Latest update on 2018年3月7日 (水) at 15:42:47.
【第567回】 今日こそは頭をクリアにして締め切り過ぎ原稿を進めたい(2014年1月11日)
- このところの睡眠不足のせいか風邪っぽかったので,自然に目が覚めるまで眠るという,文明社会の社会人としては最高の贅沢をしてしまった。狩猟採集時代には普通のことだったはずだが。
- とはいえ,気がついたら10:30だったというのは寝坊のしすぎかもしれない。
- 奥村さんの[改訂第6版]LaTeX2e 美文書作成入門サポートサイトを見て,TeXLiveのアップデートをしようと思い,(追記)コマンドプロンプトで(正しくパスが切ってあれば,たぶんカレントはどこでもいい),
tlmgr update --no-auto-remove collection-langcjk
と打ったら,デフォルトレポジトリがディスクになっているからインターネットに変えるようにというメッセージが出た。メッセージ通りに,tlmgr option repository http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet
と打ってから,再びtlmgr update --no-auto-remove collection-langcjk
と打ったら,13個のパッケージがアップデートされ,mktexlsr,mtxrun,udpmap-sys,fmtutil-sysが自動的に動作してTeXLiveのアップデートが完了した。今後は,tlmgr update --self --all
でいいそうだ。
- 昨日打った質問メールに対して,東京滞在中(たぶん帝京のMPHでやっているセミナーの講師としてであろう)というRothman先生からご返事いただいていた。少し質問の意図が伝わっていない部分があって,いま東京なので十分な返事ができないが,という断り書き付きで,Rothman先生が計算で使われたExcelファイルを示され,それで確認して欲しいというご返事だった。お忙しいところ申し訳なかった。で,Excelのワークシート関数を読み解いてみた。参照関係を把握するのが面倒だったが,問題の原因はだいたいわかった。たぶんもっとわかりやすく可視化して再質問すれば,わかっていただけると思う。コードを書いてみよう。
- が,締め切り過ぎ原稿を優先しないと道義上まずかろうな。
- というわけで,今日は夜まで家で仕事をする予定。朝昼兼用の食事は,玄米ご飯にライトツナと茹でた冷凍パプリカを載せて出汁醤油を掛けただけの超手抜き。みかん2個付き。
- 昨日のドイツ人が日本を旅行中にデング熱に感染したという話だが,このページで昨年の県別輸入症例数をみると(デング熱は4類感染症なので,医師が診断したら全数報告されているし,高熱と頭痛がひどいので,医療機関を受診しない人も少ないと思われる。もっとも,誤診され見逃されたまま治癒している可能性はあるが……),長野県1人,山梨県ゼロなので,そこで偶々輸入症例の血を吸ったヒトスジシマカが再び件のドイツ人の血を吸ったという可能性はきわめて低いと思う。ただし,この長野県の1人は8月に発症しているので,可能性はゼロとはいえない。厚生労働省報道発表からリンクされている別紙1の昨日のPROMED記事の抄訳に載っている立ち寄り先の中では,東京都で症例報告数が多い(といっても66例だし,人口が多いことと,海外旅行に行く人が多いということなんだと思う。この報告数から考えると,国内で感染環が成立してしまっている可能性も,ほぼありえないと思う)。立ち寄り先としては含まれていないが,成田空港がある千葉県での感染可能性もあるだろう。改めて月別症例報告をみると,8月の長野県の患者はデングウイルスの型がD3,千葉県はD2なので,ドイツ人女性が感染したデングウイルスの型がそれ以外なら東京で感染した可能性が高いと思う。ドイツからの情報に型が含まれていないので,これ以上はわからないが。他の可能性としては,直行便で往復したのが嘘で,デング熱患者が多発しているシンガポールなどを経由する便で,経由地で感染した? くらいしか思い浮かばない。
- 締め切り過ぎ原稿が捗らない。我ながらフォーカスが定まらないのが情けない。
- 晩飯は,油揚げと白菜とナスの味噌汁,白菜とタマネギと丹波地鶏モモ肉を炒めて溶き卵をかけ,暫く蒸したものというおかずを玄米ご飯に載せていただいた。デザートにみかん2個と紅茶(シッキムテミとダージリンをブレンドした)。大変美味であった。
- スプツニ子!『はみだす力』ISBN 978-4-8002-1792-9(Amazon | honto | e-hon)読了。アートと音楽の融合という意味では,エスタブリッシュメントへの反抗も含めて大森靖子さんと似たモチーフを感じる。スプツニ子!さんの大親友というパトリック1000万ことユリさんの語られ方は,川端の小説『リョウ&ナオ』に出てくるペネロペを思い出させた。あと,娘に数学者になりたいと言われて,平均への回帰の話(たぶん)を持ち出して甘くないという御両親の話には凄みを感じた。まあ確かに,日本で数学者として食っていこうと思ったら,かなりの狭き門だとは思うが。ただ,遺伝的多様性を無視している点で,この話は成立しない。ヒトは実験動物と違って純系ではないので,表現型は偶然のバラツキや環境要因によるものだけではなく,遺伝形質の寄与も少なからずある。ゴルトンが使った父親と息子の身長の話でさえ,母親の身長をコントロールしたらどうなるかわからないと思うが,数学のような進化的に新しいと思われる能力は,より遺伝的影響が強いように思う。両親が数学者であれば,脳が空間把握や計算に優れた特性をもっている可能性が高いはずなので,ここで平均への回帰を持ち出すのは生物学的に誤りだろう。
△Read/Write COMMENTS
▼前【566】(溜まっている仕事をしよう(2014年1月10日)
) ▲次【568】(締め切り過ぎ原稿を完成させたい(2014年1月12日)
) ●Top
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]