校を卒業したタイミングだし,他のオプションとしては,グループ全体で半年くらい充電期間にするという手もあったかもしれない。作詞作曲とか,コーラスアレンジをいつまでも圭介さんに頼っていないで自力でできるようにするとか(たぶんそれができないとRIFF OFFができない),学びたいことはたくさんあるのではないかと思う。たぶんコーラスとはまったく違うソロのボーカリストとしての技量をもっと上げたいという欲求も全員がもっているはずだ。しかし,これまでプロとして全力で突っ走って来る中では,具体的に音楽留学するとか音大受験するとかいった方法を考える時間も無かったはずで,どうやったら自分が成長できるかを考える時間を得るためにも,ともかくいったん活動休止しようと考えたのかもしれない。
もちろんプロとして活動を続けながらでも力は付いていくだろうが,「ヴォーカルグループ」としてストイックに考えると,いまのリトグリのライブパフォーマンスに必要なダンスやビジュアルやテレビ/ラジオ出演やリリースイベント等々に使わざるを得ない時間を,上述したようなことに使いたいと思っても不思議ではない。だから,ここでステップアップのために充電期間にするという選択もありえたはずだし,たぶん話し合いの中ではそういうオプションも出たのではないだろうか。けれどもファンからのニーズはあるし,春ツアーをやって秋のツアーも決まって,EW&Fのサポートアクトも決まって,と次から次へとオファーがある以上,この勢いに乗らないという選択肢は選べないだろう(一度流れを手放したら二度つかめる保証はないし)。
そういう意味で,たしか作詞を始めたと随分前にハモれでぃおか何かで語っていた(と記憶している)麻珠だけが活動休止という結論に至ったのなら,2年後くらいにパワーアップして復帰するという未来も十分にあり得ると思う。そう信じたい。
当日夜のハモれでぃおは,麻珠自身の活動休止メッセージで始まり,芹奈の今後の活動への決意表明に続いて,春ツアーの名古屋でのライブダイジェスト前編という凄い構成だった。来週もライブダイジェスト後編とのこと。6人の歌声を堪能できるプログラムになっているのはファンへのプレゼントということだろう。
結局,リトグリからは「卒業」という形になったが,素晴らしいボーカリストであることは間違いないので,何らかの形で歌い続けて欲しい。
上述の通り,リトグリは東海ラジオで日曜夜に(時刻が2017年春から21:30-22:00だったのが23:00-23:30に変わり,さらに22:30-23:00に変わった)「リトグリのハモれでぃお」という冠番組をもっている。ぼくは1974年以来のドラゴンズファンで,中学生の頃からTRY-X1500というラジオを使って東京から東海ラジオを聴いていたし,今でもドラゴンズの試合の中継をガッツナイターで聞くためにradikoプレミアムを契約しているので,リトグリが東海ラジオでレギュラー番組をもっているのも何かの縁かもしれない(そんな筈はないが)。
上述のとおりライブ録音を流してくれた2週間は別格として,時々リクエストに応じて生歌でハモってくれるのが最高に素晴らしいわけだが,他にも,それぞれ脚本を書いて声で演じるとか,2つのグループに分かれてゲーム(お題を決めてそれに合うアイテムを挙げながら記憶し,数珠つなぎのように最初から復唱して最後に新しいアイテムを追加するとか,持ち歌のテンポを上げて歌うとか,特定の文字を抜いて歌うとか)をするなど,いろいろな企画があって,演出ではないように思われる反応が聴けるのは楽しい。
まだやっていないが今後期待したいのは,Pitch PerfectでBellasが参戦するRiff Offで(例えばこのシーン。参考),麻珠の活動休止前なら3対3で勝負できたと思うが,5人を2組に分けるとコーラスがきついので,ゴスペラーズとかINSPiとかのゲストを呼んでRiff Offで勝負したら(まあキャリアの長さからいって勝てそうにはないが),面白そう。あれは余程練習を重ねて持ち歌がたくさんあるのでなければ,歌詞の先の方を思い出す力と即興でハモる力が試されるので力が付くと思う。
2017年4月30日のハモれでぃおでメールを読まれていた長距離ランナーは,今2年生で箱根7区を走った「さーいわ」というハンドル名から考えると,たぶんこの人だな。リトグリのメンバーは1年生で箱根駅伝を走ったということの凄さに気づいていなかったようで,ちょっと気の毒だった。
2019年4月からは,放送時間変更だけではなく,5人全員が出る形から,2人ずつ(?)が担当する形に変わっていた。アサヒが最近よく聴いている曲が紹介され,石野真子「春ラ!ラ!ラ!」は昭和アイドル好きのアサヒらしいとは思ったが,あれ歌詞は全然さわやかじゃなくて三角関係の歌だぞとツッコミを入れたくなったが(まあ,2016年11月9日に再発されたプレデビューアルバムだった『Little Glee Monster』のdisk2に入っている,SCHOOL OF LOCKのMCであるグランジの2人とのやりとりで「女のドロドロ感を出して歌った」と弘田三枝子「人形の家」について語っていたアサヒなので,「春ラ!ラ!ラ!」くらいは序の口なのかもしれないが),シンリズム「春の虹」が渋谷系っぽい軽やかな格好いい曲で意外だった。moraでダウンロード購入できるなあ……というわけでダウンロード購入したが,歌詞に「僕らが旅に出る理由」と出てきたり,フリッパーズ・ギターオマージュというか,渋谷系ど真ん中であった。POLLYANNAと同じくらい渋谷系の流れを汲んでいる感じ。なお,「ショートヘア」のボーカルがメチャクチャ魅力的な声なので,誰かと思ったらSHISHAMOの宮崎朝子さんであった。このアルバムに出会わせてくれたアサヒに感謝(鐵人三國誌,2019年4月7日より)。
毎週のようにお題を設定して曲が紹介されるようになり,これがまた琴線に触れる曲であることが多くて,ついついダウンロード購入してしまうことが多くなったので,以下メモした曲を一覧表にしてみる(つまり網羅はしていない)。
日付 | 紹介メンバー | 曲 | メモ |
---|---|---|---|
2019.04.07 | アサヒ | シンリズム「春の虹」 | 上記メモ参照 |
2019.04.14 | MAYU | 空想委員会「春恋、覚醒」 | 最近多い感じのJPopバンドかなあ。MVは電車通学する男子高校生あるあるな妄想で,漫画大好きなMAYUが好きというのはわかる。MVでは枕草子の冊子が印象的に使われているが,この曲を含むCDが『空想片恋枕草子』というものだったようだ。しかしそうであるならば,もう少し枕草子っぽい風景描写の歌詞を入れてくれたら,もっとフックしたような気もする。 |
2019.04.27 | MAYU | 坂本冬美「夜桜お七」 | 春のウキウキソング第1位。この選曲は素晴らしいセンスで,16ビートの珍しい演歌なので,発表当時気に入って何度も聴いた記憶がある。坂本冬美もメチャクチャに歌は上手いし聴かせるが,失恋の気持ちを死と桜という梶井基次郎の世界に投射する歌詞が秀逸だと思っていた。けれども,「ウキウキソング」の1位と思ってみると,何となく失恋から桜を見て立ち直る歌のような気もしてきたし,これはこれで一理あるのかもしれない。 |
2019.05.05 | 芹奈 | Chrisette Michele「Let's Rock」 | さすがに洋楽好きな芹奈だけあってどれもこれまで知らなかった曲だったが,YouTubeで検索したら良い感じであった。ちなみに第3位がTHE SPANDETTES「Let's Go To The Beach」(YouTubeは素性がわからないので消えるかもしれないから,公式Teaserもリンクしておこう。2014年に発売されたアルバムの曲で,楽しげで良いハモリだ),第2位がStevie Wonder「Have a Talk with God」(YouTube,Liveのfancamっぽい動画),第1位はChrisette Michele「Let's Rock」(まるで伊藤さやかの「オ・ネ・ガ・イ スーパーコンピューター」みたいに自己紹介から入る曲だが,声も演奏も格好良くて,さすが芹奈の選曲と思った。YouTube,こっちが公式か? Unpluggedのライブ動画も良い)であった。 ちなみに第3位の曲が入っているアルバムは,Spandex Effectであり,moraで1,543円で買えるし,第1位の曲が入っているアルバムに至っては,I AMで,たったの1,300円で買えてしまう。ポチってしまいそう(……もちろん,こう書いた後にポチってしまったことは,言うまでもない)。 |
2019.05.12 | かれん | FIVE NEW OLD「What's gonna be」 | 第3位がNulbarich「It's Who We Are」(MV),第2位が高橋優「ストローマン」,第1位がFIVE NEW OLD「What's gonna be」(MV)だった。FIVE NEW OLDは音楽もMVもオシャレ。"Little bit more"のリフレインが耳に残るが,これって実は"Little Glee more"って替え歌できるなあ。 |
2019.06.02 | 芹奈 | Corinne Bailey Rae「Closer」 | 1位と2位になったCorinne Bailey RaeのCloserと,Daisy Holidayで細野さんが紹介してmanakaが感激していたWilson Phillipsの「Good Vibrations」(大変難しいハモリなので多重録音とか使っているかも? と細野さんは語っていたが,リンク先動画はLiveなので,きっとそのうちリトグリもLiveでやってくれるんじゃないだろうか)は,大変groovyな曲で惹かれる。音源買ってしまいそう。 |
2019.06.30 | manaka | 大橋純子「Simple Love」 | 大橋純子「Simple Love」を取り上げたのはさすがだった。大橋純子でも大ヒットした「たそがれマイ・ラブ」よりcity pop全開なこっちを選ぶところが渋い。 |
2019.07.14 | manaka | 松任谷由実「影になって」 | 松任谷由実『悲しいほどお天気』に入っている「影になって」。渋い選曲だなあ。これがきっかけで,松任谷由実のベストアルバムでも買っておくかなと,(もちろん「影になって」は入っていないのだが)『40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。』をダウンロード購入してスマホに入れてあったので,ワイヤレスイヤホンで聴きながら須磨海岸沿いに歩いたら夏気分が盛り上がった。 |
2019.07.21 | アサヒ | RIPSLYME「熱帯夜」 | アサヒも言っていたが,MVがエロティックすぎる |
