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【第401回】 某査読終了(2013年7月16日)
- 5:00起床。某査読の続き。直さねばならないところが多くて予想以上に時間がかかった。
- 直通始発バスで出勤。メール返信と某査読で15:00頃までかかった。卒業研究の学生の相手をしつつ,次々と入ってくる仕事メールへの返信をし,明日の講義資料を完成させて打ち出したりしているうちに19:30。
- 木曜の講義資料がまだだし,査読もいくつか残っているが,切りがいいのでここで帰るか?
- 京都賞授賞式と記念講演会への招待状が届いた。11月10日の申し込みを9月5日までにしなくてはいけないそうだ。今回,根井先生が受賞されたから,行ってみたい気もする。
- 川端君が朝日新聞の書評コーナーに鄭君の道徳分析本の書評を書いた。この本は,ぼくも以前買ったときに触れ,国際・災害保健活動論で人道援助のrationaleを説明する際に紹介スライドを作ったが,webには書評は掲載しそびれていた。とてもユニークで,かつ読むと頭が整理されたような気になるので,誰が読んでも得るところは大きいと思う。
- 東北大学のプレスリリース,公開されているpdfファイルを読んだ限りでは,分析が雑だと思う。付表1.推定に用いたデータ一覧をタブ区切りテキストファイルにして,簡単なRコードで図3の時系列変化が再現できることを確認した後,続けて横軸に若年層の投票率,縦軸に新規国債発行額をとって,連続する時点のデータが線で結ばれるように,plot()のオプションでtype="b"として散布図を描くと,このpdfファイルの2ページ目に示されるように,連続する時点の変化を見たときに,投票率の変化と新規国債発行額の変化が,ほぼ無関係であることが一目瞭然だ。もし真の相関があるならば,ある程度以上の規則正しさをもって増減をともにする関係になるはずなので,斜めの線にならないとおかしいのだが,この図ではほぼ真横に伸びる線ばかりなので,擬似相関である可能性がかなり高いように思う。リリースを出す前に,チェックする人はいなかったんだろうか。
- 岩瀬投手の10年連続20セーブ達成は凄い。去年より調子がいいような気がするので,まだまだ伸ばしてくれるだろう。山本昌さんといい,ドラゴンズには鉄人が多いなあ。
- 青山潤『うなドン 南の楽園にょろり旅』講談社文庫,ISBN 978-4-06-277591-5(Amazon | honto | e-hon)読了。大学院入学前のインドネシアでの予備調査では,違法な漁法まで現地の人がやってくれたという話が書かれているが,本当に違法ならば現地の人はやらないと思うので,たぶん原住民には認められているのだろう。タヒチ紀行は素晴らしく魅力的で羨ましかった。インド洋に行く時の許可申請とか海外の研究者とのコラボの大変さは,ぼくもさんざん経験しているので他人事とは思えなかった。解説によると,塚本教授退官後,研究室が解体されてしまったらしいのは大変残念に思う。青山さんが中心になってお家再建を果たして欲しい。それにつけても,続編『にょろり旅 ザ・ファイナル』(小説現代に連載されていたらしい)の刊行が楽しみだ。
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