【第1716回】 FDとか教授会とか（2024年9月11日）

• 浴槽に湯をためて入浴し、残り湯で洗濯機を回しながら朝食をとって、部屋干ししてから名谷に出勤。
• 国際保健の講義スケジュール調整の過程で、評価を従来通りレポートでするとしたら、生成AI対策をどうするのか、という問題が提起されたので調べてみた。
• まず、生成AIが作った文章をそのままレポートとされるのを避けたい、というのが前提である。レポートで成績評価をする以上、queryの工夫の影響はあるかもしれないが、文章内容がすべて生成AI任せであったら、少なくとも高い評価は与えられない。
• 次に、ではどうやって生成AIが作った文章が丸ごと提出されるのを防げるのか、ということが問題になる。少なくとも以下３つ思いつく。国際保健学は六甲から他学部受講する学生がいるので、ハイブリッドまたは完全オンラインという開講形態になっていて、(1)は難しい。現状で可能なのは、(2)と(3)の組み合わせだろうか。

  (1) 講義時間内に手書きで提出させる

  (2) AIでは回答できないようにレポートテーマを工夫する

  東北学院大学・松本さんによる「生成AIの利用を前提としたレポート課題についての提案」、お茶大・伊藤さんによる「生成AIの回答内容の修正を課題としたレポートについて：お茶の水女子大学「授業・研究における生成系AIの活用事例」での講演資料」、立命館大学ITLニュースのVol.62「生成 AI 時代の論題設定」、桜井さんのnote記事「AIに負けないレポート課題の出し方」など、いろいろな大学でさまざまな工夫がなされている。

  (3) AIチェッカを使う（そのことを明記しておき、補助的に使うのはともかくとして、AI出力そのままだとカンニングと同じ扱いにする、とあらかじめ伝えておく）

  阪大の「生成AIに関する注意点」には、AIディテクタは日本語が不得意とか『生成AIが生成した文章であるかを完璧に見分けることは、現段階では技術的に難しいと言われています※。もしそのような識別ツールができたとしても、そのツールを欺くテクニックがすぐに出てくるでしょう。また、そのような識別ツールは、しばしば人間が作ったものを誤ってAIの生成物と判定してしまう危険性もあります』と書かれているが、例えば今年１月に発表されたユーザーローカルの「生成AIチェッカー」は、日本語のレポートや論文、宿題に特化していて、判定精度もかなり高そうだ。

  ※今年６月時点の、各種AI Detectorの紹介記事も参照。

• 昼は買い置きのペヤングソース焼きそばで済ませた。午後はFDと教員会議、教授会など。
• 会議がいつもより長くかかり、終わったら18:00近く、そこからメールの返事だけ打って帰途についた。
• ドラゴンズはスワローズに1-8で惨敗。２番手フェリス投手の失点で試合が決まった感じ。
• この連載記事は大変面白かった。つい、田村正資『問いが世界をつくりだす』青土社のKindle版を買ってしまった。文化人類学の中で現象学的人類学だけはどうにもよくわからないので、現象学の入門書っぽいこれを読んでみても良いかな、というくらいの気持ちだが。

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