2019.07.28 | 芹奈 | コーネリアス「Mellow Yellow Feel」 | ミニマルっぽい曲(コーネリアスが新作出してたとは知らなかったが,その中の1曲)。これ先週manakaが出ていたDaisy Holidayの米呂くんと細野さんの選曲意識してるよな……と思ったら,Wow! この夜のDaisy Holidayのゲストは小山田圭吾さんではないか。細野さんとお互いに尊敬している感じが良いなあ。これもうハモれでぃおと連動してるだろ。 |
2019.08.04 | アサヒ | 大貫妙子「泳ぐ人」 | テーマは夏の海を見ながら聴きたい曲ということで,大貫妙子「泳ぐ人」。渋い選曲だなあ。芹奈が気に入ったと言っているが,アサヒがこういう曲を推薦するのは意外だった。たぶんmanakaや芹奈の影響を受けてるんだろうなあ。 |
2019.08.11 | MAYU | 大塚愛「金魚花火」 | テーマは夏の恋歌で,大塚愛「金魚花火」。実にMAYUらしいJPOP選曲だが,芹奈も気に入っていた。大塚愛はPeachとかさくらんぼみたいなアップテンポの曲より,星のタンゴとか恋愛写真みたいな曲の方が実は似合う気がする。この金魚花火もスローテンポな美しい曲。ぽたぽた落ちる金魚花火ということだから,たぶん線香花火が最後に玉になって残っているところを金魚に擬えたのだろうか。 |
2019.08.18 | 芹奈 | Billie Eilish「wish you were gay」 | Billie Eilish - wish you were gay。いかにも芹奈が好きそうな雰囲気だが,確かに凄い才能かも。 |
2019.09.01 | MAYU | 秦基博「晩夏」 | 秦基博「晩夏」が流れていたが,オリジナルの荒井由実版と平原綾香カバー版と合わせてmoraで買ってしまった。MAYUは敢えて秦さん版を推していたけれども,これはやはり本家の勝ちだなあ。 |
2019.09.08 | manaka | 冨田ラボ「眠りの森」 | 月を見ながら聴きたい曲として紹介した,冨田ラボさんの「眠りの森」は,ちょっと渋谷系っぽい,オシャレな曲だった。『Shipbuilding』というアルバムに入っていて,moraで1,600円だったので買ってしまった。最近,毎週のように,ハモれでぃおのBEST HITで紹介された曲をmoraで買ってしまっている。 |
2019.10.20 | アサヒ | Official髭男dism「Happy Birthday To You」 | セカンドミニアルバム『MAN IN THE MIRROR』に入っている曲で,アサヒはこのアルバムは全部好きなのだそうだ。これまでにアサヒがこのコーナーで紹介した曲は全部そうだが,アサヒって実は物凄く音楽の趣味はオシャレなんだよなあ。moraで1,222円だったので買ってしまった。 |
2019.10.27 | かれん | Official髭男dism「Lady」 | 2週連続で髭男。MV。 |
2019.11.3 | 芹奈 | Aiko「カブトムシ」 | 最近メンバーでカラオケに行ったときの芹奈の定番曲で,眠い朝のイメージとのこと。MV。 |
2017年5月13日の夜にニッポン放送で録音放送された特番。ゴスペラーズのうち2人(村上さんと安岡さんだったか)とケミストリーの川畑さんをゲストに迎えたトークも,噛み噛みではあったが,「ハモれでぃお」で経験を積んできている成果が出て面白かった。しかし何と言っても,生歌で披露された「Go My Way」と「だから、ひとりじゃない」が凄すぎた。カップリング曲の「幸せのかけら」と「SEPTEMBER」も流れたが,これも素晴らしかった。MAYU→芹奈→manakaと続く冒頭の歌声の心地よさが何とも言えない「幸せのかけら」は名曲で,たぶん「Joy」みたいな感じで,歌えば歌うほど味がでる曲なのではないかと思われた。
半年に1度くらいでいいからレギュラー化しないだろうか。
2017年11月16日に,NHK紅白歌合戦の初出演決定が報じられた。ORICON NEWSとか,モデルプレスに喜びの言葉が載っているが,実にめでたい。他の初出演者も,SHISHAMO,エレファントカシマシ,竹原ピストル,……という感じなので,紅白歌合戦が,歌を聴かせるという原点に返ったということなのかもしれない。
何を歌ってくれるかだが,メインのステージは「明日へ」を歌って欲しい。どれを歌っても爪痕は残せると思うが,「明日へ」の歌詞は一年を締めくくるのに相応しいと思う。後は,リトグリにしかできないこととして,紅組の全出演者にコーラスをつけるなんてことをしてくれたら凄いと思う。そこまでいかなくても,AIやSuperflyの歌唱にハモってくれたら凄いことになると思うんだが。
さて実際の紅白の歌唱は「Jupiter」ワンコーラスのアカペラと「好きだ」の超短縮バージョンで,しかもサウンドエンジニアが慣れていないのか,「好きだ」の方はハーモニーの音量バランスが若干悪いような気がしたのが残念だった。いつも通りイヤモニはしていないし,普通のフットモニターも無かった(床に埋め込まれていた?)ので,自分たちの声が聞き取りにくかったのかもしれない。余計な演出がたくさんありすぎて歌唱の時間が削られるという点で,紅白は音楽番組としては最悪な作りだが,30%以上の視聴率があるので,これでリトグリを知った人が音源を買うなりYouTubeを検索するなりしてくれて,本来の素晴らしい歌唱を聴いてくれたらそれで良いのだろう。
年末に映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」エンディングテーマ曲「ギュッと」をリトグリが担当するというニュースがあったと思ったら,2018年早々に,コカ・コーラの年間イメージソングとして「世界はあなたに笑いかけている」が採用されたと発表された。
『juice』にはどちらも収録されていないので,「Jupiter」「いつかこの涙が」のように最初は配信販売だけという可能性も少しあるが,たぶん次のシングルCDが両A面になるのではなかろうか。
3曲目として,食彩さんの記事を読むとより凄さがわかる,君が代合唱が入っていたりすると凄いんだが,それはないかなあ。
2018年2月3日と4日に横浜アリーナ,2018年3月24日と25日に大阪城ホールで,3rdアルバム『juice』をタイトルにしたアリーナツアーが行われる。
さすがに横浜までは行けないし,大阪も行く時間があるかどうかわからないが,とりあえず3月24日のチケットを購入した。
YouTubeやBlu-rayやDVDを見るだけでも,リトグリのライブパフォーマンスの物凄い迫力には圧倒されるし,ガオラーの皆さんが口を揃えてライブで直接だと映像を遥かに超える凄い感動が得られると仰るので,万難を排して行きたいところ。
横浜アリーナでの企画として,横浜アリーナでリトグリと一緒に「Love To The World」を1万人で歌おう!というのがあって,「圭介お兄さん」こと,リトグリのコーラスアレンジをたくさん担当されているINSPiの吉田圭介さんが2部での歌唱指導をしてくださっている。この動画みたいなのを,冠テレビ番組「ハモって遊ぼ」を作ってやってくれたら絶対に全部録画して見るんだがなあ。NHK教育の編成の方,見てないかなあ。なお,これは素晴らしい企画だと思うのだけれども,それなりに高度なことを要求されているので,おじさんガオラーにとってはちょっとハードル高いかも。まあ,「メロディーだけでも凄く嬉しい」とのことなので,小声でメロディーを歌うくらいならできそうだが。大阪城ホールではどういう企画があるだろうか?
大阪城ホールでも同じ「Love To The World」を一緒に歌おうという企画に加えて,「いつかこの涙が」でもガオラーの声が聴きたいという動画がアップロードされていた。当日まで行けるかどうかわからなかったが,16:30頃に神戸駅の喫茶店で急ぎの仕事をメール送信できたので大阪に向かった。大阪城公園駅で環状線を降り,大阪城ホールへ。やっとライブ参加できた。スタンド席だったので遠いのと,ホール自体の音響バランスがあまり良くないのが若干残念だったが(その分,座席が振動するほど低音は出ていたが),バンドの演奏も凄かったし,Little Glee Monsterの5人の歌唱は息遣いまで凄かった。横アリでもカバーされたというキャロル・キングのYou've got a friendや,これまで何度も聴いている中でも最高に素晴らしかったJupiterや,アンコールで歌ってくれた「ちちんぷいぷい」企画のMy Homeを始め,すべてが良かった。既発曲もアレンジを変えるだけでガラッと印象が変わるのもリトグリの凄さと思う(モータウンメドレーとか,アコースティックというかボサノバ風アレンジの「私らしく生きてみたい」とか,素晴らしかった)。いろいろな人がいたので,とくに浮くこともなく,ライブパフォーマンスを堪能することができた。終演後もグッズ販売が開いていたのでタオルだけ買って,余韻に浸りながら環状線からJR神戸線とバスを乗り継いで帰宅したが,幸せな一日だった。
セットリストなどは,例えばミューオンなど,音楽関係のサイトにレポートされているが,軒並み絶賛されている。今後も楽しみ。
2018年7月14日に台湾,7月15日に香港での単独ライブというアジアツアーが発表された。台湾のLegacy Taipeiという会場はall standingで1000人しか入らないし,香港のMusic Zone@E-Maxという会場は全席指定で,スタンディングでも600人収容という情報からすると,せいぜい500人しか入らないのではないか。海外ではリトグリのYouTubeに載っているMVに視聴制限が掛かっていてほとんど見えない現状からすると知名度は低いかもしれず,適正規模かもしれない。しかしたぶん客席とステージが近いだろうから,すごく贅沢な時間を過ごせそう。十数万の参加費で日本からのツアーも募集されているようだが,さすがに時間が取れないなあ。
秋冬ツアーCalling!!!!!は全国23会場で行われる。リトグリCLUBの先行予約で,とりあえず大阪京都と長野に申し込んでみた。
どちらも当選したのだが,そういえば大阪は平日で無理だから京都にしたんだった。相変わらず行けるかどうか不明だが,とりあえず料金払い込みは済ませた。
2018年8月12日,一般販売開始(すぐに完売してしまったようだが)と同日から発券が始まったので,ローソンで発券してきた。京都は3階席の前の方,長野は1階席の後ろの方だったが,まあリトグリの場合は声がちゃんと聞こえればそれだけで満足できるし,アリーナツアーより音響は良さそうだから期待している。
