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【第1209回】 GSICS4コマ講義も今期最終回(2016年1月14日)
- 6:00に目が覚めたので講義準備の続き。8:30頃までやったが終わらないので印刷。資料の最後の方が検査の環境・食品・産業衛生学の講義の時に作った日本語のままになってしまったが,説明を英語でするので許して貰おう(タイからのゲストがいるので申し訳ないが)。
- 9:00に名谷キャンパスを出て新長田,六甲道経由で講義室へ。生協でお握り2個とサンドイッチ1個を買い,お握り1個を朝食として食べてから2限の疫学。Chapter 12は回帰分析を中心とするモデルの当てはめの話。今日の話だけでは具体的にいろいろわからないところがあったと思うが,院生諸君は,今度久保さんの緑本を使う自主勉強会をするそうだから,そこでより深く学んで欲しい。関連した本をもう1冊薦めるとしたら,星野崇弘『調査観察データの統計科学―因果推論・選択バイアス・データ融合 (シリーズ確率と情報の科学)』岩波書店かな。
- 昼休みに資料の最後のところの英語化をかなり進めた。少し日本語部分が残ってしまったが許して貰おう。
- 3限は疫学のChapter 13。スクリーニングとか臨床試験とか市販後試験などの話が中心なので,観察研究志向の院生たちにはあまりしっくりこない話だったかもしれない。意外なことに,ハードナッツの有病割合が低いと陽性反応的中率が低くなる話は誰も知らなかった。
- 4限の環境保健学最終回は,Noise, Vibration, and Radiationというネタ。Radiationの部分の資料の英訳が途中だが,口頭で説明したからいいことにしてもらおう。Noiseの話では,主観性を説明するためにノイズ音楽を聴いて貰ったときの反応は,題名のない音楽会で大友さんが嬉しそうに佐渡裕さんにノイズ音楽を聴かせたときの佐渡さんの反応に近いモノがあった。あれをいいと思う人は珍しいよなあ。虫の鳴き声に関しては,タイからの留学生は好きではないという話だったが,中国からの留学生が,中国でも夏の初めに蝉が鳴き始めるときはそれを楽しむ文化もあるということを教えてくれた。虫の鳴き声を聞いたときに言語領域が刺激されるのは日本人とポリネシア人だけであるという説への反例を初めて知った。これはいつか世界中の人に聞いてみたい。なお,検査の学部生に講義してflacフォーマットの正弦波を聞かせたときは,大半の学生が16000 Hzを聞こえると答えたが,今回の大学院生は聞こえない人の方が多かった。もちろん自分にも聞こえないので本当に音が出ているかどうかはわからないのだが,AIMP3のオシロメータには波が表示されていたし,聞こえるという院生もいたので,たぶんちゃんと再生はされているのだろう(なお,今回はSound Blaster E5をUSB接続し,上海問屋で買った小さいキューブスピーカを繋いだので,30 Hzとかの低音は割れてしまってひどい音だったが,100 Hzから8000 Hz辺りはきれいに再生された。もっとも,検査の学部生と条件を揃えるには,JBLのPebblesを持ってきた方が良かったかもしれない)。
- 終了後は教務で1つ仕事をしてからフロンティア館の研究室へ移動し,4限の講義資料を修正中。アップロードしてから帰るつもり。
- 日本疫学会サイトで疫学辞典第5版が全文pdf公開されているという情報を昨日の夕方tweetしたのだが,retweetが100を超えた。やはりインパクトが大きいのだなあ。日本人口学会でも日本オセアニア学会でもこういう一般向け情報提供はしていないが,とくに人口学会は人口学用語辞典の簡易版でもいいから公開すべきだろう(いろいろ障壁は予想されるが)。なお,日本国際保健医療学会では国際保健医療用語集(2005年版)を公開しているが,疫学辞典に比べると利用しにくいと思う。学会ではないが,神戸大学大学院保健学研究科が10年以上続けているwer邦訳は一般向けの情報提供と言えるか。
- 21:40頃帰途に就き,阪急六甲のスーパーで食材を買って三宮へ。貿易センター前まで歩いて終バスで帰宅し,餅1個を電子レンジで40秒加熱し,ベーコンを載せて海苔で巻いて晩飯にした。
- 講義資料修正は終わらなかったが力尽きた。続きは明日午後か。
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