個別鵯記

【第1412回】 東京経由で神戸へ戻って仕事（2016年9月27-28日）

• 火曜は6:00起床し，若干の家事をしてから長野駅へ。新幹線で東京へ。親の家へ行って所用を済ませ，18:00の新幹線で新神戸へ。ラジオ中継もないのでSportsNaviでプロ野球の経過を追っていたが，延長10回裏に田島投手がサヨナラ満塁ホームランを打たれて万事休す。チャンスを不運やミスで潰しながらも途中までいい勝負をするのに，終盤力尽きて負けるという，今年のドラゴンズを象徴するような試合だった。疲れ果てて帰宅し，荷物整理をして風呂に入って眠った。
• 水曜は6:00起床したが，洗濯などしていたら9:00を過ぎた。
• 今日まで夏休みの届けはしてあるが，午後に院生とともに某病院に行って研究打ち合わせをしなくてはいけないので，とりあえず出勤。蒸し暑い。郵便局でずっと懸念だった手続きを済ませてから，名谷駅の弁当屋で昼飯を買ってきた。
• プロ野球パリーグはマジック1の日本ハムファイターズが大谷投手，相手の西武ライオンズが花巻東高校の先輩の菊池投手の投げ合いが予定されている。まるで漫画のような展開。
• 研究打ち合わせはうまくいって，今後の進め方を決めることができた。
• Amazonに注文していた本がどっさり届いていた。新谷歩『みんなの医療統計：12日間で基礎理論とEZRを完全マスター！』講談社，ISBN 978-4-06-156314-8（Amazon | honto | e-hon）は，まあ内容的にはとくに新しいことはないように思うが，カラーをふんだんに使った見やすい本で，開発者の神田さん以外の著者によるEZR本としては初めてのものだし，比較的安いので，院生に勧めるには良い本かもしれない。戸谷洋志『Jポップで考える哲学　自分を問い直すための15曲』講談社文庫，ISBN 978-4-06-293489-3（Amazon | honto | e-hon）は，Jポップの詞を枕にして哲学の思想を対話形式でかみ砕いて説明しようとした意欲的な本。ある程度は作品の解釈も含んでおり，ゲス乙女の「私以外私じゃないの」の解釈は下世話だがウィットに富んでいて大笑いさせられた。ただ，aikoの「キラキラ」は「特別な意味を持つ未来」を語るには向いていないように思った。とくに本書へのツッコミどころとしては，シルバーリングが黒くなるのは，ふつう酸化ではなく硫化なので放置した場合ではなくて指に付け続けた場合の方が進むと思う。ぼくの個人的な感想としては，「その前にこの世がなくなっちゃってたら，風になってでもあなたを待ってる」が強烈過ぎるせいか，やっぱりあの曲が想起させるストーリーは『最終兵器彼女』のラスト近く，ちせが身体中から羽のように武器を突き出して中空に浮かんでいるシーンなんだが，まあたぶんそれも外れだろう。ともあれ，あまりに不思議な歌詞なので，ネット上でもいろいろな考察を展開している人がいて面白い。「羽が生えたことも」が醸し出す非日常感を，敢えて非現実的な世界を描くことで「何もかも」あなたに話したい気持ちを強調しているのだという解釈をする人もいたが，それって，最近で言えば，にゃんぞぬデシの「しろくま観覧車」が「君が住む町のしろくま」で始まり，「南極観測隊になって」でクライマックスを迎える不条理感に匹敵する。言うまでもなく，しろくまはホッキョクグマだから野生では北極にしかいないわけで，南極観測隊になって待っていてもいつまでも現れないわけだが，それを承知の上で非日常的な無限感を出したかったのだと解釈するとなかなか切ない。
• プロ野球はレアード選手が放ったソロホームランによる1点を守り切った大谷投手が1安打完封という，最後まで漫画のような展開だった。ドラゴンズは2点のリードを守り切れず，今日も同点で延長に突入しているが，さてどうなるか……と思っていたら，延長12回表に本塁タッチアウトで勝ち越し機をモノにできず，その裏に二死まで漕ぎつけたのに打率の低い小林捕手にサヨナラ安打を打たれるという，嫌な予想通りの残念な展開に終わった。今年は春先の神助っ人ビシエド選手と高橋周平選手の覚醒したかのような好調な打撃で一瞬の夢を見てしまったが，高橋選手の4月末の骨折から歯車が狂いだし，交流戦後にはビシエド選手も絶不調に陥り，他の主力選手にも故障者が続出したり，いろいろな意味でドラゴンズにとっては最悪な結果となったプロ野球シーズンだった。まあそれでも，甲子園で優勝したチームのエースだった高卒ルーキー小笠原投手が一軍で2勝を挙げたことや，10年目の堂上直倫選手がショートストップのレギュラーとして1年間定着し，そこそこの成績を残せたことや，福田選手と高橋周平選手と杉山捕手が準レギュラー格ではあったが来年にはレギュラーを確定してくれそうな期待をもたせてくれたことや，夏までの田島投手の完璧なクローザーぶりと夏以降の又吉投手の完璧なセットアッパーぶりは，明るい希望をもたせてくれた。来年に切り替えていこう。
• 湊川公園廻りの終バスで帰宅。風呂を追い炊きしたが入る前に疲れが出て眠ってしまった。

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