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【第678回】 後期日程入試の日(2021年3月12日)
- 7:00起床。81.30 kg,98%,36.0℃。
- 浴槽に湯を貯めて入浴後,残り湯で洗濯しながら朝食。部屋干ししてから出勤予定。
- 東大の疫学生物統計学教室教授を長く勤められた大橋靖雄先生が昨日亡くなったという知らせを受け,愕然としている。まだ67歳だったのに若すぎる。ご冥福をお祈りする。
- (以下,やっと発表準備が終わったので3月13日追記)大橋先生は,ぼくが人類生態の博士2年になったタイミングで隣の疫学・生物学教室の教授になられた時,まだ30代だったと思うが,大変酒が強く,いくら飲んでもまったく喋る内容が変わらない方だった。自分が人類生態の助手になって暫く経ってから,何のタイミングだったか忘れたが,疫学・生物学教室の集会室で飲んでいたときに(人類生態の教授になった大塚さんも酒好きで,夜になると院生も交えてどちらかの教室の集会室で酒を飲んで語るということが良くあった),「あなたはバランスが良いね」と言われたことを覚えている。大橋先生もバランスが良い方で,若くして教授になられ,超人的に頭が良い方なのに,他者の愚かさに対して寛容な人格者だったと思う。もう1つ覚えているのは,プロの協力を得るには相応の対価を払うことが重要だと力説されていたことで,学会などがボランティアでの貢献に頼るやり方には批判的でいらした。ぼくはバザール方式で開発し成果を無償でシェアするFSFやGNUの方が性に合っていたので意見は違っていたが,大橋先生たちが日本での臨床試験のマネージメントを確立することに成功したのは,たぶん,このスタンスが鍵だったかもしれない。ぼくがRを使い始めた頃,SASの解析結果と一致しているかを確認するため,『SASによる実験データの解析』を熟読して,4つの平方和の計算方法や多重比較について学んだことや,Rのsurvivalパッケージのsurvfit(),survdiff(),coxph()などの出力を解釈するのにマニュアルやコードを見るだけではわからない点があり,『生存時間解析―SASによる生物統計』を参考にしたことを思い出すし([応用編]が出ているのは知らなかったので注文した),群馬大の准教授だった頃は,准教授と講師の会である准講会というのがあって,そこに入っている病院の医師たちから臨床試験について相談を受けることもあったので,『臨床試験データマネジメント―データ管理の役割と重要性』を買って独学したりした。Twitterもされていたのは知らなかったが,これやこれなど,切れ味鋭く率直なコメントが素晴らしくて,今更ながら,惜しい方を亡くしたと思う。
- 発表準備が終わらないが19:30頃帰途に就いた。帰宅後暫くすると戸外が暴風雨になったので,早めに帰っておいて正解だった。
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