(2018年10月9日追記)ロームシアター京都の音響は予想通りアリーナよりずっと良かった。3階席の4列目というのは前の方かと思っていたら,むしろ後ろの方だった。しかも端の席だったので,立ち上がっても自分の後ろに誰もいないのが良かった。もっとも,ステージはやっぱり遠くて,Zenfone Zoom Sを使って撮影OK曲で何枚か撮ったけれども表情などはわからない距離だったが。以下,まだツアー中なのでネタバレにならない程度にメモを書いておく。去年のLet's GrooveツアーのOpening/Endingが超名曲だったと思うが,今回もそれに負けていない感動的なOpening/Endingであった。バラード曲ではゆっくり座って耳を音に集中させて堪能できたし,アップテンポな曲では会場一体となって盛り上がれたし,本編だけでも素晴らしかったところ,アンコールがそれに輪を掛けて凄かった。ライブ2回分見た感じと言っても過言ではない。アンコールでのMCに感動しすぎて,普段なら行き先と使い途の詳細を確認して納得しない限りしないのに,募金してしまったほどであった(後で確認したら日赤に寄付されるとのこと)。帰り道,河原町まで歩く途中で見えた鴨川の夜景も美しく,夢の中にいるようだった。
(さらに追記)前橋で学会があったので,ついでに長野に帰った。2018年11月25日,照明をつけかえるなどしてから,娘とホクトホールへ。このところ体調が悪いという話が伝えられていて心配だったLittle Glee Monsterだが,今日のライブは完全復活に近かったと言って良いのではなかろうか。アカペラメドレーとか終盤のロングトーン合戦とか聴き応えがあった。終演後に流れた「夏になって歌え」MVフルも,YouTubeで公開されているShort Versionにはない後半部分でも持続する緊張感と静謐なトーンがサビに凝縮されていく感じ,何とも言えず素晴らしい。長野駅近くで娘と晩飯を食べてから,いろいろ話しながら歩いて帰宅し,荷物をピックアップして再び長野駅に向かった。
Calling!!!!!ツアーの集大成として,年明け2月に武道館2daysが予定されているのだが,平日東京なのでちょっと無理なのが残念。次にライブを聴けるのはいつになるだろうか。Billboard Live Osakaでやってくれるといいんだがなあ。
(追記)武道館2daysのCalling Overは,行ったガオラーさんたちの報告を見ると大変良いパフォーマンスだったらしく,行けなかったのは残念だが仕方がない。2019年2月24日には2日目に収録したライブ映像がWOWOWで流れるそうだが,前回がそうだったように,おそらくBlu-Rayも出してくれるだろうから,それに期待だな。
2014年からリトグリに注目していたという音楽プロデューサー佐藤剛さんのこのtweetが指しているのは,このtweetからしたら,「夏になって歌え」のことだよな。期待が高まるばかり。これぞリトグリのマスターピースという曲になるのではなかろうか(佐藤剛さんも歌詞を見たうえで画期的と評されているし)。となると,尚更CDでセカワラのカップリングという扱いはないな。
ますます現実が『バトル・ロワイヤル』じみてきた。適度なガス抜きと,不運だったり差別されていたりする弱者を自分で無くて良かったと見ぬ振りをすることで救われるマジョリティが支える「成功した」ファシズム。非実在が囁かれる総統同様,世耕氏と竹中氏(もっといえば彼らを利する巨大資本)は実在するが,首相は何かのシンボルでしかない気がする。まともな神経があればあんな役回りは演じられないと思うが。ただ,『バトル・ロワイヤル』で秋也が信じていたロックの力,典子が語る詞の力というのはたぶんあって,そういう意味では良い詞が多い(本当に素晴らしく良く練られた詞ばかりだと思う)リトグリのファンが中高生に多いというのは希望だと思う。たぶん制作サイドにも世界をよくしたいという意図はあるのではないか。とすれば,仮にリトグリが東京五輪に絡んだとしても利用されることはないか。
佐藤剛さんの新たなtweetで,3年前からの構想だったと知った。もう期待が高まりすぎてパンクしそうだ。ユリイカの2年前の8月号の穂村弘さんとの対談で,最果タヒさんの言語感覚は何となくいいなと思っていたが,その対談中,タヒさんは,短歌のフィクションはささやかに凝縮された人生に負けてしまう,という穂村さんの言葉に対して,「短歌に限らず,やっぱり人生は強いなってずっと思ってます。わたしは,人生を描くことがどうしても好きになれなくて,なにより青春のまぼろしというものを書くには詩がいいなと思って詩の世界に行って,いまだにその感覚のままなんですね」と語っていて,そういう意味で,「夏になって歌え」はいわば青春歌のマスターピースになるような曲なのではないだろうか。決して単なる夏ウタではなく。
佐藤剛さん,今日は大サービスで,「夏になって歌え」の歌詞を一部紹介してくださっている。これとこれを読むだけでも歌詞の素晴らしさがわかる。やっぱり単なる夏ウタじゃなかった。これに水野良樹さんの曲がついてリトグリが歌うなんて至福としかいいようがない。
★★★(以上,鵯記:原書講読と講義と講義準備と(2018年6月27日)より)★★★
上の推測が佐藤剛さんの目に止まって,twitterでダイレクトメッセージをいただいた。いろいろとやりとりをしていたら,曲を聴いた正直な感想を聞かせて欲しいので,ということで試聴用の音源をいただけるという僥倖に恵まれた。なぜ目にとまったのかといえば,枕草子 (My Favorite Things)で,好きな本と音楽について書いた文章(曾て聴いた音楽についてとか文化を制度化することとかデバッグと,ビートルズ好きなおっちゃんとか? あるいは,枕草子ではないが,野村誠『路上日記』の書評とか?)を読んで,以前から関心を持っていてくださったからだった。これを僥倖と言わずして何と言おうか。その上,ミュージックソムリエにもお誘いいただいた。ぼくのような音楽好きなだけの素人で良いのか不安だが,こんな凄いチャンスを逃すバカはいないだろう。2つ返事でお受けした。
そんなわけで,品川で初披露された日の夜,「夏になって歌え」の試聴用音源を入手したのである。その瞬間から繰り返し聴き続けていることは言うまでもない。
5回聴いた時点での第一印象。小さい頃から歌に全てを賭けて世界に存在するさまざまな事物を歌い上げてきたリトグリ自身がテーマであるように感じた。このことは,同時に,この作品のテーマが「歌の力」であることを意味する(つまり「余談」じゃないのは歌である)。ただし,MISIAの「We are the music」が屈託無く歌う喜びを炸裂させているのに比べると,もう少し体内に熱気を溜め込む感じになっているのは,作詞が最果タヒさんだからだと思う。水曜に書いた通り,「人生を描くことがどうしても好きになれなくて,なにより青春のまぼろしというものを書くには詩がいいなと思って詩の世界に行って,いまだにその感覚のまま」という方だから,「We are the music」みたいな正面突破はしてこない。でも,熱気を内に撓めた分,「風」「息」から「ドア永遠が見え」(注:ずっと永遠をドアと聞き違えていたが,おそらく解釈はそんなに変わらないだろう。もちろん永遠の方が百倍素晴らしいが)て「夏になる」ことで強い日射しとともに爽やかな風が一気に吹き抜けて歌う喜びが爆発する感じが堪らない。そこから喉の奥まで「灼き尽くす」ような強烈な情熱が迸る展開が繰り返される構成を,一番をmanaka,二番を芹奈が主旋律を歌うことで,微妙に味わいが違うところが素晴らしい。manakaと芹奈が主旋律を交互に歌うところから,「果てなく続くストーリー」のカバーをちょっとだけ思い出した。
もちろんそこに深い余韻を広がりを感じさせるピアノとハモりが重なる効果も大きい。とくに2番の「紫陽花も」のハモり……とは言わないか? 追っかけコーラス?(アサヒ?)は絶品である。これはリトグリならではの名曲であることを確信した。たぶんずっと歌っていくことで,さらに深みを増していく曲なのではないか。
歌詞に余白というか解釈の多様性の余地があるところがまた良い。何度か繰り返されることがとても印象的なのだが,サビの「横断歩道でひかれた陽炎」という歌詞がとくに深い。「ひかれた」がひらがなで書かれているのは,おそらく最果タヒさんも多義的な聴かれ方を意図しているのだろう。横断歩道というと道を横切って渡る場所であり,ある意味,何かのハードルを乗り越える場所でもある。車が通る場所だから,まず思いつくのは「轢かれた」である。つまり,何かのハードルを乗り越えようとして流れに捲かれて失敗することの暗喩かもしれない。ただし「陽炎」というまぼろしにつながるので,壁にぶつかっても流されてもそれは一時的なものだという印象も受ける。しかし,2番を聴くとまったく印象が変わる。同じ旋律で歌われる「水蒸気が作る美しいもの」は,明らかに1番の「陽炎」を指しているので,横断歩道で待っているときに,美しい陽炎(=一見良さそうなさまざまな幻,あるいは余談,と最後に表現されているもの)に「惹かれた」と思われる。
その後,繰り返して聴くうちに,かけがえのない宝石のような一瞬一瞬の「いま,このとき」の完全燃焼への讃歌なのだなあという思いが強くなってきた。「ドア永遠が見えるの」のところのコード進行が何かに似ているなあとつらつら考えていて,あまちゃん「潮騒のメモリー」の「はげしく~」のところだったことに気づいた。温かくて強い思いをもった歌なのに,どこか懐かしく刹那感を感じるのは,たぶん,あまちゃん本編のラストシーン,ユイちゃんとアキちゃんがトンネルの向こうの光に向かって走って行く映像を思い出してしまったからかもしれない。
いやこれ,いくらでも語れるな。
佐藤剛さんの「阿久悠と歌謡曲の時代」を拝読し,石川さゆりにとっての「津軽海峡・冬景色」がそうであったように,リトグリにとっての「夏になって歌え」は,マスターピースになりうる作品だと確信した。しかし一方では,そうできるかどうかは聴く側の受け止め方に掛かってもいる。ファンの一人としてその実現を心から願う。
ふと思ったが,この曲が,リトグリ自身をテーマにした歌である(最果タヒさんが「リトグリの皆さんにあてて歌詞を書いた」とtweetされている)と考えると,「JOY」「明日へ」に連なる歌といえる。もちろん,既に書いたように,それを超えて「いま,このとき」の完全燃焼への讃歌,歌の力を訴えるという普遍性も備えているが。昨日『世界はあなたに笑いかけている』のCD構成が発表され(カップリング曲になった「青い風に吹かれて」はリズムダンスコンテストの課題曲だからそうだろうと思っていた通りアップテンポなダンスナンバーで,「世界はあなたに笑いかけている」と続けてエンドレスリピートするとテンション上がりそう),そこには含まれないことがわかったが,これは水曜日に書いた予想通りで,1年以上(佐藤剛さんのtweetからすれば構想は3年以上)かけて丁寧に作られた曲であり,アルバムのエンディング曲であった「JOY」,1万枚限定販売という特殊な売り方だった(sola-kala@ガオラーさんからtweetでご指摘いただいたが,1万枚限定は「はじまりのうた」だった。訂正します)リトグリ初めてのメンバー自身の作詞でシングルの表題曲だった「明日へ」から考えると,「夏になって歌え」もシングルのカップリングという表題曲に埋もれがちな発表形態をとるはずはないと思っていた。さて次の一手は如何に?
