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【第457回】 いろいろ準備(2020年7月24日)
- 7:30起床。78.10 kg。ずっと在宅はやはりまずい。今日は食材を買わなくてはいけないし,海まで歩いてこよう。
- 7月14日に東京や大阪でHER-SYSが稼働していないという報道があったが,続報がない(厚労省か感染研が公表したら良いと思うが,どの自治体でHER-SYSが動いていて,どの自治体で動いていないのかの情報が公式発表されていないと思う。随分探したが見つからない)。HER-SYSが稼働しないとCOCOAの意味がないのだが。そもそもの制度設計として,既に情報の流れとしては確立しているNESIDが,FAX+手作業入力を何段階も要するせいで時間が掛かっていたのが問題だったので,全数報告や定点報告が医師に義務づけられている感染症のすべてについて,NESID全体をオンライン化しておけば,最初に医師が入力するだけで済むはずだった。そういう王道ではなく,COVID-19だけHER-SYSという新システムを作ってNESIDは使わないという運用にしたのは迅速導入のためと思うが,いまだに導入できていない自治体があるのはダメすぎるのではないか。知事は何が障壁になっているのかを明らかにして早急に導入するよう指示しているのだろうか?
- 柏野さんがtweetで教えてくださったが,m3の報道によると,WGが開催され,いまだに自治体の8割しか動いていないとのこと。この資料の最後に資料8として書かれているWGで検討されているようだが,m3とかの記事ではなくgo.jpドメインでの情報発信が欲しいところ。HER-SYSがちゃんと動いてくれたら感染,検査結果,転帰などの状況把握が一元的に迅速にできるはずなので,意味は大きいと思うのだが。
- WHOが"Infodemiology"を提唱し,第1回のConferenceが開かれていたのを見逃していた。Post-conferenceのBrochureを見ると,日本からは誰も参加しなかったようだ。
- 海まで散歩したかったが,昼から大雨なので外出する気が失せた。でも食材は買わねばならないので,どこかで傘をさして外出するつもり。
- 県民だより8月号が届いていて,五国別に地ビールが紹介されていた。長野でも北信,東信,中信,南信,木曽という地域区分は大きいが,兵庫も「摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という歴史も風土も異なる個性豊かな五国からできています」とのこと。県民だよりには電話番号と検索語しか載っていなかったが,紹介されていた地ビールは全部通販で買える。摂津は長寿蔵の幸民麦酒,播磨は明石ブルワリーの明石海岸ビール,但馬は山本屋醸造「城崎ビール」のカニビール「雪のビール」(楽天で1本から買えるが,送料を考えたらおつまみセットの方が得か),丹波はZIGZAG BREWERYのペールエール,淡路はあわぢびーるのピルスナー(島と暮らすから買える)が載っていた。
- もう明日が土曜なので,準備を完了しないと。来週の期末試験問題も完成させなくてはなあ。
- メールの返事を打ち,電話相談に答え,保健学研究共通特講IV, VIIIのテキストを一部修正し,来週の統計処理の講義テキストのDIDの部分を加筆してアップロードしたら夕方になった。
- 今日のドラゴンズは,せっかく2-1で勝っていたのに大野投手を5回までで交代したりするから,中継ぎが自滅して逆転されてしまった。今日も苦しい展開。そのまま2-5で負け。後は,せっかく帯同させたのなら,高橋周平選手を一軍登録しておけば代打で使えたのに,と思わないでもない。
- Erkhembayar R et al. "Early policy actions and emergency response to the COVID-19 pandemic in Mongolia: experiences and challenges"(Lancet Global Health,2020年7月23日)は,モンゴル政府が2017年に成立した災害防護法に基づいて1月に国家緊急事態委員会を立ち上げ,さまざまな公衆衛生政策をとり続けてきた結果(注:その内容が本文に記述されている),初発患者を3月10日まで遅らせることができ,7月10日に至るまでICU入院例も死亡例も皆無であり,LMICでも頑健な予防システムと効果的なパンデミック対策が実装可能であることを示した,と書かれている。パンデミックに対して災害対策という枠組みで取り組むことの有効性を示しているとのこと。
- Cavalcanti AB et al. "Hydroxychloroquine with or without Azithromycin in Mild-to-Moderate Covid-19"(NEJM,2020年7月23日)という原著論文が出て,軽症から中等度の症状のCOVID-19患者に対して,標準治療,標準治療+ヒドロキシクロロキン400mg毎日2回,標準治療+ヒドロキシクロロキン400mg毎日2回+アジスロマイシン500mg毎日1回(それぞれ7日間)の3群にランダムに割り付けた臨床試験の結果が報告されていた。どちらの治療も標準治療に比べ有意な改善は見られなかったという結果。
- Ali ST et al. "Serial interval of SARS-CoV-2 was shortened over time by nonpharmaceutical interventions"(Science,2020年7月21日)はReportというカテゴリだが,NPIsで対策している間に発症間隔が短くなったというタイトル。発症間隔とは患者の発症日から二次感染者の発症日までの間隔の平均値を指し,西浦さんの論文などでは,ある仮定をおけば世代時間と一致する値として扱われているので,それが短くなるということは,感染拡大速度が速くなるということを意味する。この論文では中国本土で1月9日から2月13日までの1ヶ月の間に,発症間隔が7.8日から2.6日に短かくなったことと,その変化がNPIs,とくに感染者の隔離によってもたらされたと論じているようだ(タイトルもそうだが,Abstractにはそう書かれている。直感に合わないので,後でちゃんと本文を読まねば)。
- Candido DS et al. "Evolution and epidemic spread of SARS-CoV-2 in Brazil"(Science,2020年7月23日)もReportというカテゴリ。Abstractによると,感染者増大が続いているブラジルでもNPIsはとられていて,そのおかげで3を超えていたRがサンパウロとリオデジャネイロでは1-1.6に下がったことを,移動量ベースの数理モデルで示したのに加え,427の新しいウイルスゲノム解析をして,100以上のブラジルに侵入したウイルスゲノムと比較し,ブラジルに広がったウイルスの76%が2月22日から3月11日の間にヨーロッパから侵入した3つのクレードに属すると推定し,それらを組み合わせて,ウイルスの拡散と進化について考えると,現在の介入ではブラジルでのウイルス伝播を食い止めるのに不十分だと主張している。
- 書き忘れていたが18:00頃に傘をさして近所のLIFEで食材を買っておいて良かった。物凄い土砂降り。
- MIU404は相変わらず凄い脚本で,俳優陣も凄い演技だった。
- スライドができあがったのは3:00近かったので,そのまま眠ろうとしたが頭が冴えていて珍しく寝付きが悪かった。
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