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【第1092回】 締め切り過ぎ仕事を完了させるつもりだったが……(2015年8月27日)
- 6:00起床。が,眠さに負けて二度寝してしまい,7:00起床。昨夜の豚肉野菜炒めを温め直し,白いご飯とともに朝食とした。もずく酢と水出し紅茶を付けた満足感。可燃ゴミを出してから4番のバスで出勤。朝は涼しかったが,9:00前だというのに既に暑い。
- メールの返事を返しつつ締め切り過ぎの某査読仕事。
- Amazonから谷口清州(監修)吉田眞紀子・堀成美(編集)『感染症疫学ハンドブック』医学書院,ISBN 978-4-260-02073-2(Amazon | honto | e-hon)が届いた。井上先生の書評にあった用語の問題などは些末なことで,この本は感染症疫学について,基礎編での簡にして要を得た説明(対策で必要なリスクアセスメントやリスクコミュニケーションまで含まれているのが,さすがFETP-J出身の方々が作ったテキストだけあると思った)に続く「ケーススタディ編」で,実際にエピデミックが起こったとき,フィールド疫学者がどう動き,どういう風にデータをとって,どういう風に解析し,対策指針を出すのかということを具体的な事例(架空あるいは加工されていると思うが)に即していくつも解説している点が素晴らしい。大変貴重で実践的な本だと思う。まだざっと目を通しただけだが良書の予感。
- Yuichiro Kobayashiさんのこのtweetで紹介されている,IELTSの練習問題サイト。英国に留学するにはTOEFLでは駄目で,IELTSである程度のスコアを出さなくてはいけないので,留学を考えている人には役に立ちそう。
- Social Biology(この名称自体,Sociobiology―邦訳は「社会生物学」―というE.O.Wilsonの大著に端を発した社会生物学論争の文脈を踏まえないと正しく理解できないのだが)の後継誌であるBiodemography and Social Biology誌のサイト。母体となっている学会がThe Society for Biodemography and Social Biologyなのだが,2 census methodやGage and Modeの死亡モデルで知られるTim Gageとか,健康余命研究の大御所であるEileen Crimminsとか,寿命のモデルで超有名なTuljapurkarやVaupelがボードメンバーになっている,魅力的な学会だと思う。海外からも年会費60ドル+銀行手数料10ドルで会員になれるそうだ。確かにこの学会の前身はSociety for the Study of Social Biologyで,さらにその前身を辿ればAmerican Eugenics Societyという,戦前は優生思想を広めようとしていた団体に行き当たるが,ここを読めばわかるように,戦後優生学は廃れて科学としての人類進化にフォーカスを当てるようになり,1964年から1969年までの5回のプリンストンでの会議を経て優生学色は完全に消え,集団遺伝学と人間生物学の立場から人類進化を研究するというスタンスに変わっている(学会誌名は1969年にSocial Biologyに変わり,学会名は1972年に変わった)。という歴史を知れば,1978年のSocial Biologyに掲載された論文に優生学のレッテルを貼るのは無理筋とわかっていただけると思う。
- こなみひでおさんのこのtweetで,東大SPHで栄養疫学をされている佐々木敏先生が,『佐々木敏の 栄養データはこう読む!』という本を,女子栄養大学出版会から今年3月に出されていることを知り,Amazonに即時発注した。
- 17:00からの歯科受診のため,某査読は終わらなかったが早めのバスで帰途に就いた。歯科受診も長いが,いま通っているところが,今年一杯で夜間診療を止めるというので困っている。それまでに全部治ればいいのだが,駄目だったら名谷近くに転院しなければ。
- 晩飯は鶏肉とナスとミズナを鶏ガラスープで煮込んで火を止めてから味噌を溶き入れたものと白いご飯。まあ美味。
- 大野投手が11勝目を上げたのはめでたい。このところバッティング不調だった杉山捕手が3打点をあげたのも素晴らしい。今のドラゴンズは強いかも。
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