さらに何度も聴いているうちに思ったが,夏フェスのエンディングにメチャクチャ合いそう。既に始まっているドルフィンショーとのタイアップの他では,最初のうちは夏フェスのエンディングで展開すると良いと思う。
結局,次の一手は完全生産限定アナログLP盤の販売という形態であった。MTV unpluggedのDVD/Blu-rayとともに公開されたアートワークが素晴らしい。蜃気楼の都会がこの曲のモチーフに合っている。まったく別のアプローチも可能かもしれないが,この方向ではベストな出来だと思う。アナログ盤に収録されたのは「夏になって歌え」に加えて高島屋のキャンペーンソングになっている「My Brand New Day」がA面で,B面はアリーナツアー大阪城ホール2日目のMotown Super Medleyということも公表された。たぶんmoraのハイレゾで全部配信されるとは思うので,現実的にはそれで我慢すべきなのだが,「夏になって歌え」を聴くたびにYAMAHAかSONYの数万円のアナログレコードプレイヤーへの物欲が湧いて困ってしまう。
★★★(以上,鵯記:「夏になって歌え」(2018年7月1日)より)★★★+Callingツアーでのライブ歌唱への絶賛とアナログLP及び配信という形態での販売が発表されたことを受けて読み直し,最果タヒさんのtweetにすべての歌詞が載っているのを見て自分の間違いに気づいた2018年9月27日,「ドア」と「永遠」の聞き違いを修正。+アートワークが解禁になったので追記した2018年10月9日
2019年3月3日の朝にラオスから帰国した。ラオス滞在中にネット経由でこの番組の放送を知ったときには,帰国が間に合った偶然に感謝した。もっとも,翌日朝早い新幹線で東京出張のため,1:00まで起きてリアルタイム聴取するのは危険だ。幸い,ぼくはかつてmanakaがやはりNHK-FMで「今日は一日アナログ三昧」の番組MCをやったときに購入したPanasonicの録音可能なラジオを持っているので、帰宅してすぐにタイマー録音をセットした。当日夜はYAMAHAのレシーバーで聞き始めたが,面白いと思いつつも途中で消して眠った。我ながら鉄の意志だった。
さて翌朝。SDカードからPCにラジオ番組を録音したmp3をコピーしてから出発し,新幹線の中で,昨夜の『Little Glee Monsterと音楽の匠』を聴いている。
素晴らしい番組なのだが,大変残念なことにノイズが多い。昼間はノイズがなかった方向にアンテナをセットしておいたんだが,夜になってノイズの発生源が変わったのかもしれない。外部アンテナを立てるべきか? ともあれ,終わったことは仕方ないので,以下簡単に感想を書いておく。
歌詞に思い切り痺れてしまう歌詞スゴ名曲として,斉藤由貴「水の春」を挙げたmanakaがフックした部分,2番の頭の「そうよ,あなたの名前,覚えるのに1秒もかからなかった たったその7文字を,忘れるのにいくつ季節見送るのでしょう」というのは,自分の名前も7文字なので昔ドキドキして聴いていたことを思い出す。『チャイム』もLPレコードで買って持っていたが,ダウンロード購入し直すかなあ(Amazonでmp3なら1650円で買えるが,moraにリマスターハイレゾ版があったので,たぶんこっちを買うべきだろう)。
manakaは「思わずバンドがやりたくなる名曲」として「ボヘミアン・ラプソディ」も挙げていて,映画を見てそれまで何となく聴いてなかったことを大後悔したそうだが,ぼくの世代だとQUEENの曲はとくにファンじゃなくてもだいたい頭に入っていて,ラオスへの往路飛行機の機内映画で見たときにも,かかった曲をほぼ全部知っていたことに我ながら驚いたことを思い出した。映画の中でも,フレディがオペラを作りたいと主張し,意味がよくわからないガリレオを重ねるとか緻密に作られたが故に,あまりに長くて常識破りな曲だったのでシングルのA面にすることを「そんな曲はラジオがかけてくれないからヒットしない」とプロデューサに大反対されたフレディが,ゲリラ的に友達のラジオで流して貰うという実力行使の結果,ファンに受け入れられたシーンが脳裏に甦ってきたので,この曲をこうやってリトグリのラジオ番組で流してくれるということ自体に胸が熱くなる。
Andrew Sistersの曲,格好いいなあ。リトグリがLiveでカバーしてくれそうな予感がするので楽しみ。細野さんと亀田さんの音楽に関する造詣の深さは驚異的で,実に楽しく世界が広がる番組。Brenna Whitakerも格好いいなあ。ただ,いちいち「この方も美人です」とコメントを付ける細野さん,いや確かにその通りだが,枯れてないなあ。
リトグリに音楽の深い話をするとレスポンスが良いので,亀田さんも細野さんも楽しそうで,「イエローマジックショー3」への出演も期待できそう。それにしても,台本もあるのかもしれないが,リトグリの5人それぞれコメント上手いなあ。最後の曲がGleeの"Don't stop believing"というのも良かった。この番組1回目と何度も言っていたから,たぶん2回目以降もあるだろうと期待。
★★★(以上,鐵人三國志:「ラオスから帰った次の日に社人研で会議」(2019年3月4日)より)★★★
(2020年1月6日追記)予想通りに,「イエローマジックショー3」への出演が叶った。セーラー服でコントまでこなしていたが,ハモリも素晴らしかった(最後,ジョイマンのネタの不思議なダンスをしつつ,だんだん声量を上げながらきれいにハモっていくのは,たぶんリトグリしかできない)。細野さん作曲の「風の谷のナウシカ」のカバーも良かったが,「君に、胸キュン」のアカペラはもっと長く,せめてBメロまでは聴きたかった。「音楽」あたりをスキャットでアカペラでやってくれたりすると最高なんだが。
2019年8月3日に東京・昭和女子大人見記念講堂からスタートして全国を回るツアー『Little Glee Monster 5th Celebration Tour 2019 〜MONSTER GROOVE PARTY〜』が発表された。2019年4月20日現在,ファイナルだけは未発表だが,とりあえず京都ロームシアターと大阪オリックス劇場の着席指定に申し込んでみた。
自分が立ち上がったときに後ろの席の人からステージを隠してしまわないか気になっていたので,着席指定はそこに気を遣わないで良いのが利点。決して立ち続ける体力がないわけではない。
2019年4月27日,申し込んだ2つとも当選したという連絡があったのはラッキーかも。5月7日までに入金して発券しないとキャンセルされてしまうとのことなので,神戸に帰ったらすぐにコンビニで発券しようと思う。
そんなわけで,8月31日の京都ロームシアターと9月15日の大阪オリックス劇場に行ってきた。着席指定は聴くことに集中できて最高であった。まだツアー中なので詳細は書けないが,メンバーのコンディションも良くてパフォーマンスも大満足だったし,更なる可能性を感じさせてくれた。リアルタイムであんなこと(11月5日追記:Human Beatboxer Daichiさんの指導を受けてボイパとループマシンを使いこなし,Ava Max「So Am I」をカバーしたmanakaのソロパフォーマンスを指す)ができるっていうのは,Jacob Collier並に頭の中で音像空間があるんだろうなあ。最後のあれは,あの映画のあのシーン(11月5日追記:Pitch PerfectでBecaが見ていたBreakfast Clubの手を突き上げるシーン)へのオマージュなのか?
それにしても,将来いつか,Pitch Perfectの最初のやつでBecaがBellasに入るオーディションの時にやったCupsパフォーマンスを,ボロボロのジーンズか何かでmanakaにやって欲しいなあ。岡田有希子「恋,はじめまして」か,とみたゆう子「September Girl」のカバーをアサヒにやって欲しいなあ。
長崎の日本健康学会と日程が丸被りだったので,代々木のこけら落とし公演は行けなかったが,ソロパフォーマンスも含めてセットリストを変えてきたらしく,manakaのループマシンを使ったソロパフォーマンスは,Kimbra - "Settle Down"のカバーに変わったそうだ。これも聴きたかったが仕方が無い。音源販売に期待しよう。
11月3日に代々木で発表された2020年ツアーだが,長野と大阪は行きたい。詳細は11月6日発表とのこと。たぶんツアー特設サイトに出るのだと思われる。
長野も大阪も着席指定で申し込み,どちらも当選した。大阪は1人だからそのまま購入予定だが,長野は妻と娘の予定が立たないということで,3枚当選しているのだが購入をどうしようか迷っている。
そういうわけで大阪だけ購入した。
COVID-19パンデミックのため,2020年のツアーが2021年に振り替えられた。2020年7月の大阪のチケットを発券してそのまま持っていたので,2021年12月21日のツアーファイナルに行くことができた。まだCOVID-19パンデミックの終息にはほど遠い状況だが,日本はこのところ新規感染数が低く抑え込まれているので(とはいえ,既に底から増加傾向に転じたように思われるので油断はできないが),参加できて良かった。
桜橋口をでてフェスティバルホールの方へ歩いて行ったら,歩道上に人だかりがしていた。報道陣も大勢いたので,何かと思いながら近づいたら,献花がされていて,ビル放火の現場であることに気づいた。北新地というのは,こんなに大阪駅に近い場所だったのか。
今回,BNWはwebサイトから名前と席番号とメールアドレスの事前登録をして,検温に加えて,その確認メールをチケット表示の前にチェックされる形になっていたが,たぶんメール事前登録の周知が不十分で,現地でスマホで二次元バーコードを読んでアドレス登録している方が多かった。もし後でcovid-19に罹っていた人が見つかった場合,周辺の席にいた人に容易に連絡できるという対策で,接触者追跡が容易になるはず。もちろん完璧ではないが,できる限りのことはやっているといえよう。公演中は声を出すことも禁止で,代わりにコーレスバルーン(Call and Response Balloonとしてコロナ禍で発明されたものらしい)を使うこととなっていたので,もう一歩進めて,会場内の発話は完全に禁止としておけば,なお良かったと思うが。
コーレスバルーンとタオルを買ってから席に着いた(ぼくのチケットは着席指定のものを買ったので,2階の前の方の真ん中辺だった)。ライブ開始前,Shout to the topとかSteppin' outといったBGMが流れていて懐かしかった。もしかしてこのライブのターゲットは50代なのか? とさえ思ったが,周囲を見回すと,老若男女入り交じった,とても幅広い年齢層の客が入っていたので,とくに50代ターゲットということもなかろう。
開演後は,何よりまず,動いて歌っている芹奈を見ることができただけでも良かった。何度か書いているように,ぼくはフォーメーションダンスというものがあまり好きではなく,リトグリが良くやる,決まったフォーメーションがなく一人ずつ個性的な身体の動かし方をしながら歌っているのに全体として不思議に調和しているというパフォーマンス(たぶんHurry upはそんな感じだった)の方が好みなのだが,この日前半何曲目かに展開された完璧なフォーメーションダンスには目を奪われた。リトグリ凄い。とはいえ,心底来て良かったなあと思ったのは,やっぱりアカペラの凄さで,「君といれば(Complete ver.)」前半のアカペラ部分や,久々に聴いたJupiterは最高だった。
願わくば,いつか,Ain't no mountain high enough(これはアカペラではないが)とかYou don't know nothingみたいなスタンダード曲(あと,たぶんリトグリはまだやっていないと思うが,Pitch PerfectのBellasがカバーしたLove on topとかWilson PhillipsがカバーしたGood vibrationsとか)を中心にしたアカペラだけのライブをやって欲しいものだ。
大満足であった。
リトグリが2020年1月9日からNHK-FMで新たに冠番組『リトグリのミューズノート』をもつことになったようだ。
NHKのサイトによると,12月24日の,現在のパーソナリティであるmiwaの最終回には,リトグリがゲスト出演するとのこと……というのは,幻を見たのだろうか。12月14日朝確認したら,そんな情報は無かった。しかし1月9日からリトグリの冠番組になることは間違いないので,パナソニックの録音ラジオRF-DR100の活躍の場がまた一つできたな。毎週録音設定しよう。(→追記)やっぱり幻ではなくフライング掲載されていたのだろう。12月23日16:15時点で,NHKのサイトに,明日の放送は『クリスマス39スペシャル』と題してリトグリも登場と書かれていた。明日も録音しよう。
ちなみにこの番組名のミューズは,もちろんギリシャ神話の歌の女神だが,この女神たちが9神にまとめられたのはヘシオドスの神統記である,とWikipediaにあった。邦訳は岩波文庫から720円ででているのだが,英語なら無料で読める。
女神たちにはそれぞれ司る歌の分野と名前の意味があって,Wikipediaによれば,Calliope(美声)は叙事詩,Clio(讃美する女)は歴史,Euterpe(喜ばしい女)は抒情詩,Thalia(豊かさ)は喜劇・牧歌,Melpomene(女性歌手)は悲劇・挽歌,Terpsichore(踊りの楽しみ)は合唱・舞踊,Erato(愛らしい女)は独唱歌,Polyhymnia(多くの讃歌)は讃歌・物語,Urania(天上の女)は天文を司ると書かれている。
リトグリに当てはめると(ぴったりは当てはまらないが),さしずめ,かれんがTerpsichore,MAYUがPolyhymnia,芹奈がEuterpe,manakaがCalliope,アサヒがUraniaだろうか(異論は認める)。
麻珠はEratoになりたかったのかもしれない。
Earth, Wind & Fireをフィーチャー! という第1回は,パナソニックの録音ラジオで,録音しながらPCチェアに座って聴いたのは失敗だった。集中できなかった。が,EW&Fがこれまで累計9000万枚もCDを売ったというデータに驚くメンバー5人が印象的だった。音楽番組として,曲が中心の構成なのは良かった。「I feel the light」はリトグリとEW&Fのコラボ曲,番組中盤の「September」とラストの「Fantasy」はリトグリによるEW&Fの曲のカバー(しかも「Fantasy」はスタジオライブでのアカペラ。メドレーでやっている部分だけなので短かったのは残念だったが),「世界はあなたに笑いかけている」はリトグリの曲で,「Reasons」と「Let's Groove」はEW&Fの曲,というメニュー。
