個別鵯記

【第1845回】 小松に行ってきた（2018年5月26-27日）

• 5:30に起床し，メールを読んで返事を打ってから6:39のバスで三宮へ。大阪まで新快速で行ってサンダーバード5号に乗り，小松まで乗っていた間に，鄭雄一『東大教授が挑むAIに「善悪の判断」を教える方法：「人を殺してはいけない」は“いつも正しい”か？』扶桑社新書，ISBN 978-4-594-07950-5（Amazon | honto | e-hon）を読了。第4講までは前作をリバイスした内容だったが，第5講以降が凄かった。マズローの欲求の5段階説がMECEになっていないからと改良版を提案し，欲求と道徳と仲間の範囲をつなぐことで道徳に可観測性を与え，そのことによって道徳アルゴリズムをロボットのAIに実装する可能性を示した展開はディテールも含めて興奮した。レポーティング・バイアスを避けるために音声から感情を判定することができる，「心の寛容性・多様性測定器」がスマホアプリとしてある程度まで実装されつつあるという話は，ある意味恐ろしさも感じる（というのは，寛容性が足りないのかもしれないが）けれども，確かにそれができればロジックとしては道徳エンジンを積んだAIも実現可能かもしれないと思った。残念なのは新書ゆえか，または論文として未発表なのか，方法のディテールが書かれていないところで，もし既発表ならば引用文献も上げて欲しかった。例えば，150ページで触れられている、道徳次元を測る17項目の質問票は，内容を見たくなったが、既に論文になっているなら示して欲しかったし，せめてどこかで公開されているならば示して欲しかった。もっとも，180ページの記述によればスマホアプリに「実装できる状態になっている」……ということは未実装だから特許とか考えたら未発表だと思うので、実装されて公開されるのを待てばよいのかもしれないが。
• 小松には娘の大学のソフトボールチームのインカレ予選を見に来たのだが，JR小松駅に着いた時点では試合開始まで1時間以上あったので，ちょっとGoogle Mapを見て，スカイパークという会場まで歩けるかと思ったのが甘かった。いや，歩いたし，眺めは大変良かったので楽しかったのだけれども，1時間半くらい掛かってしまい，着いたら試合が始まっていた。ちょうど娘の打席になったところで，ランニングホームランを打ったのを見ることができたから，まあセーフか。予選リーグの結果は，1試合目快勝，2試合目完敗であったが，翌日のトーナメントには進めることになって，まずは良かった。1試合目が終わったところで神戸で勝ってきたスフレを差し入れることもできたし。試合を見ていて，カバリングとかも含めて基本はできているのだが，咄嗟の判断に隙があるため，鍛え抜かれたチームと対戦すると一つ先の進塁を許して失点を重ねてしまうのが最大の敗因だと思ったが，たぶんチーム練習の量に限界があるので仕方ないのだろう。キャッチャーも肩は悪くないのに強いチームの盗塁を阻止できないのは送球が高いのとタッチの仕方だと思うが，そこもすぐに直すことはできない。たぶんすぐにできるとすれば，相手チームの投手が良いとき，ボールに合わせに行くのではなくて，バットを短めに持って振り抜くとか（たぶんそうすれば，あんなに浅く守られることはない），ピッチングも緩急をつけてみるとかかなあ。でもまあ，それもすぐには難しいか。トーナメントは予選リーグ別ブロック1位の大学との試合になるので勝ち目は薄いが，何とか一矢報いて欲しいところ。まあ，全力を出し切ればいいのだと思うが。
• 小松空港まで歩いてからバスに乗って小松駅に戻り，予約しておいたホテルにチェックインし，ドラゴンズがカープに7-6で辛勝したのを聞き届けてから暫く眠ってしまい，目が覚めたら日が暮れていた。とりあえず翌日の差し入れのためスーパーで買い物をしてから，駅のカレー屋で晩飯。金沢と同じく千切りキャベツが入っていて，これが美味いのだった。ほぼ2万歩近く歩いたおかげかも。
• 部屋に戻ってからシャワーを浴びて，断続的に眠っていたら3:30になってしまったので起きることにし，いろいろ仕事。6:45から朝食がとれるはずなので，7:00にロビーに降りる予定。
• ホテルの朝食はサラダとパンとオレンジジュースとコーヒー。バスで小松空港に行って歩いてスカイパークへ。9:00前から始まった試合は，ピッチングの緩急もつけて工夫していたし，外野守備のポジショニングも工夫していたし，攻撃も相手のわずかなミスを突いて点を重ねていたのは良かったが，やはり力の差は如何ともし難く負けであった。
• 小松空港まで歩いてバスで小松駅に戻り，サンダーバードに乗って大阪へ。新快速で三宮に出て，地下鉄で名谷へ。レポート採点を完了して封筒に入れる作業を完了した。
• 今日のドラゴンズとカープの試合はいわゆるルーズヴェルト・ゲームで，最後まで手に汗を握る接戦だったが，これを勝ちきったのは大きいと思う。ビシエド選手が神懸かっていた。

Tweet

△Read/Write COMMENTS

▼前【1844】（４コマ講義の翌日もいろいろ忙しい（2018年5月24-25日） ）　▲次【1846】（今日も講義と講義準備（2018年5月28日） ）　●Top

Notice to cite or link here | [TOP PAGE]