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【第1419回】 大学への寄付とか(2023年8月12日)
- 6:20起床。テレビ体操。
- 科博のクラウドファンディングが1億円目標で数日で6億円集まったという話がらみで、木村先生がGSICSも寄付は随時受け付けているとXにポストされていたので、大学への寄付についてメモしておくと、神戸大学の場合、各研究科に寄付窓口があり、それとは別に大学全体としても神戸大学基金で随時募集している。収支報告書(2022年度)に書かれているように毎年億単位の寄付はあるようだが(120周年記念事業がらみで教職員も寄付することがほぼ義務だったので、科博のクラファンほど世間からの支持を集めたわけではない点に注意)、大学運営や研究に使われるわけではなく、そこを賄おうとしたら全然足りない。独法化したとはいっても、国の高等教育と研究を背負う役割が期待されているのなら、基盤的運営費は国の予算から保証されていないと安心できないし、安心できないとチャレンジもできない。研究にはseedレベルのものもあるし、長い時間がかかるものも多いのに(そういったものほど後で花開くことも多いのに)、KPIとかで(中期と言いつつ)短期的成果を上げ続けないと予算配分しないといった縛りをかけられると、ジリ貧になるとわかりつつも数値目標を達成することに汲々とするしかなくなるのが現状。世界大学ランキングでの凋落を憂いているのがポーズでないならば、独法化が根本的な間違いだったという視点を踏まえて、国立大学だけでなく、独法化した国研なども、すべて国立に戻して必要十分な基盤的運営資金は保証すべきだろう。せめて毎年一定の割合で予算を削減するのはやめてもらえないか。寄付金を受け付けているのはもちろん神戸大だけではなく、東大も京大も寄付をすると税控除が受けられる基金はあるし、京大はIPS細胞関連だけでも独自の基金を作っていて、年間30億円以上集めている。IPSは例外として、各大学で基金を作って寄付を集めていても、運営費交付金の定率削減の影響の方が大きく、年々事務職員や教員の人数を削減せざるを得ないのが現状で、大学ランキングにおける凋落は当然の帰結だと思う。
- 感染研の新型コロナウイルス感染症サーベイランス速報・週報:発生動向の状況把握は、変異株の情報も含めてまとまっているが、1週間以上前の状況しかわからないのが痛い。
- 今日から義父の初盆のため阿蘇へ移動する予定。
- というわけで阿蘇へ移動し、娘夫婦と合流して妻の実家へ。
- ドラゴンズは初回に5連続安打で奪った3点を先発髙橋宏斗投手が好投してリードを守り、リリーフの清水投手が2点取られて焦ったがライデル・マルティネス投手がきっちり抑えて3-2で勝って良かった。
- 今夜の「最高の教師」は詩羽がキャストされていた理由がわかった。椎名林檎は「丸の内サディスティック」で存在を認識し、「群青日和」「キラーチューン」「透明人間」などの東京事変の名曲群も好きだったが、詩羽が歌う「17」は、まるでGrace VanderwaalとかBillie Eilishが出てきたときのような雰囲気をまとっていて、椎名林檎がこんなにもストレートなブルースも作っていたのかと驚くと同時に、高校生の時にキューバを貧乏旅行したり鹿を撃って自分で捌いて料理して食べるといった活動をしていたコムアイさんがボーカルとして活動していた、どちらかといえば色物バンドであった水曜日のカンパネラが二代目ボーカルとして迎えた詩羽さんだし、ヒットした「エジソン」も言葉遊びが目立つ曲だったので、こんなに歌がうまい人だったのかと驚いた。後でドラマのワンシーンとして出てくる週刊誌記事を録画を一時停止にして確認してわかったが、舞台となる高校は私立の進学校という設定で、校則は緩そうだし警備も厳重ではないので、たぶん伝統校なのだろうと思われた。週刊誌記事の文章が途中から既に出てきた文章の順番を変えたコピペになっていたのは手抜きなのか、それともタイムリープで2回目の人生を生きている九条先生と鵜久森さんが主役のドラマだから、文章のリピートにも何らかの含意があるのかと考えたがわからなかった。
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