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【第1933回】 会議とワークショップ(2018年9月6日)
- 6:30起床。パスタを茹でてマリナーラソースを掛けて朝食。9:00からの会議のため貿易センター前行きバスで三宮経由で六甲台の本部棟特別会議室へ。この会議はいつも良くわからない感じで終わるのだが,そもそもの狙いが微妙すぎるんだよなあ。ドラスティックな改革はしたくないらしいが,なし崩し的に枠が緩くなっていく気がする。しかしそれでは問題解決にならない気がするが。会議後にスマホに来ていたメールを見て,北海道で3時過ぎに大地震があり,北海道が全戸停電になったというニュースを知った。北大には知人が何人もいるので心配だ。なぜ全戸停電になったかというと,この資料の説明がわかりやすいが,送電網を連系させたことに必然的につきまとうリスクである全系崩壊という現象が起きてしまったためらしい。ある意味トレードオフだが,たぶん小さな発電所を分散配置した方が(加えて,各戸屋上ソーラーパネルを設置してスマートグリッド化する方が)全系崩壊のリスクは低いはずなのに,少数の大きな(150万kW規模の)発電所に依存してしまっていたため,その1つが停止した影響が大きかったということだろう(その「少数の大発電所」が火力だろうが原子力だろうが同じことだが,火力は小規模でもありうるが,原子力は軽水炉だと150万kW規模しかないので,全体で400万kWくらいしか需要がない送電網への電力供給に参加すると,このリスクが必然的に高くなる。そもそも,高速増殖炉の技術的失敗によって核燃料サイクル計画が破綻したため,発電後に生じる高レベル放射性廃棄物が行き先を失った時点で,原発を稼働することの理は消滅しているわけだが)。下水処理を流域下水処理場に集約すると効率は上がるが定常的な下水流入が必要になって事故に弱いという話と似ている気がする。1週間掛けて165万kWを復旧させることも必要だろうが,平行して30万kW規模の発電所の広域分散配置を進めていくことが必要ではないだろうか。
- 阪急と地下鉄で名谷に移動してICHSサマーエデュケーションプログラムに出席。アレキサンダー先生の講義が終わり近かったが,なるほど,こういう感じで講義されるのか。
- 昼休みにパンをかじってからワークショップのスピーカーと軽く打ち合わせとか事務処理とか。結局,インドネシアからのスピーカーのうち1人は羽田にルート変更&新幹線で来神できたが,もう1人は来日できず報告キャンセル。4人の予定だったところ3人になったが,その分は総合討論の時間にした。聴衆の方もインドネシアからの院生が十数人参加予定だったのだが,彼らも到着遅れで今日は不参加。それでも,聴衆は50人以上いた(内訳は,科目登録している院生が41名,インドネシアからの教員が5名,神戸大の教員が5名など)。という状況で13:10になりワークショップを始めた。まず自分がざっと災害対応の概要を喋り,今日の話はその中でも準備性にフォーカスすると言ってから最初のスピーカーへ。兵庫フレームワークを踏まえ,インドネシアでの災害看護の実践能力をもつ看護師の育成の話。2人目はPsychological First Aidの話。専門家だけでなくコミュニティも含め3つのL(Look, Listen, Link)と協働と調整が大事という話。昔は辛い体験はシェアすることで心の負担が軽くなるなんていう話もあったが,現在は被災者に無理矢理喋らせるのは厳禁という話があったので,災害被災者や犯罪被害者に喋らせるマスメディアの現状はまずいですね,と尋ねたら,その通りとのことであった。あれ何とかできないだろうか。他にもフロアからいろいろ質問が出ていい感じ。休憩を挟んで公衆衛生視点でのネパールの震災対応の話。最後に総合討論もそこそこ盛り上がり,ほぼ時間ぴったりに終わった。手前味噌だがまあまあ成功だったのではなかろうか。
- その後は卒業研究指導とか。それにしても疲れた。ドラゴンズはやっとスワローズに勝てた。高橋周平選手が2安打4打点でヒーローインタビューを受けたのが良かった。このところ結果が出ないことが多かったがトンネルを抜けたかも。
- 復路は湊川公園廻りの終バス1本前で,蕎麦を茹でて晩飯にした。
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