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【第770回】 大雨だが出勤(2021年6月16日)
- 6:30起床。82.15 kg。やはり晩飯を遅く食べるとダメだな。
- 今日は大雨が降っているが,10:00から対面でやらねばならない某重要会議があるため名谷キャンパスに出勤する。
- メディアの報道を聞いていると1万人上限で観客を入れることを検討しているとか政府の世迷い言がさらに悪化しつつあるようだが,本当にそうなのかと思って,専門家会議の提言さえ一字一句チェックし差し障りのないように変えてからでないと発表させない政府ドメインを検索してみたら,2021年6月15日付けで国会に提出された「東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の準備及び運営の推進に関する政府の取組の状況に関する報告」が公開されていたのだが,これが酷い代物で,「はじめに」からデタラメな世迷い言だらけで唖然とした。この期に及んで「また、同月24日、安倍内閣総理大臣等とIOCバッハ会長は電話会談を行い、大会の中止はないことについて、改めて確認した上で、世界のアスリートが最高のコンディションでプレーを行い、観客にとって安心で安全な大会とするため、遅くとも2021年の夏までに開催することで合意し、人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証として、完全な形で実施できるよう、IOCと緊密に連携していくことで一致した。」(引用者注:同月とは2020年3月のこと)と恥ずかしげもなく書いてしまって疑問を感じないのだろうか。仮にCOVID-19パンデミックが起こらなかったとしても,酷暑の真夏に(4ページには「大会は暑さの厳しい時期に開催される」と自白してしまっていて支離滅裂である),空気も地表水も決してきれいではない東京で(とくにトライアスロンやオープンウォータースイミングを雨が降ると大腸菌が検出されることがある東京湾で)「最高なコンディション」がありえないことは明白だし,熱中症リスクを軽減できる見込みが一つもないのに(COVID-19の変異株が流行している現在では尚更だが)「観客にとって安心で安全」もありえないことが明白なのに,招致時の嘘をシャアシャアと繰り返す神経がわからない。3ページで「大会期間中には、日本経済の中心地である東京において、多数の大会関係者及び観客の移動が見込まれるため、円滑な輸送の実現は大会成功の鍵の一つであるとともに、日本経済にとっても大きな課題となる」と書いてしまっているが,感染拡大防止策としての人流抑制のために感染リスクが低い美術館・博物館や映画館まで営業に制約を掛けている現在,「多数の大会関係者及び観客の移動」が感染リスクを上げないとでも思っているのだとしたら(感染リスクを上げない移動という人間の本性に反する行為が可能であると強弁して実施されたGoToキャンペーンで感染拡大したことは明らかだし,緊急事態宣言下での人流抑制を目的とした諸策と矛盾するわけだが),あまりにも予測能力がなさすぎる。かつてドーキンスが人間が他の動物と違う点として大きな予測能力を上げていたが,もしかすると現在の日本政府でオリパラを進めようとしている人たちは人間ではないのかもしれないと思ってしまうほどである。しかしそこまで予測能力がないとはさすがに思えないので,たぶんわかっていて嘘を書いているのだろう。だとしたら罪は重い。この文書,証拠保全のために多くの人がダウンロードしてとっておくと良いと思う。
- 97%,35.9℃。
- 出勤途中はradikoでTACTY IN THE MORNINGで,リトグリの新曲「REUNION」初オンエアを聴いた。アンビエントっぽい,既発曲でいうとFeel Meが一番近い感じか。大人のポップスなんだが,歌詞に込められたメッセージは純粋で堪らなく良い。
- 対面の会議の後はオンライン会議。終わったら昼になった。
- 教員会議とか教授会が終わったら17:00。6限の講義は晩飯を食べてから自宅でやりたいので,ここで帰途に就く。
- 神戸大学が神戸市や楽天がノエビアでやっている集団接種に協力する形としては,一括の契約ではなく人材派遣会社に登録という説明があったので,人材派遣会社? と検索してみたら,やはりパソナなのか。うーん。
- 保健学研究共通特講IV, VIIIの今日のトピックは2つの量的な変数間の関連で,相関と回帰(の一部)について説明した。スピアマンの順位相関係数の信頼区間を求めるところで,fmsbパッケージに実装したspearman.ci.sas(...)の結果がcor.test(..., method="spearman")と合わずに慌てたが,後でチェックしたら,spearman.ci.sas()の関数定義の中では欠損値処理していないことを忘れていた。getS3method("cor.test", "default")とすればわかるようにcor.test()は関数定義内部で欠損値をペア単位で除去しているから欠損値を含むデータを与えても正しく動作するが,cor.test(rank(x), rank(y))とかspearman.ci.sas(x, y)とやってしまうと,xとyが異なるケースで欠損を含んでいると当然結果が狂う。fmsbパッケージの次回更新のときに直そうと思うが,とりあえずテキストに注記して,テキストのrevisionを1.0.1とした。
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