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【第1146回】 感染症法の抜け道(2022年8月24日)
- 5:50起床。82.75 kgとはまずいなあ。晩飯を食べたのが遅かったからか。
- 浴槽に湯を貯めて入浴し,残り湯で洗濯機を回しながら朝食。鶏モモ肉とカット野菜を炒めたおかずとレトルトご飯。
- このところCOVID-19を五類にするとか全数届出を止めるとか届出判断を自治体に委ねるといったことを政府が発表するというような報道がされているが、感染症法で、COVID-19は「新型インフルエンザ等感染症」に含まれていて(第6条7項)、新型インフルエンザ等感染症を医師が診断したときは直ちに氏名・性別等を保健所に届け出る(第12条)ことになっているから、国会が行われておらず法改正もできない以上、そんなことは不可能で、何を馬鹿なことを言っているのだと思っていた。ところが、感染症法第12条(下枠内に引用する)をよく読むと「厚生労働省令で定める場合を除き」という抜け道があることに漸く気づき、自分が間抜けであったことがわかった。第6条7項(下枠内に引用する)の方も括弧書きで注釈がついているのがくせ者で、運用次第ではCOVID-19はある時点から新型コロナウイルス感染症には当たらないと見做すことができてしまう。もちろん十分に弱毒化してCFRが例えば0.02%以下で、かつ60歳未満では0.002%以下くらいの水準になればそれで良いのかもしれないが、CFRが0.5%もあるのにそういう扱いにしてしまうのは、自分には受け入れがたい。この話は量的な線引きをどこにすると良いのかという大変難しい基準について、社会的合意を明示的に議論しなくては判断できないはずだが、政府にそれをする気配はない。第12条については、後付けで厚生労働省令による例外規定を適用するのは法の趣旨に反しているんじゃなかろうか? というか、そんな運用を許したら法治国家といえないと思う。COVID-19の扱いを、常在感染症として毎年1000万人以上が感染し5万人前後が死亡する状態を受け入れる形にするとどうしてもいうのなら(まだそれを防ぐ手段がある以上、昨日も書いた通り、ぼくは断固反対だが)、せめてちゃんと国会で審議して法改正しなくてはいけない。
第十二条 医師は、次に掲げる者を診断したときは、厚生労働省令で定める場合を除き、第一号に掲げる者については直ちにその者の氏名、年齢、性別その他厚生労働省令で定める事項を、第二号に掲げる者については七日以内にその者の年齢、性別その他厚生労働省令で定める事項を最寄りの保健所長を経由して都道府県知事(保健所を設置する市又は特別区(以下「保健所設置市等」という。)にあっては、その長。以下この章(次項及び第三項、次条第三項及び第四項、第十四条第一項及び第六項、第十四条の二第一項及び第八項並びに第十五条第十三項を除く。)において同じ。)に届け出なければならない。
一 一類感染症の患者、二類感染症、三類感染症又は四類感染症の患者又は無症状病原体保有者、厚生労働省令で定める五類感染症又は新型インフルエンザ等感染症の患者及び新感染症にかかっていると疑われる者
二 厚生労働省令で定める五類感染症の患者(厚生労働省令で定める五類感染症の無症状病原体保有者を含む。)
第六条 この法律において「新型インフルエンザ等感染症」とは、次に掲げる感染性の疾病をいう。
(中略)
三 新型コロナウイルス感染症(新たに人から人に伝染する能力を有することとなったコロナウイルスを病原体とする感染症であって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいう。)
(後略)
- あと、よくメディアに5類にすれば全数報告はないという話が出てくるが、そんなことはなくて、麻疹、風疹、侵襲性髄膜炎菌感染症は5類だが直ちに全数報告することになっている。テレビや新聞は不正確な情報が多すぎて困る。
- 東京大学数理・情報教育研究センターがCC-BY-NC-ND 4.0ライセンスで公開しているPythonプログラミング入門は、Python実行環境としてはColabを想定して書かれていて、インストールとかPCのOSの違いといった面倒なことを考えずにPythonプログラミングを試せるので素晴らしい。
- ONE PIECE FILM REDのコンセプトアルバムというか、劇中歌集であるAdo『ウタの歌』は大変素晴らしいのだが、それをメドレーにしてカバーするという試みをALLOWLの中から2組やっているのが熱い。ともか(vo)×たいせー(pf)を先に聞いて凄いと思ったが、「ビンクスの酒」まで入っている早希×Shimo-renによるアカペラ多重録音も素晴らしい(プレミア公開がカトレアさんのexPOPライブと同時だったのが痛かったが……それにしてもexPOPライブでカトレアさんの次に出てきたグループの演奏もちょっと昔の戸川純を思い出させる、癖になりそうな魅力があった。バンド名が春麵樂隊(ChuNoodle)というらしく、これってハルメンズへのオマージュが入っていたりしないだろうか?)。しかし、おかのやともかさんといい、早希さんといい、Adoに負けないほど多様な歌い方ができる超絶ボーカリストだなあ。この4人にベルベットのような柔らかくて強さもあるボーカリストのるーかさんとこっちのけんとさんが加わっているALLOWLは、世の中にもっと知られるべきだと思う。なお、早希さんのチャンネルで公開された早希(vo)×Shimo-ren(pf)「世界のつづき」フルも泣けるほど良かった。
- 今日のドラゴンズは松葉投手が6回裏まで2安打無失点ピッチングを展開したのと、相手のミスもあって3点取れたので勝てそう。松葉投手は球数からいえば7回もいけそうだったが継投に入った。7回の谷元投手が抑えてくれれば、あとはジャリエルからライデルへという鉄壁なセットアッパーとクローザーがいるので勝てると思うんだが。結局、8回に1点追加したと思ったら裏にエラーで1点失ったが、9回はどちらも無得点で4-1で勝ち。
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