この回の白眉は何といってもラストのアカペラであろう。今後も企画されると良いなあ。
23:00からハンモックに揺られながら聴いた。お題に合わせてメンバーが音楽を選ぶという企画で,ハモれでぃおでも2人で担当するときにベスト3という形でやっていたが,ミューズノートでは曲数が増え,紹介したミュージシャンの背景情報とか曲の魅力などを,より長い時間を掛けて語ってくれるのが嬉しい。今回は芹奈とmanakaが担当で,芹奈のこだわりセレクションによる「ドライブに合う曲」というお題だったので,昔のものから最新のものまで,あまり有名でない洋楽ばかりだったが(この2人はそういう感じのプレイリストをシェアしているという話で,さもありなんと思ったが),ベースラインとメロディーラインが同じ動きをするところの魅力だとか,声質の良さだとか,音楽番組になっていて良かった。ちなみにリストは以下の通りで,YouTubeをリンクしておく。
運転免許教習を受ける苦労だとか学科の勉強をする気力が湧かない話とかも,ちゃんと若者として生活しているのだなあという感じで良かったが,もっとマニアックな音楽談義に入ってくれても嬉しい。リトグリの良さは多様性が大きいことで,たぶん他のメンバーだったら「ドライブに合う曲」でも全然違うセレクションになるだろうし,それも聴いてみたいところ。
この回は疲れて眠ってしまい,後で録音を聴いた。お題は「MAYUがよく聴くC-POPミュージック」ということで,中国の現代ポップスという耳慣れないジャンルだが良かった。担当はmanakaとMAYUだったので,この番組のMCはmanaka中心で回すつもりなのかもしれない。しかしMAYUから紹介されたアーティスト写真を見て,いちいち「きれいですねえ」というmanakaの語りは,まるで「音楽の匠」での「この方も美人です」という細野さんの語りへのオマージュのようであった。他には,リスナーからのメールでの即興生歌は面白かった。10月から三味線を習い始めたMAYUは,二胡とか中国の弦楽器も好きという話が印象に残った。
保健学研究科の修論審査会とか個別の審査とかミーティングとか国際協力研究科の修論指導とか人口学会の仕事とかで忙しかったため,帰宅したら日付が変わっていた。ということで,録音を聴いた。この回はmanakaとアサヒが担当で,アサヒが選ぶテーマは,トキメキで苦しいアイドルソングであった。アサヒが昭和歌謡とか80年代~90年代のアイドルが好きなことは周知の事実だが,もはや好きというレベルではなくヲタだな,というくらい愛に溢れた語りであった。manakaもアサヒに合わせたのかテンションが高くて面白かった。
プレイリストは以下だが,アイドルの曲は著作権的に大丈夫なYouTube動画が見当たらないのでリンクは無し。
今日は昼にも,みんなが違っていてお互いに自由に動いているんだけれどもパフォーマンスを尊敬しあっている感じがする(映像ディレクターの大久保さんもそういう意図あったと思う)リトグリの魅力が爆発している「STARTING OVER」のMV(しかも全世界アクセス可能にしたようで,外国語のコメントがいくつも付いているのが嬉しい。曲調は既発曲では「My Brand New Day」に近いか)が公開されていた。
かれんが選ぶ「聴くと気分がアガる曲」というお題。これは,やっぱりmanakaがメインMCということなんだろうな。WOWOWのSONG LISTでも巧みなMCを展開しているので,曲紹介やトーク好きなんだろう。プレイリストは以下。
今日は予想通りmanakaが一人で担当。お題は「夜に聴きたい女性アーティスト」で,日本の女性シンガー縛りの選曲。
自分が好きになったミュージシャンについて調べてみたら,そのミュージシャンが影響を受けた人が自分も影響を受けた人であったと知って,「つながった」感覚(バックグラウンドを共有するような?)を得られると嬉しい,という話をmanakaが何度もするのだが,大変良くわかる。
『BRIGHT NEW WORLD』の紹介ということで,今井さんをゲストに迎え,リトグリ全員でMC。「ECHO」「IN YOUR CALLING」に込められた思いなど,いろいろな話が聞けて良かった。
「リトグリの」という番組名だが,やはりmanakaがメインMCなんだな。この番組は音楽の知識量とトーク力が大事なので,適任と思う。今回のテーマは「ミューズたちのTeenage Song」ということで,曲目は以下。Snail Mail良いなあ。
今日のミューズノートもmanaka単独MCだ。3分以内の曲!(洋楽編)というお題だが,わりとJazzyな曲が多かった。manakaがワンフレーズ口ずさんでくれるのに痺れた。
水道の蛇口を捻ったときの音にもハモってしまうというお便りに対して,INSPiの圭介さんを呼んだら凄く共感してくれるでしょうね,ゲストに来て欲しいです,というコメントには激しく頷いてしまった。曲目は以下。
久しぶりにリアルタイム聴取したが,芹奈とアサヒがイントロがヤバい曲というテーマで語っていた。元々昭和歌謡が好きだったはずのアサヒの音楽の趣味が変わってきている気がした。以前シンリズムを紹介していたのにも驚いたが,今日の選曲はさらにアーバン・アヴァンギャルド風というかオルタナ・ロック風のものに突き進んでいた。アサヒ選曲ではKan Sano "Don't you know the feeling?"(Amazon Prime契約しているとStreamingで聴ける)とcero "魚の骨 鳥の羽根(Amazonで買える),芹奈選曲ではTempalay "Time Machine"に驚いた(Amazonで買える)。リトグリがこういうのカバーしたらどうなるのか,聴いてみたい気もするが。
お腹がすいちゃう!腹ペコソングというお題だったので,矢野顕子「ラーメンたべたい」(「ごはんができたよ」も傑作だが,お腹がすく曲は断然こっち),斉藤由貴「土曜日のタマネギ」,TWEEDEES「プリン賛歌」,Nagie Lane「タピオカのうた」,あとはキテレツ大百科の「お料理行進曲」などを想像していたが,かすりもしなかった。MAYUと芹奈の2人が一致したという手嶌葵「朝ごはんの歌」から,MAYU推薦のケツメイシ「あなたに冷やし中華」という,ラップ入りボサノバゆえ渋谷系っぽい曲へと進み,ふと,そういえばスターダストレビューの「ブラックペッパーのたっぷり利いた私が作ったオニオンスライス」も食欲は湧くなあと思い出したが,椎名林檎「りんごのうた」と大塚愛「黒毛和牛上塩タン焼680円」へと進んで,「足跡」で終わった。
ミューズノートの担当はアサヒとmanakaで『謝りたい!ごめんねソング』というお題。相変わらずmanakaの選曲が渋い。飯島真理「My Best Friend」はデビューアルバムの『Rosé』が好きで,その中でお題に合っているから選んだようだが,歌詞の世界が堪らなく良いということらしい。アサヒとmanakaの性格の違いがわかるトークが面白い。せっかく『Rosé』が好きなら,その後の色シリーズアルバムはフォローして見て欲しいところで,『blanche』の「Marcy Deerfield」,「天使の絵の具」,「Mr. Groovy」とかの格好良さは吉田美奈子プロデュースの賜だと思うが,たしかmanakaは他の番組で『FLAPPER』も好きだと言っていた記憶があるので『blanche』もハマると思う。ちなみに,『midori』(1曲目の「僕の魔法」の,これから音楽で魔法を掛けるよ,という体の,複雑に転調していくけれども心地よいメロディラインは天才としか言い様がなかったし,「Girl Friend」の可愛らしさと「いつものパーティ」の暖かさも素晴らしかったが),『KIMONO STEREO(GREY)』(これに入っている「DIARY」は,沢田研二の異色作「OH!ギャル」,斉藤とも子のデビューシングル「風のように」,最近だとSHISHAMOの「明日も」とかNEWSの「weeeek」のような一週間ソングだが傑作)までをビクターで出してからムーンに移って,『Coquettish Blue』(「Baby, Please Me」が印象に残っている),かなりJazzyな感じ(?)にイメージチェンジした気がする『Miss Lemon』『My Heart in Red』までが色シリーズと言えると思う。ただ,自分でも理由は覚えていないが,『Coquettish Blue』までしかLPは買わなかったんだよなあ。
リスナーからのリクエストの「大丈夫」という曲と,アサヒ選曲のユーミン「あの日にかえりたい」に続いてのmanaka選曲は,原田真二さんの「永遠を感じた夜」だった。この曲が好きなら,「シャドー・ボクサー」とかも好きではないだろうか。ぼくは「タイム・トラベル」が一番好きだが。原田真二さんはたぶん今でいうと藤井風さんに近いタイプの天才だと思うが,デビュー作の「てぃーんず・ぶるーす」は本当に衝撃だった。もっとも,あまりに天才過ぎて『Modern Vision』辺りから世間と乖離してしまったように思うが(メチャクチャに格好良いんだけれども),「永遠を感じた夜」は『Modern Vision』の次のアルバムだった『Magical Healing』収録曲なんだよなあ。manaka凄いな。
Grace VanderWaal "The City"が耳に残った。16歳のシンガーソングライター。今の日本の何人かの高校2年生シンガーソングライター(注:2022年3月で高校を卒業した三阪咲さん、富金原佑菜さん(Pねじ式さんとのコラボ楽曲「さくらの夜」など聴くと歌のうまさがわかる)、西凜華さん、大山琉杏さんを念頭に置いていた。ボーカリストとしては丸山純奈さんと中杉天音さんも素晴らしいと思う)も凄いと思っていたが,桁違いに凄い。
リトグリのミューズノートを久々にリアルタイム聴取。クリスマスイブは特番で時間延長され,ゲストとしてゴスペラーズの村上さんを呼ぶと発表された。今日はドラマ絡みの曲ということで,知らなかった曲はBonnie Pinkの「Water Me」だけだったが(「わたしたちの教科書」というドラマを見たくなった。志田未来が中学生役だったということは,「女王の教室」の後くらいか?),「恋」の音源フルコーラスは,manakaとMAYUも言っていたが,意外な発見があった。「潮騒のメモリー」と「暦の上ではディセンバー」のリトグリカバーは聞いてみたいなあ。Goose houseで竹渕慶+齊藤ジョニーが「潮騒のメモリー」のカバーをしたとき,「三途リバー」というハモリについて語っていたが,あれをリトグリの歌唱で聞いてみたい。最後のリトグリが絡んだドラマの話をしていたとき,オモコーの「好きだ」でなくて,シュガーガールズとして役を貰っていたオンナミチ(DVDになってないんだな,勿体ない)の「書きかけの未来」という流れだったが(放送当時チラッと見たことがあるが,URAKARAみたいだと思っていた),ドラマへのリトグリのカメオ出演ならば,何といっても問題のあるレストランの最終回だろう。後になって考えてみると,あそこはCupsを楽しそうにやるだけではなく,When I'm goneをアカペラで歌って欲しかったところだが,そうなると物語の最終回なのにリトグリが全部持っていってしまうから無理か……などとつらつら考えながら眠った。
2曲目で芹奈が大森靖子「counter culture」を取り上げたのは,ちょっと意外だった。ぼくは大森靖子ファンでもあるのだが,ギターが印象的な曲だったら「ハンドメイドホーム」(メジャーデビュー前にライブ動画を見て惹きつけられた)か「展覧会の絵」か「青い部屋(Guitar ver.)」か「夏果て」か「最終公演」か「新宿」(このライブ動画も凄い。歌詞が「ギターが好き」だし)か「あれそれ」あたりが良かったのではないか。トーク内容からしたら「あれそれ」がぴったりだったかもしれない。
アサヒが紹介したkiki vivi lilyの「So much」がツボにはまり,moraで『vivid』をダウンロード購入してリピート再生中。往年の嶺川貴子みたいな雰囲気。何だか最近,アサヒの音楽の嗜好がどんどんオシャレになってきている気がする。もはや昭和歌謡だけではアサヒは語れない。
散歩のお供に『vivid』をスマホで聴いていたが,凄い。「80denier」と「カフェイン中毒」に才能を感じた。メジャーシーンで売れる可能性は低そうだが,ハマると癖になりそうな音楽。
今夜のミューズノートは,体調不良で休養に入る前に録音したのか,久々に芹奈が喋る声を聴いた。テーマが一緒に歌おう♪デュエット曲だったが,ポップスにおける「デュエット」の意味が曖昧なので,基準が曖昧になっていた。宇多田ヒカルと椎名林檎の「二時間だけのバカンス」を「デュエットではなくデュオ?」と言ってみたり,絢香×コブクロ「WINDING ROAD」をとくに説明なくデュエット曲として紹介していたが,元々デュエットは二重奏とか二重唱の意味だから,男女でなくても良いはずだし(むしろデュオというのは,同性の二重唱の曲を指すのがポップスだけで通用する用法で,元々二人組の意味のはず),3人で歌っていて時々3部に分かれる「WINDING ROAD」はデュエットではなくトリオだろう。そこまで厳密性を求めるような番組ではないのかもしれないが,せっかく『いろんな企画を通して毎回新たな音色を集め、リトグリが“音楽のミューズ”を目指す』という主旨なので,元々デュエットとは二重奏または二重唱の意味だから男女ペアでなくても良いという触れ方をして欲しかった。
なお,1曲目が1993年発表の「渋谷で5時」だったのは昔の歌謡曲好きのアサヒの面目躍如といったところではあったが,鈴木雅之のデュエット曲なら,The First Takeで凄いパフォーマンスを見せてくれた「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」や,『ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花』も紹介して欲しかったところ。
