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【第1991回】 東京日帰り(2018年11月17-18日)
- 6:30起床。レトルト五目ご飯を電子レンジ加熱し,即席スープと紅茶と合わせて朝食を済ませた。
- 今日は高校の同期会のため日帰りというか,昼の飛行機で東京に行って夜行バスで帰ってくる予定なのだが,11:00過ぎに出発すれば間に合うので,それまで書類づくりをしよう……と思っていたが,結局,高野秀行『辺境メシ』文藝春秋,ISBN 978-4-16-390919-6(Amazon | honto | e-hon)を読み了えたところで出発時刻になってしまった(あとで書評というか感想文をアップロードした)。
- 今回は荷物がないので楽な旅だった。神戸空港から羽田空港のSkyMarkも順調だったし,羽田空港から浜松町のモノレールも快適だったし,秋葉原でJRを降りて安い部品をいくつか買った時点で16:00頃だったので,歩いて西日暮里に向かった。不忍通りを北上し,道灌山通りにぶち当たったところで右折して行ったら,ちょうどいい時間だった。途中,不忍池のそばを通りかかったら,多くの人が思い思いに秋を楽しんでいた。
- 飛行機とモノレールの中では,榊原哲也『医療ケアを問いなおす――患者をトータルにみることの現象学』ちくま新書,ISBN 978-4-480-07158-3(Amazon | honto | e-hon)を読んでいたのだが,最初の方の記述によると,diseaseでなくillnessも含めてみることで量的には捉えられない「病い」の意味を現象学的に考えるという主旨のようだが,sicknessの側面にはアドレスしないとしたら真に「トータル」とは言いがたい。また,「意味」を帯びて物事が現れることを「現象」とするという話だとすると,意識や認知とどう違うのかが不明瞭。例えば行動を調べるときに加速度計や心拍計をつけて調べるのが客観的かつ量的な把握法だとすれば,質問紙で「……していますか」と尋ねるのは本人が認識している行動だから「現象」と言われるものと同じではないのだろうか。なお,著者は何度も繰り返して量的・客観的には捉えられないと書いているが,それはあくまで現時点での話で,光トポグラフィーや脳波測定の技術が進歩すれば,個人ごとに異なるであろう事物の認知も定量的に把握可能になるのではないだろうか。とりあえず,もう少し丁寧に読み進めたいと思う。
- 今年の同期会は講演を予定されていた人が来られなくなり,幹事の一人S君から急遽何か喋れないか尋ねられた。しかし,PCでも持っていれば何とかなったが,今回Dynabook R83が故障しLIFEBOOK WS1が届くのを待っている途中であるため手ぶらであり,さすがに画像もなく30分即興の喋りだけで同学年の興味を保ち続ける自信はなかったので引き受けることはできなかった。しかし電気もガスも水道もない生活環境でパプアニューギニアやソロモン諸島の人たちが楽しく暮らしている話で良いというので,他クラスからの話題提供者が出てこない限り,来年は喋ることになりそうだ。もし喋ることになったら,健康を評価する3つの軸とその多様なあり方,長老が尊敬される社会と老人が介護される社会の違い,といったあたりを枕にして,蛇に咬まれたりイノシシに咬まれて命を落としたり,幼い頃にマラリアに罹って命を落とす危険はあるし,決して安全ではないのだけれども,締め切りもノルマもない生活の楽しさをうまく伝えられたら,それで良いかなあと思う。もっとも,二次会として青組クラス会をいつもの店でやった後,東京駅に向かう途中一緒だったS君に,大和君とか鄭君みたいに特別有名というわけではない,ぼくみたいな普通の大学教授が喋るというので良ければ,緑組にも環境経済学をやっている松波君がいるから頼んでみたらいいのではないかと言っておいたので,もしかしたら自分が喋らなくても良くなるかもしれないが。
- 同期会の会場は例年通り高校の食堂だったが,その一部に,創立150周年記念事業での校舎の建て替えに際して寄付をするコーナーが設けられており,1万円だけ寄付をして横を見ると,New York Timesが貼ってあって,何だと思ったら,今年8月のThe Organized Chaos of Botaoshi, Japan's Wildest Gameの記事であった(Web版の方が写真が多い気がするが)。棒倒しの歴史や現況,90秒の試合のために1ヶ月も戦術を練ること,教師はそばにいるけれども,ほぼ100%生徒によって自由に運営されること,等々詳しく取材されていた。驚いたのは,麻布でもずっと棒倒しがあったそうなのだが,生徒の一人が救急車で病院に運ばれる事態が起こったことによって3年前に廃止されたという点であった。
- もう一点付記しておくと,二次会でも隣になった,某出版社勤務の友人が,著作権や著作隣接権(公衆送信権など)にとても詳しい専門家だということがわかったのは心強かった。大学での講義で資料を使うときも公衆送信権の問題は大きく関係してくるので,何度かFDは行われたが,たぶん実際に動き出すとグレーゾーンの例が出てきて困る事態を予想していたところなので,出版社側のプロに話を聞けるのは大きい。まあ,彼自身は昔のように編集の仕事をしている方が幸せだったのではないかと思わないでもないが。
- 夜行バスは予定通りの運行で,やはりドリームルリエ号は乗り心地が良い。大阪駅着が7:50頃だったと思う。帰宅は8:45頃。朝食をとってメール送受信して,娘から届いていたWordの相談に答えたら昼。今日は神戸マラソンが行われているが,たぶんもうピークは過ぎたと思われるので出勤して講義資料を印刷しようと思う。
- というわけで名谷に行き,大戸屋で昼飯を済ませてから研究室へ。他にも色々作業をしながらだが,講義資料の印刷が終わったら19:00であった。長旅の疲れもあるしコーヒー豆も買いたいし帰るか。
- 晩飯は大豆モヤシを塩を入れた湯で15分茹でて湯を切り,シーチキンを載せてからごま油と醤油を掛けて混ぜ合わせたおかず,めかぶ,発酵バターを載せて電子レンジで加熱してからイチゴジャムを塗ったパンというメニュー。美味ではあったが,夜中に食べて良いメニューではなかったかもしれない。下町ロケットは,細かいアレンジはあるが,基本的に原作通りの展開なんだな。後半のキーパーソンといえる,佃社長の旧友の大学教授を演じた役者さんはイメージ通りだった。
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