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【第1106回】 博論審査とかオンライン講演とか(2022年7月8日)
- 6:00起床。82.55 kg。うーん。
- 名谷キャンパスに出勤して、午前中はメールの返事を打ちながらGSICSの留学生の修論へのコメント付け作業。
- 昼過ぎに保健学の博士論文の題目変更届にサインして捺印。
- 15:00からは六甲で博論の対面審査をするため、あと1時間くらいの間に移動開始しなくてはいけない。
- 夜にはオンラインで講演をすることになっているが、在宅でやる予定。
- メールボックスを見に行ったら、西浦博(編著)、小林鉄郎、安齋麻美、合原一幸、ナタリー・リントン(著)『感染症流行を読み解く数理』日本評論社、ISBN 978-4-535-78759-9(Amazon | honto | e-hon)をご恵贈いただいたのが届いていた。まえがきに名前を挙げていただいたのは面映ゆいが嬉しい。本書は、昨年秋に金芳堂から出た『感染症疫学のためのデータ分析入門』に続く西浦研の成果物であり、いまだに医療専門職者や公衆衛生の専門家でさえ十分に理解していない人が多い(ましてや世間一般の方はいうまでもない)感染症疫学の中でも理論疫学にフォーカスした入門書である。前著が調査方法なども含めた感染症疫学全体の入門書という色合いが強かったのに対して、本書は数セミの記事をベースにしてまとめられたらしく、エボラウイルス感染症、新型インフルエンザ、デング熱、MERS、等々、感染症流行のさまざまな具体的事例に対して数理モデルを適用する方法を列挙している。「第21章 あとがきにかえて:感染症数理モデル元年に機構と外挿の狭間に立つ」で書かれている内容が大変重要で、本書のメインターゲットとなる読者が数理畑の人になるであろうと考えると、重く受け止めて欲しいところ。なお、「第18章 汚れた空気はキレイにできるのか」がとても面白く、インフルエンザの接触感染と飛沫感染のリスクが既知である場合のairborneの寄与の推定モデルや、フィルターの効果の評価などに触れられているが、おそらく今後膨大なデータが出てくる可能性があるCO2濃度と関連付けるモデルの説明があれば尚良かった。ともあれ、素晴らしい本をご恵贈くださりありがとうございます>西浦研の皆様。
- 地上波各局がすべて安倍元首相が奈良で銃撃され亡くなったという特番で埋まっている。生きていて欲しかった。【以下追記:人の命が暴力によって奪われたのはあってはならない忌むべきことだし、母親が統一教会に嵌まって家庭崩壊し、自身はサンクチュアリ教会というカルト宗教に嵌まって、統一教会への恨みからこの犯行をしたという話(YahooニュースやNewspicksの静岡県立大学塩崎准教授のコメントに載っているが、警察がなぜ宗教名を公表していないのかについて、カルトの信者に配慮してだろうと推測する英語の記事があることを裏付けるように、大手メディアは宗教名を報道していない)が事実であるなら、教祖でもないのに銃撃されたのはある意味逆恨みのようなもので、】安倍元首相は大変気の毒だと思う。しかし、ある意味それ以上に、さまざまなことの真相が追及不可能になってしまいアンタッチャブルになって闇に葬られそうなことも恐ろしい。終わったことは水に流すことを美徳とする日本文化や、勝者には過去を美化する心的傾向があることを考えれば、この国の政治の形を大きく変えた安倍元首相や杉田和博元官房副長官がやってきたこと(ここでも散々書いたが、官僚人事の権限が内閣人事局に集中したことは行政の専門性の喪失と劣化の主要因だったと思うし、経済面では竹中平蔵氏に丸投げだったとはいえ、マイナス成長の責任は免れないだろう。おそらく安倍元首相自身は、戦後レジームからの脱却によって、A級戦犯被疑者であり公職追放もされた岸信介元首相がサンフランシスコ講和条約後に目指した自主憲法・自主軍備という悲願を達成できれば――そのために政権のトップにいられさえすれば――、他のことはどうでも良いと思っていたのではないかと思うが)について検証し続けることが必要、とこのタイミングで書くだけでも支持者から叩かれるのだろうが、それ自体大政翼賛的であることに無自覚なのか、それともわかっていて仕事としてやっているのか知らないが、ヤフコメなどは大変恐ろしい状況。
- 講演が終わってからNPBの試合をチェックしたらドラゴンズが大幅リードしていて、そのまま9-2でカープに勝った。大瀬良投手を打ち崩したのは大きい。
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