動画編集しながら,ミューズノートをリアルタイム聴取。今日のお題は「ほっこり!あったかソング」で,アサヒとmanaka担当。1曲目が藤井風さんの「もうええわ」で,manakaが『HELP EVER HURT NEVER』を熱く語っていた(残念ながら「帰ろう」の凄さには触れてくれなかったが,関ジャムの"プロが選ぶ年間ベスト10"で選ばれたのもいしわたり淳治の2位が「何なん」,川谷絵音の1位が「罪の香り」,蔦谷好位置の5位が「優しさ」で,「青春病」には触れてくれたが「帰ろう」には触れてくれなかったので,仕方ないのか)。影響を受けてピアノを買ったとか,冬の夜道で聴きたい曲,とMac DeMarco「My kind of woman」を流して,細野さんファンでピザまんが好きな人だと紹介し,この曲のギター演奏を自粛中ずっと練習していたとか,何となく今後曲作りもしてくれそうで期待してしまう(かれんもギターやってるし,MAYUは三味線やってるし,ライブでのバンド演奏も期待してしまうが,芹奈とアサヒがドラムとベースをやってくれるのだろうか?)。
アサヒが推したのは平井堅「君の好きなとこ」と中島みゆき「糸」で,たしかに「ほっこり!」する曲だったが,「糸」ってこういうイントロと間奏だったのかと驚いた(テレビなどで歌っている映像が流れるときも,このイントロや間奏は流れないので,ここは始めて聴いたかもしれない)。中島みゆきさんのアルバムは10枚以上買っているのだが,「糸」はリトグリの『JUICE』に入っているカバーや,コンピレーション『歌縁』に入っている,平原綾香のカバーしか音源を持っていないのだった。元々入っているアルバムは『EAST ASIA』だったか。Nagie Laneの新曲「I need you here. (feat. ASOBOiSM)」もmoraで買えるようになっていたので,『EAST ASIA』も併せて買ってしまった。
2022年11月16日に新メンバー3人が決まり、11月23日に6人での新曲が初披露され、公式サイトもリニューアルされた翌日、6人での初ミューズノート。
さて今日は新メンバーも加わったリトグリ6人全員でミューズノート生放送ということなのでAVアンプをチューナーモードにしてNHK-FMを受信し4チャンネル再生する。以下メモ。選者の順番が何順だったのかは謎。リンク先はYouTubeのOfficial MV。
順番 | 曲目 | 選者 | メモ |
---|---|---|---|
1. | Ariana Grande "Santa tell me" | かれん | アカペラカバーをしている人たちがいて、これも良いなあ。 |
2. | Sia "Snowman" | ミカ | 初めて聴いたが味がある歌唱だなあ。"Don't cry, snowman"という歌詞が良い。Sia "Diamonds"は14分で書き上げたという話をしている。Siaという人は天才なのだな。 |
3. | 羊文学 "1999" | アサヒ | これも初めて聴く曲だが、オシャレだなあ。ベースラインが良い感じ。 |
4. | Justin Bieber "Mistletoe" | miyou | Justin Bieberが幼かった頃の初恋の相手だという、何ともかわいらしいエピソード添え。Justin Bieberってこういうspellなんだ。Beaverだと思っていた。 |
5. | BoA "メリクリ" | 結海 | この曲はるーかさんがカバーした歌唱を聴いたばかりだったので印象強い。ちなみに、るーかさんの"メリクリ"カバーといえば、このパフォーマンスも忘れがたい。 |
6. | back number "クリスマスソング" | MAYU | ああ、これは実にMAYUのselectだなあという曲。 |
最後にリスナーからのリクエストで、Little Glee Monster「愛しさにリボンをかけて」にかぶせて、メンバーが口々に"Merry Christmas!"と言って終わるという味わい深いエンディング。これ名曲だよなあ……というわけで盛りだくさんで大満足な50分であった。疲れていたが元気が出た。
何週間かぶりにリアルタイム聴取したので以下メモ。
1曲目はアサヒselectionで土岐麻子「Gift~あなたはマドンナ」。……って自分が愛聴しているのとアレンジが違うなあと思ったら、『Sings the stories of 6 girls』に入っている(sings with EPO)とは別のバージョンがあったのか。こっちが流れた。デビュー当時は「人形の家」みたいなドロドロ昭和歌謡と80年代アイドルが好きだと強調していたアサヒの音楽的指向性がだんだんお洒落になって、シティ・ポップフリークといって良いほどなのは知っているが、土岐さんまで来たら、Cymbals経由でTWEEDEESに行ってほしいところ(新しいシティ・ポップの方向性としては、以前ハモれでぃおでシンリズム「春の虹」を薦めていたから、CHiLi GiRL「都会の森」とかに行くのもアリだと思う)。
2曲目は結海selectionで、どんぐりず(DONGURIZU) - NO WAY。作品によって音楽の振り幅が広いからアルバム作りのときはコンセプトを決めないとわけがわからなくなるといった説明を結海がしていたが、たしかに「GAKUREKI」はデスメタルだし、「ぶっ生き返す」はインディーズ時代の大森靖子のような尖ったアコギだし、凄いグループだなあと思うし、それを紹介する結海の音楽性にも期待がもてる。
ここからListener's noteのコーナーになって、まずオススメされた曲は、The chainsmokers and coldplay "Something just like this"。このYouTube動画は再生回数が21億回という化け物だが、ライブバージョンもあって、こちらは1億回再生。
Listener's noteの2曲目はレトロリロン「深夜6時」で、たしかに午前6時でも午後6時でも一般的には「深夜」じゃないから不思議な曲名だが、たぶんMAYUの解釈で合っているのだと思う。
次はまたメンバー選曲に戻り、MAYUのselectionで宇多田ヒカル「君に夢中」。ドラマ『最愛』の主題歌だった曲で、MAYUはドラマから知ったとのこと。
続くかれんのselectionはKPOPで、NewJeans「Ditto」。2000万回再生を超えているこの動画は、実にKPOPらしい凝ったフォーメーションダンスが展開される代わりに、誰が歌っているかさっぱりわからないのだが(あまりハモらないし、わりと似た声質だし)、こちらのLive動画(これも800万回以上再生されている)を見たら特徴がわかって印象が変わった(とはいえ、コーラスは別に付けているらしく、メンバー内でハモってはいないようだが)。そこそこ完成度は高いが、でもやっぱり女性アイドルグループとしては、KARAを超えることはできないと思う。ちなみにこのLive動画が載っているIt's Liveというチャンネルは、たぶんKPOPに特化したTHE FIRST TAKEみたいなものを目指しているのかと思われるが、画質と音質が素晴らしい。一発撮りなのかどうかはわからないが。
最後の曲は例によってリトグリの曲だが、「I feel the light feat. Earth Wind and Fire」(リンク先動画はショートバージョンだが)だった。これ今の6人+EW&Fでやったらどうなるか聴いてみたいなあ。
たぶん英語ネイティブな海外のガオラーさんが英語で作った文章を機械翻訳してtweetしているのだと思うが,リトグリがYearをEarと歌っている動画へのコメントを見て,確かにその発音は大きな壁だなあと思った。
日本語でも古文ではゐとゑがあったのでwiとiの違いやweとeの違いはまだわかりやすいが,や行でiとeを母音とする文字はないので,日本語話者にとってyiとi,yeとeの違いを認識することは難しい。[njúː jíər]を[njúː íər]と発音されても,文脈から自然に前者と捉えてしまうので,多くの日本人は違和感を覚えない。その違いを表現して教えることは,たぶんもっと難しい。
でも,リトグリのメンバーはとても耳が良いので,聞き分けることはできるかもしれない。聞き分けられれば,舌を含む口腔内や気道の形や使い方として覚えてしまえば(超人的な才能だと思うが,リトグリは,絶対的なピッチさえそうやって記憶できることを,目をつぶって「Jupiter」をハモることで証明してしまった),身につくだろう。そう考えると,たぶんリトグリなら乗り越えられると思う。
全編英語のオリジナル曲も既にいくつかあるし,英語曲のカバーをすることも多いので,こういう難しいところだけでも,英語ネイティブなボイストレーナーに教えて貰うと良いのではないか。将来のグラミー賞に向けて。
2020年9月25日,26日の2日間にわたって東京ガーデンシアターで行われた無観客配信ライブを,リトグリCLUB会員限定のスペシャル特典付き2公演視聴券を買って視聴した。以下メモ。3日間配信されたので,その期間が過ぎてから公開する。
客席から1人ずつがワンフレーズを歌ってつなぐという,物凄くゆっくり間をとった「HARMONY」でオープニング。1日目のサブタイトルになっていたが,いきなり来た。続いて「Don't Worry Be Happy」。次いで,”Reflection!”が印象的な「Be My Baby」からMC。
とても緩いMC(まあそれもまたリトグリらしくて良いのだが)が続いた後は,「空は見ている」だっけか,What a happy dayから始まるメドレー? 大胆にアレンジを変えた「ECHO」と「Baby Baby」(このときは何故かmanakaとアサヒが袖に下がっていた),わりとオリジナルアレンジ通りな「だからひとりじゃない」と「OVER」,また凄くアレンジが違う「Go My Way!」,再び原アレンジにわりと忠実な「私らしく生きてみたい」,スウィングジャズっぽいアレンジの「Feel Me」(これ最高!! スキャットと本間さんのサックスソロとの掛け合いとか素晴らしすぎる),サンバアレンジの「ダイヤモンド」と続いて,最後は「空は見ている」に戻るという。
次は雰囲気が一転して「So Long Good Bye」。さらにアレンジを変えた「JOY」。ヒャダインさんらしからぬ王道の名曲だが,たしか大サビのメロディラインはわざと超高音にして麻珠に挑戦したとか言っていた気がする。麻珠パート誰がやるんだろうと思っていたら,かれんだった。当時とはまた違う味が良いが,最高音はやっぱり苦しかったか。
2度目のMC。昔の曲を詰め込んでいるのは「足跡」にちなんで。
そして豊島園で撮影したMV映像を流しつつ「Close to you」。
一瞬の暗転後に「Love to the world」。これ好きなんだよな。歌詞が深くて。今日のパフォーマンスは終盤のフェイク最高。
次が「好きだ」。本間さんのサックスソロがメチャクチャ格好良かった。
そしてセカワラこと「世界はあなたに笑いかけている」か。
manakaのMCに続いてラストだという「足跡」。いつの間にか客席に降りて歌っているので,あれ? と思ったら,客席の中央に小ステージが作ってあるのだった。配信ライブなのにそこまでステージデザインを作り込んでいるのは凄いな。
Twitterの日本のトレンドに「ヒャダインさん」が上がっていたので,まさかJOYの関係で? と思ったら,そうではなくて,クイズ番組で300万円獲得したという話だった。
スモークが焚かれているドアの向こうに後向きで退場する5人の後,エンドロールが流れるという構成。これだと例によってSpecial Thanks: All Gaolersが出てしまうからアンコールは無いな。5人の一人ずつのメッセージが書き文字で流れたのは素晴らしい演出だが,やはりそのまま「配信は終了しました」になってしまった。
2日目のテーマはGROOVYなので,オープニングはLet's groove monsterのオープニング曲かと予想。あれ好きなんだよな。
今日は客席からではなくスモークが流れるステージ上からスタート。予想は外れて,1曲目は「Be My Baby」だった。
2曲目はガラッと雰囲気が変わって,かれんの"Hey look!"から始まる「恋を焦らず」。メチャクチャカラフルな衣装だったのは,この曲でモノクロフィルタを掛けるためだったのか。凝った演出だ。
3曲目はアレンジをかなり変えた「ギュッと」。後半のフェイクが良いなあ。伴奏も凄く良い。
ここで定番のジングルに続いてMC。雷の擬音がバッキンコッキンというアサヒのセンスにぶっ飛んだ後は,昨日に続いてメドレー。5人での「空は見ている」からアレンジ違いの「ECHO」(これはmanakaとMAYUが袖に捌けている)と「Baby Baby」(アサヒが捌けてMAYUが入った)を3人で歌った後,5人に戻って「だからひとりじゃない」「OVER」,アレンジ違いの「Go My Way!」(このとき踊っていたくらいのラフな合わせ方のダンスが好きだなあ),「私らしく生きてみたい」,スウィングジャズアレンジの「Feel Me」(アレンジはたぶん昨日と同じだが,ステージングは結構違う気がする。芹奈とMAYUが背中合わせで歌っていた後,他の3人がスキャットで楽器と絡むのだが,ここの本間さんのサックスは凄いと思う)からサンバアレンジの「ダイヤモンド」(これはステージングもたぶん昨日と同じ)と来て,「空は見ている」に戻るという展開。
ここで「夏になって歌え」が来るとは素晴らしい。この曲については既にいろいろ書いたが,発表時から時間が経って5人の表現力が増したので迫力が凄い。いつかアカペラで聴いてみたい曲。
次はダンスがきっちり振り付けされた「Move on」。こういう曲はかれんの独擅場だよな。コーラスアレンジを変えてきたか。たぶんこれはフェイクじゃなくてアレンジを変えたんだよな。
続く曲もきっちり振り付けされたダンスありの「SPIN」。ダンスもここまでやってしまうのは恐れ入りましたというしかないが,それ以上にフェイクが絶品。 それから2度目のMC。いろいろミスった話をするのだが,気づかなかったな。
MC開けは「I BELIEVE」。これは歌詞が深くて正しい曲。リトグリの歌唱は歌詞がすっと入ってくるのが特徴の一つ。この曲を歌いながら客席中央のステージへ移動。昨日は最後の曲だけだったが,今日はここで何曲か歌うのか?
