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【第827回】 合同大会2日目から3日目(2014年11月3日)
- 2日目は自由が丘から新都心線と大江戸線を乗り継いで若松河田下車。モスバーガーで朝食をとってからNCGMへ。ミニシンポジウムとか一般口演とか自由集会とかで19:30まで。その後,国際栄養の自由集会の人たちと一緒に高田馬場で軽く飲んでから板橋の親の家に行って泊まった。
- 翌朝は6:30起床。朝食後,三田線と大江戸線を乗り継いで若松河田経由でNCGMへ。時間的余裕はあったがランチョンセミナーのチケットを貰い忘れたのは失敗だった。が,一般口演セッション2つとミニシンポジウム後,地下1階の食堂で和風ハンバーグ定食を食べつつR作業。午後は感染症対策のビッグプロジェクトについてのシンポジウム。J-GRIDとSATREPS。J-GRIDは今年度で終わるが,来年4月からAMEDが新規に始まる。ただし新規プロジェクト扱いなので,継続雇用できないのが問題とのこと。SATREPSのケニアでのリフトバレー熱対策プロジェクトの話は,科学技術開発だけでなく社会技術開発としてmHealth(携帯電話網でSMSを利用した早期警戒ネットワーク,mSOS)の話(ベースラインとエンドラインでの評価)。社会実装の不可欠要素としてISO認証の取得を進めているそうだ。Private-Publicネットワークも進めているところとのこと。次の話はフィリピンのタクロバンを中心にした地域での東北大学の小児急性呼吸器感染症研究(SATREPSだけでなく,J-GRIDから引き続いてやっている)。RSVが重要。そのうちEnterovirus D68が世界的に注目されている。米国では今年流行してかなりの重症例が出た。ワクチン開発するかどうか米国NIHで議論になっているほど。2013年11月にあった大きな台風の前後にEV-D68の大きな流行があった。2年ごとくらいで流行。2011年からSATREPSが本格的に始まった。フィリピンなどでの肺炎は小児死因のトップ。WHO/UNICEFのアプローチは細菌ターゲットなので効果が限定的。病院で重症患者だけ対象に研究していても根本解決にならないということでSATREPSを始めた。4病院連携して,かなりの検体数を処理できるようにした。ビリラン島というところでコミュニティベースのフィールド研究も実施。基本はコホート研究。2,500人の予定で始め,2,700人の子供をフォロー。2週間に1回の割合で世帯訪問している。急性呼吸器系感染症の症状があれば上気道ぬぐい液をサンプリング。今後も継続。常勤は1人のみ。Oxfordのケニアのグループなどスタッフ30人もいる。これでは勝てない。
- 最後の演者だった内閣官房の菱山さんの話を聴いていたら,2つの法律が通ったということで,現政権の健康・医療への取り組み方が良くわかったが,結局公衆衛生とか予防とか数理モデルとかいった,わかりにくかったり時間がかかったり金にならない分野は軽視されているということだな。
- 閉会式の後,東京駅から夜行バスに乗った。何だか東京には咳をしている人が多いなあと思った3日間だったが,どうやら自分も感染してしまったようで,熱はないのだが喉がいがらっぽい。夜行バスで咳が出ると困るので,葛根湯を飲んでマスクをしてから乗ったら,大阪まで熟睡できた。鼻水は止まらないが。
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