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【第2192回】 今日も名谷(2026年9月28日)
- 楽天で注文した炭酸水が届いたので受け取ってから出勤。
- このところ移動中は、高野秀行『語学の天才まで1億光年』をKindleで読んでいる。
- 実は最近文庫で出ていたのを本屋で見かけたのだが、Kindle版は単行本時の値段のままであった。が、これがとても面白い。
- 高野さんの語り口が絶妙なのはいつものことだが、世界の様々な言語をざっくり話せるようになるために取った体験談と、言語についての考察内容が、自分の経験とも重なって、なるほどと思う。
- 時系列で語られるので、最初は幻獣ムベンベを探しにコンゴに行ったときに学んだフランス語とリンガラ語とボミタバ語の話から始まる。ここで考察されていた階層構造は、メラネシアの英語とピジンと現地語(自分が行ったところで言えばウィッピーとかキワイとかフリとかレンゴ)の関係にも通じると思う。
- 高野さんは、中間レベルの共通語であるリンガラ語で話しているときにフランス語が混ざることはあるけれども逆がない(フランス語で話している人がリンガラ語の語彙を混ぜることはない)理由を、階層の上下関係によると考察しているが、ぼくは、たぶんそれ以上に、そもそも中間レベルの共通語には、その発生が交易とか縄張り交渉とかの即物的な意思疎通の必要からであるがゆえに、抽象的な語彙が少ないからではないかと思う。
- 自分がピジンで喋っていて英語か現地語に切り替える必要がでてくるのは、新しいことや専門用語だけではなく、抽象的な概念について語りたいときであった。
- 思考が言語によって制約されるので、そもそもピジンで喋っていると自分の思考回路自体がシンプルになってしまいがちなのだが、調査で聞き取りをしていると、どうしても抽象的な概念を聞きたくなり、そうなると英語に切り替えざるを得なかった。もしかすると自分のピジン習熟度が低いだけかもしれないが、パプアニューギニアやソロモン諸島の人たちからの返事の中にもそれに該当するピジンの語彙は出てこなかったという記憶があるので、そんなに外れていないように思う。
- アフリカと南米の幕間にあったイタリア語の医学論文翻訳の話も面白かった。1990年頃の翻訳アルバイトといえば、ぼくも英語だがやったことがあり、某技術マニュアルを訳して一太郎3ファイルとして納品という仕事で、訳文の質まではあまり問われなかった覚えがある。たぶんそういう時代だったということではなかろうか。たぶん今のLLMsによる機械翻訳の方がマシな訳文になりそうな気はするが。平安京としてのスペイン語という話に入ったところで名谷に着いたので中断。
- Penthouseのサブチャンネルで若手ミュージシャンにNeon Gardenの売上で浪岡さんが得る印税の半分を寄付するという企画があって、55組(うち1つはメジャーデビュー済みのクレイジーウォウウォ!!なので対象外となったそうだが)の中から選ばれた3組(mM7th、Cosmola、針生沙弥)が紹介された上でCosmolaが寄付先として選ばれていた。3組とも素晴らしい。moraで音源を売っていたら買ってしまいそうだ……と思って検索したら、mM7thは4曲、Cosmolaは12曲、針生沙弥は3曲発表済みであった。いずれもアルバムは未発表だが。
- 今日もメール送受信後は某査読の続き。
- 1項目寄稿したパプアニューギニアを知るための60章の書影が出ていた。著者分として1冊届いたが、良い本だと思う。
- 化学物質棚卸のシステムに微妙な不具合があり、登録確認が完了するまで何度も試行錯誤する必要があった。システムが更新される度に、そこまで必要でもない仕様変更があって、それが不具合の原因になるのは、これに限らず良くあることで、ユーザーとしては仕様変更はできるだけしないで欲しい。
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