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【第33回】 PNASでの流行?(2012年5月8日〜9日)
- Le cielで6:00に起きたが,気がついたら7:00を過ぎていたので,2番のバスになった。
- 人類は未だに進化し続けているのかという/.Jのスレッドで,PNASにフィンランドの歴史人口データの分析から現生人類の進化を論じた論文が掲載されたことを知った。昨年10月に発表された,Milot E, et al. (2011) Evidence for evolution in response to natural selection in a contemporary human population. PNAS, 108(41): 17040-5.と似たような手口で,現代の人類でも「進化」が起こっていると論じているもののようだ。Milot et al.(2011)は,カナダ・クードル島(1720〜33年に移住した30世帯の子孫のみ居住)の教区簿冊データに構造方程式モデルを当てはめ,140年間で平均初産年齢が26歳から22歳に早婚化した現象の原因を,他の要因では説明できない遺伝的「進化」である,としていた。いずれも実際の遺伝子データがあるわけではなく,モデルの当てはめから遺伝子頻度変化を推定しているだけなので,同じ手口で質の高い歴史人口データである日本の宗門人別帳データを分析したら,いまならPNASに載る論文が書けるかもしれない。きっと誰かやっているだろうが。
- ゼミを21:30過ぎまでやってから帰宅し,晩飯を作って食べ,風呂に入ってから眠ったので1:30頃就寝。
- 水曜朝は洗濯してから出勤したので研究室到着が9:00近くなってしまった。昼までかかって資料を完成させ,映像資料のうち見せるところも決めてから資料を印刷し,昼飯は生協のパンで済ませ,午後は2コマ続きの授業「国際・災害保健活動論」をやってきた。若干予定より長く映像資料を見せてしまったため,最後が駆け足になってしまった。とても大変な講義だが,次回は3週間後であり,かつテーマ例の提示とグループアサインなので多少楽か。
- 人口学会から仕事が飛んできたのを片付けてから帰る予定。
- 今週の週刊アスキーの「仮想報道」の内容は,著者のwebサイトの「良識を発揮できるのは政治家ではなくて素人」という記事(そのものではなくて,その一部を敷衍して書かれたもので,本文は2週間後に公開されるらしい)だったが,この主張は,ぼくが以前から折に触れ書いていることと同じだと思った(cf. 裁判員より国会議員をくじで選べばいいと思うと,2009年5月に書いた『「世論調査」批判』)。裁判員制度が実現されているんだから抽選国会議員制度だってやればできるはず。最大の障壁は日本国憲法第43条『両議員は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する』という文言で,抽選は選挙でないので改憲が必要になってしまうところが難しい。
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