芹奈がMCをしながら感情が高ぶってガオラーに会えないことを悲しむ姿に泣かされる。オンラインでライブをするに至った気持ちが訥々と語られただけなのだが。続く曲が「明日へ」で,いま語られたばかりの気持ちがオーバーラップしてくる歌詞が最高。たぶん誰かが主旋律を一部飛ばしたが,そんなことは気にならないほど心に響くパフォーマンスだった。客席に無数のペンライトが設置されていて,これがまるで星の海のように美しいのだった。間奏部分でメインステージに戻ってからのアサヒのフェイクがまた凄かった。「明日へ」はこれまで何度も聴いたが,今回が最高ではなかろうか。
メインステージで「足跡」。これも今まで最高レベルの歌唱。スクリーンに流れた映像もMVとは違うもの。
ステージから捌けてしまったが,たぶんこれはアンコールになるわけだな。twitterを#リトグリ2020で検索すると「アンコール!」で埋まっている。
それに答えたという形で,本当に「アンコールありがとう!」と言いながら再びステージに登場して,いつものように縦横無尽に動いたりバンドメンバーと絡んだりしながら「世界はあなたに笑いかけている」。カメラも手持ちでステージ上を動き回っているのが斬新。これはオンラインライブならではの新しい可能性といえるかも。
バンド紹介とメンバー紹介はいつものライブのエンディングと同じパタンで,現実には入れることができなかったガオラーを想像して客席に手を振りながら退場し,自転車を使った小ネタが流れた後で,「特報」として来年1月から4月までアリーナツアーをするというニュースが出た。できれば良いが。
4月20日発売予定のフルアルバム『Journey』をタイトルにした全国ツアーが発表され、特設サイトができたので、京都と大阪に応募してみた。無事に当選したので、Loppiで払い込んできた。
5月10日夜、『明日の夜には講義があることを忘れて買ってしまったリトグリの京都ロームシアターのチケットがあるのだが、講義に加えて日本健康学会の理事会もあるので参加はできない。チケットを無駄にするのはもったいないので、身近に行ける人がいたらタダで進呈するが。』と書いたが、翌日、『昨日チケットを無駄にするのはもったいないと書いた、リトグリの京都ロームシアターのライブだが、MAYUがCOVID-19に罹って延期になったそうだ。MAYUの体調は心配だが、チケットを無駄にしなくて済んだのは良かった。今の日本の流行状況だと、普通に社会生活をしていたら、いつ誰が罹っても不思議はないので、こういう事態は想定に入れておかなくてはいけないのだと思うし、たぶんリトグリ運営も準備はしていたはず。』と書いたように、偶然2日とも聴きに行けることになった。
7月5日(火曜)夜のオリックス劇場は、仕事が詰まっている中でギリギリの時刻に行ったので、何もグッズを買えなかった。席は1階の真ん中辺で、重低音が響く迫力が凄かったが、多少音割れしていたような気もする。あと、今回は着席指定がなく、スタンディングで真ん中辺の席だとずっとスクワットのような形にならざるを得ないので、ふくらはぎが攣りそうだった。けれども、リトグリのパフォーマンスは3人とは思えないほど素晴らしく、とくに「Wonderland」はハモリの極致というか異次元の至福であった。
(2022年7月9日土曜)今日はリトグリのロームシアター京都振り替え公演で、5/11だったら講義と被って行けなくなったところだったが、振り替えのおかげで行けた(しかもアンコールで1曲素晴らしいおまけがあった)。今日は本間さんがいなかったが、それでもバンドメンバーは素晴らしく、BJ笹井さんのスラップとか格好良かった。しかしそれ以上にリトグリ3人が凄くて、とくにMAYUが覚醒していた。今日みたいに、これまでmanakaが担っていた低音の深い響きや、芹奈が担っていた色気のある艶っぽい中音域が、これまで通りの超人的なファルセットハモリに加わってくると、MAYUは無敵ではなかろうか。これで2人が復帰したらリトグリはどこまで行ってしまうのか楽しみを通り越して怖いくらい。ロームシアターという会場の音響が良いのか、1階席後ろから2列目の左端という場所が良かったのかわからないが、オリックス劇場より重低音が直接来ることはなかったが音がクリアで良かった。あと、この席だとスタンディングでも左の手すりに身体を預けられるので、足への負担が少なくて聴くことに集中できた。
ところで、青風の途中での手の振りに何か既視感があるのだが、あれ何なんだっけ?
2022年7月15日夜に知った、芹奈とmanakaがリトグリを卒業するというニュース。KARAからニコルとジヨンが脱退したときを思い出した。
たぶんどんな新メンバーが加わっても、ファンの間では5人のときのイメージが染みついているので、複雑な心境になってしまうのは否めないだろう。オリックス劇場でもロームシアターでも、かれん、MAYU、アサヒの3人がMCの中で「どんな形になっても」と何度も強調していたので、若干2人が抜けてしまう予感はあったが残念すぎる。芹奈とmanakaはそれぞれの音楽活動をするというが、たぶん体調がついていかないので、このままの形が長引くとリトグリの活動の足枷になるといった思いもあったのではないかなあ(We!プレの動画でも2人の今は回復しているという生の声が聴けたのは良かったし、顔色は悪くはなかったが、2人とも言葉や所作の端々に自分の体調への不安が滲み出ていたように思う)。
新メンバーをオーディションで決めるというけれども、息を吸い込む音だけで出だしをピタッと合わせられるとか、耳栓をしていてもハモれるといったレベルに入り込める人はそうそういない気がするので、なかなか難しいかも。まさかソニーは早希さんをLHIとぷらそにかから移籍とかいったことを考えているのか? たしかに早希さんならできるかもしれないが(加えていうなら、早希さんの前にLHIにいた遙海さんもソニーだし能力的には可能だと思うが……2人とも(1)名前だけを芸名として活動していて、(2)歌唱力は破格に高く、ハモリもできて、(3)ミュージカル経験者だけあってダンスもできる、という意味で現在のリトグリの方向性と合っているし……)、でもせっかくMAYUが、芹奈に近い艶のある中音域も、これまでmanakaが出していた迫力ある低音域も楽に出せるようになってきたのだから、3人のままでも良いと思うがなあ。アサヒが「みんなを置いていくようなことはしない」と何度も繰り返していたのは、ある意味、2人がGaollersを置いていったという含意になってしまうが(たぶんアサヒはそこまで考えていないかもしれないけれど)、3人では5声のハモリはできないのだし、足枷になりたくないという思いで脱退し(麻珠のときとは違って体調不安が最大の原因だから、卒業というよりも脱退というべきだろう)、新メンバーを入れて複雑なハモリが再びできるようにするべきだという判断であれば、それはそれで切ないけれどもリトグリという奇跡的なアーティストを維持するためには仕方ないのではないか。
ただ、芹奈もmanakaも唯一無二の才能あるシンガーだと思うので、ゆっくりで良いから、自分のペースで音楽は続けて欲しいと思う。
(以下2022年7月26日追記)
2022年7月24日、5人での活動の最後となるLittle Glee Monsterの幕張ライブを配信視聴したが、素晴らしかった(最後のMCでかれんが言い間違えたのはわざとだろうか? それともスクール時代からの想いが無意識に出てしまったのだろうか。麻珠の卒業とは違って、芹奈もmanakaもソニーもワタナベも辞めないことを考えると、やはり健康上の問題でリトグリのペースで走り続けることができないというのが、最大の脱退理由であるように思えるし、かれんと芹奈の絆は永遠だろうと思われる)。
オープニングでも中盤でもエンディング(ダブルアンコールも含めて)でも披露された、芹奈とmanakaの録画映像によるパフォーマンスと、かれん、MAYU、アサヒの生パフォーマンスが完璧に同期してハモっているという奇跡は、ピッチとテンポを完全に再現できる能力が身体化されていないと無理なはずで、オリックス劇場でもロームシアターでも時空を超える旅コーナーで思ったが、神業としか言いようがない。この日に披露されたデビュー当時からの動画を編集して作られたリトグリヒストリーは、10月にWOWOWで放送されるというドキュメント番組でも使われると良いなあ。それにしても、聴くたびに思うが、Wonderlandって良い曲だよなあ。
これからオーディションにより新メンバーを加え(妙に募集期間が短いので、既にある程度の有力候補に打診が行っているような気もするが)、新しい活動が始まるということだが、パフォーマンス部門の募集、年齢制限はあるが(たぶん、せかわらの一人多重録音アカペラカバーという離れ業をやっている、おかのやともかさんはそこで引っ掛かってしまうのが残念……ご自身そうtweetされている。遥海さん―「Listen」はソロシンガーとしての物凄い可能性を感じさせてくれたし、LHIでの「浪漫飛行」とか、輝七海さんと2人で楽しげに口ずさむ感じの「You've got a friend」を聴くとハモっても素晴らしいと思う―もだが、26歳上限にしてくれていたら応募できたはずだが……とはいっても、遙海さんはソロシンガーとしてアルバムを出してから半年も経っていないし、まあやっぱり無いか。逆にまだ中学生だとフルタイムの活動ができないから、加藤礼愛さんも無いな)、性別は制限がないのだな。
新メンバーは女性だとしても(以前も書いたように、能力的には早希さん――「君といれば」の一人多重録音を見ればわかるように、リトグリ愛もあると思うし、同じように考えた人が何人もコメントしていた――レベルでないと難しいだろうが)、男性ベースやビートボックスを加えた構成でのアカペラとかいったことを柔軟にやっていく可能性もあるのかも。例えばShimo-renさんとかたいせーさんとか、たぶん事務所には所属していないだろうし。いや彼らはむしろクリエイター部門か? Shimo-renさん、おかのやさん、たいせーさん、るーかさん、けんとさんという早希さん以外のALLOWLのメンバーが兼業も可というクリエイター部門に入ってくれた上で、新メンバーとして早希さんが加わったら強いのではないか。このままLHIとぷらそにかが中途半端なプロモーションしかしないのなら、早希さん個人にとっても良いのではないか。元sinfoniaで、かつて早希さんとおふざけ動画としてMake You Happyを歌い踊っていた(残念ながら非公開になってしまっているが)ももんぬさんも、能力的には可能な気がするが、たぶん4月から普通に就職してしまっているから難しいかなあ。
