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【第1182回】 面談とか世界展開の成果報告会とか(2015年12月18日)
- 6:10と6:30に目覚まし音楽は鳴ったのだが,疲れが残っているのと寒いので二度寝,いや三度寝か。目が覚めたら7:30だった。昨日神戸駅の成城石井で買ってきた生パスタを茹で,缶詰のトマト味イワシと長ネギを刻んだ物と混ぜただけの朝食。チーズでも振ったらもっとコクが出て旨くなったかも。
- 5番のバスで出勤し,メールの返事とか諸連絡とか。
- 東京大学から連絡があって,毎年1回(2時間)だけ分担している人口学の講義が,今年は選択した学生がゼロだったために開講されないとのこと。びっくりしたが,月曜5限という時間設定も良くないのだろう(ぼくの担当回は金曜にして貰っているが,やはり5限)。人口学は国際保健や公衆衛生の研究や実践活動をしようと思ったら必須の学問である(例えば,今年が目標年度だったミレニアム開発目標の次のゴールとして持続可能な開発目標を作るために国連が設定したWorld We Want Beyond 2015のテーマ別議論の中にはPopulation Dynamicsというテーマがあって,この問題は複雑で他のすべてのテーマと相互に影響しているという主旨のことが書かれている)にも関わらず,日本ではマイナーな存在であり続けている。専門家が少ないために講義が行われている大学も少なく,それゆえに次世代の専門家も少ないという悪循環が続いている。公衆衛生学自体,日本では医師法と歯科医師法によって医師と歯科医師が掌るとされている(だからこそ厚生労働省の医系技官の受験資格は医師と歯科医師に限定されている)にも関わらず,医師や歯科医師を養成する上では当然のことながら臨床に重点が置かれているため,長年にわたってマイナー科目とされてきたし,公衆衛生学修士(MPH)を教育するための機関もいまだに14しかないという(今年の公衆衛生学会でMPH養成組織の連絡会議が発足したらしいが),School of Public HealthがMedical Schoolと同格の存在として別に設置されているのが普通な米国などに比べると甚だ寂しい状況である。公衆衛生学と医学の関係については別に書くが,パラメディカル養成機関である多くの(神戸大学も含む)保健学科と違って,東京大学の保健学科(いまは健康総合科学科という名称らしいが)は,看護コースを除けば何の資格も取れない代わりに,カリキュラムとしてはSchool of Publc Healthレベルのことをずっとやってきたのだから(現在では大学院としてSPHに当たる公共健康医学専攻が存在するが,30年前に保健学科で行われていたカリキュラムと大差ないと思う……もちろん内容には30年の差があるけれども),その重要な一部である人口学を選択する学生がゼロというのは,危機的な状況だと思う。
- ちなみに神戸大学大学院保健学研究科国際保健学領域では,Demography Special Lectureという講義を英語でやっているが,来年度から(たぶん)現代日本プログラムの1つとなるので,場所も六甲台キャンパスだし,たくさんの研究科から留学生や日本人学生が受講してくれることを期待している。
- 午後は博士論文の相談が3時間半,続いて世界展開力強化事業の発表会が1時間半。院生に来年のテレカンファレンスの発表を頼んでから22:00までメール送受信など。研究室をでて名谷のモスバーガーで晩飯(とびきりハンバーグサンド「傑作ベーコン」チーズ入りとコーヒー)を食べ,地下鉄で三宮へ。23:35発の夜行バスで九州に向かう。
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