年齢と能力でいえばハイスクール・バンバンの女性陣も可能性あるが、彼らはたしかavexだから事務所的に無理っぽいな。
このページの先頭で触れたPitch Perfectとの縁でいえば、Pitch Perfect 2で新入生としてBellasに加入したEmilyはオリジナル曲を作る才能に溢れていたことを考えると、Magical Snowとかシルエット・イン・ブルーみたいな名曲を既に生み出している早希さんがやはりぴったりだと思うがなあ。
早希さんはたぶん応募しなかったのだろうと思われ、このままLHIとぷらそにかとALLOWLとソロでやっていくのだろう。何か知名度が上がるきっかけがないと勿体ないのだがな。
リトグリのM∞NSTER AUDITIONの3次審査歌唱動画再生リストについて、「再生回数でリスナー応援枠を決めてしまうとなると、再生リストの掲載順が影響してしまうのではないだろうか? コメント数とかGoodボタンクリック数の方が良いのでは?」と書いたが、現在のところ、再生回数順だと藤平さんの11万回に続いて、再生リストの先頭の池澤さんが6.7万回、次の永井さんが6.2万回だが、Good(高評価)ボタンクリック数だと、藤平さんの6200回がぶっちぎりで多いのに次ぐ2位は西さんの2531回、3位は丸目さんの2452回と大きく変わる。藤平さんは「好きだ。」、西さんは「君といれば」とリトグリの名曲を歌っているので、歌唱以上に曲の良さで高評価した人がいる可能性があるが、丸目さんはアンジェラ・アキの「This Love」だから曲補正もなく、リスナーからの支持は最も高いと言って良いのではないだろうか。丸目さんへのコメントでこの点に気づいた人からのコメントがあった。そのコメントにあったように、これから繰り返し再生されたら再生回数も変わるかもしれないが、新たに見る人は常に再生リスト最初から見る可能性が高いので、やはりリスナー応援枠はGoodボタンクリック数で決めた方が良いと思う。(2022.9.17)
2022年11月16日朝、THE TIME,でリトグリ新メンバー発表。藤平さん(笑顔が最高に良いし、歌唱に癖がなく伸び代の大きさが圧倒的だと思うし、3次審査動画の再生数やGoodボタンクリック数が示すように既に大多数のガオラーに受け入れられている)と永井さん(憑依系の歌い方といい、外見といい、芹奈を思い出さずにはいられない……諸刃の剣ではあるが)は予想通りだったが、丸目さんが選ばれずカマラさんが入ったのは、世界を目指すために低音とリズム感と英語(これまでオーディションで流れた動画を視聴した限りでは発音が良かった)が欲しいという判断だろうか。ベースに厚みが出そうだし、ベースから解放されたかれんが爆発できそうだ。藤平さんの紹介プロフィールに書かれていたタガログ語への言及がなかったのは残念だった。THE TIME,で来週生パフォーマンスするとのこと。
ふとリトグリ公式YouTubeチャンネルをチェックしたら11/14の最終審査ライブとメンバー発表の様子の動画(約80分)が公開されていたので、ちらっと視聴したが、やはりカマラさんのベースは凄いと思う。丸目さん(この動画で公開された最終審査ライブでも現時点のパフォーマンスは候補者の中で最高だったと思うし、動画へのコメントとしても落選を残念とするものが多数付いている。オールラウンダーなのが裏目に出たか)も合格にして7人体制でも良かった気もするが、いずれにせよ、ガオラーとしては、これまでを超えるようなハイレベルのパフォーマンスを期待するのみだし、やってくれそうな気はする。
2022年11月23日朝の「THE TIME,」で、新メンバー3人を含む6人体制での生出演があり、新曲「Join Us!」が生披露された。12月14日配信リリースということも同時に公表されたが、公式サイトによるとそれだけではなく、11月27日に恵比寿ガーデンプレイスで15分のフリーライブを行う予定(スマホでの動画・静止画撮影とSNS投稿OKということなので、AQUOS R7とかXperia 1 IVとかでFC優先席から撮影して公開してくれる人がいると良いなあ……)だし、来年1月には東京と大阪でライブをすることも発表されたので、オリックス劇場に申し込んでみる予定。
新メンバーのmiyouは、実は曲作りもピアノ演奏もするアルトの声の持ち主でリズム感に大変優れているので、Pitch PerfectシリーズにおけるBecaとEmilyに相当する逸材であったのだなあ。「Join Us!」のパフォーマンスを視聴し、これからのリトグリ6人のポテンシャルには期待しかなくなった。
上述の通り、Little Glee Monster Live Tour 2023 Join Us!が、2023年1月7日、8日に東京で、28日に大阪で行われる。それぞれ1日2回公演なので、都合6回のライブが行われる。新メンバー加入後初の単独ライブなので、各回の時間は短めで、約1時間の予定。
オリックス劇場に申し込んだら無事に当選したわけだが、発券してみたら、3列目というかなり前の方で驚いた。当日が楽しみで仕方がない。
というわけで、簡単なレポート。
リトグリが新メンバー3人を加えた6人体制になってから初のライブツアーの最終日最終公演(5人体制の頃の普通のライブより若干時間が短めでチケットの値段も安めに設定されていた代わりに、1日2公演になっていた)に参加。今回3列目という超前方だったのだが、ステージ向かって右端近い席で、巨大なスピーカーで一部視界が遮られるという意味では、むしろ多少後ろの方でも左右位置が中央付近の方が良かったかもしれない(まあ抽選に当選してチケットが買えただけでも幸運だったとは言えるが)。グッズ売り場がやたらに混んでいて15分近く並んだので開演に間に合うか焦ったが、コーレスバルーンとタオルは必須なので並ばざるを得ず、何とか間に合って良かった。
Join Us!での開演と同時に総立ちとなり、途中Jupiterとか君のこと(『FLAVA』収録曲だが、ライブでは初めて聴いた)とか座ってゆったり聴くコーナーもあったが、後半も総立ちで大変盛り上がり、SAY!!!ではタオルを振り回して夢のような時間であった。富士山女子駅伝のテーマ曲であるMillion milesもフルコーラスは初めて聴いたが、中盤のラップっぽいところが素晴らしいアクセントになっていた。ECHOはインスタグラムでも配信されていたが、ちょうど自分の席の目の前でスマホで撮影されていて、そのスマホ画面の下の方を猛烈な勢いでコメントが流れていくのが見えた。ECHOを歌いながらmiyouが近づいてきたので何かと思ったが、その撮影スマホを受け取るためだった。
11月に加入してから2ヶ月ちょっとで、新メンバーの歌唱もダンスもハモリも格段にレベルが上がっていて素晴らしかったし、かれん、MAYU、アサヒも相乗効果なのか、より伸びやかなパフォーマンスになっていた。たぶん自分の席のすぐ横か後ろ辺りにメンバーに認知されているガオラーさんがいたらしく、終盤でアサヒとMAYUが近くに来たときにこちらを見て満面の笑みで手を振ってくれたのには危うく撃ち抜かれそうになった。
時間が短かったこともあって、衣装替えなし、アンコールなしで、ずっと全員がそれぞれちょっとずつ異なるピンク系の衣装だったが、途中暗転したとき、ミカ、結海、miyouの新メンバーの衣装だけぼーっと光っていて、蛍光素材か蓄光素材が使われているようであることに気づいた。ぼくは元々は私服っぽい全員バラバラの衣装の方が好きだが(何なら本当に私服でも良いくらい)、新メンバーのお披露目ツアーであったことを考えたら、これはこれで洒落ているのかもしれない。Wavesは、最終オーディションのときより圧倒的に迫力が増したフォーメーションダンスも凄かったが、スピーカーの真ん前の席であっただけに、重低音で地面と空気が震えて圧倒された。
次のツアー発表MCでのアサヒの天然っぽいボケとMAYUのツッコミは定番だが、そこにmiyouがフォローを入れた感じがとても良かった。かれん、MAYU、アサヒとmiyouは、それぞれ特徴的な声質なので、聴いただけで誰が歌っているかわかるのだが、ミカと結海が二人とも何種類かの声を操る上に、一部互いに似ていたりするので、まだ聴き分けられない。今後歌い続けていくと固まってくるのだろうか? とも思うが、ハモリをする上では何種類もの声質が使えるのは武器かもしれない。いずれにせよ成長過程にあると思うので、今後の展開が楽しみでしかなく、次のツアーの大阪フェスティバルホールも抽選に申し込むつもり(→翌朝申し込んだ)。3列目だと規制退場は最終グループになったが、出口近くのグッズ売り場やCD予約コーナーに残った人で大混雑していたので、あの売り場の動線はもう少し工夫した方が良いのではないかと思った。入場した後でないとアクセスできない場所に設置するとなると、会場の構造上、解決困難なのかもしれないが。
2023年5月6日、リトグリの大阪フェスティバルホール公演に行ってきた。3階席だったが、素晴らしいライブパフォーマンスだった。遠いので表情とかはまったくわからないのだが、RRRについては3階席から定点で美しい動きを見ることができてむしろ良かったかも。コロナ以前に3階席の1列目と2列目は着席指定だったよなあと思い出し、1列目の方が座っていてくれたら良いなあと思っていたら、運良く自分の目の前の何人かの方は座ったままだったので、2列目の自分も座ったまま楽しむことができた(以前から、総立ちも楽しいのだが、後ろの人の邪魔にならないかが気になって仕方がないので。座ったままでも乗れるし)。圧倒的多幸感に包まれながら帰宅。移動中は雨が止んでいたが、帰宅後すぐに物凄い大雨になった。ついてるかも。
神戸国際会館のライブは、名城大学が7連覇した大学女子駅伝を見た後、暫くメールの返事を打つなどしてから出発。三宮だと30分もかからないので便利だ。ガオラーさんは老若男女いろいろなので、あまり肩身が狭くないのは良い。「Fanfare」は良いオープニング/エンディング曲なので、早く音源を販売して欲しい。相変わらず素晴らしいパフォーマンスを堪能したが、中でも生Rolling Rolling Rollingは良かった。あとは、結海の急成長が目覚ましい。欲をいえば生Million Milesを聞きたかったところだが、まあ仕方ないか。(2023.10.30)
2024年1月21日にパシフィコ横浜で行われた『Fanfare!』ツアーファイナル(お馴染み西廣さんのレポート)の最後に、2024年ツアー『UNLOCK!』が発表された。
スケジュールを見ると、今回は概ね土日なので、仕事をもつ大人に配慮してくれたツアーと言えそう。大阪と奈良に申し込んでみよう。