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【第1811回】 盛和スカラーズソサエティ総会から高田教授の退職記念パーティへ(2018年4月14日)
- 前期講義1週目の疲れが出たのか,アラームでは起きることができずに二度寝。目が覚めたら9:00だった。原稿の続きも書かねばならないが,今日は2つのイベントがあって午後から外出せねばならない。
- その前に,着るものがなくなりそうなので,洗濯機を回しながらレトルトご飯と冷や奴と鰹節で朝食。
- 洗濯物を干してから,昼前に京都に向かう予定。
- というわけで,バスで新開地に出て十三乗り換えで烏丸で降り,四条から地下鉄で国際会館へ。主に若手研究者への稲森財団助成金授与式を見守った後,盛和スカラーズソサエティ総会では国立科学博物館の真鍋真さんによる恐竜についての講演があって,非常に興味深かった。その懇親会には出ずに国際会館から地下鉄で京都駅に出て新幹線で新神戸へ行き,ANAクラウンプラザホテルで行われた高田教授退職祝賀会に出席。移動途中で中島明日香『サイバー攻撃:ネット世界の裏側で起きていること』ブルーバックス,ISBN 978-4-06-502045-6(Amazon | honto | e-hon)を読了したが,これは良い本だった。5月2日に学生にセキュリティの講義をしなくてはいけないのだが,講義なんかしなくてもこれを読ませたら良いのではないかと思うほど。しかしまあ,学生のリーディングスキルが十分とは限らないので,やっぱり講義をすべきなのかもしれないが。退職祝賀会では料理が美味だったが若干冷酒を飲み過ぎてすっかり酔った。その後,何人かで三宮で喫茶店に入っていろいろ話をしてから,山麓バイパスを通る直通バスで帰宅。
- 既に指摘されているように,要するにすべて縁故政治(nepotism)という問題で,マルコスもスハルトも朴槿恵も罰せられているのは,法治国家においては法の執行であるべき行政が違法になされたから。しかし内閣人事局設置は内閣法の改定によって法律に基づいているので,違法性は問えないかもしれない。縁故によって利益を得た人たちがこぞって政権を守ろうとするから,いつまでも真実が明らかにならないわけだが,これも途上国では良くあること。もちろん,この法改定のプロセス自体が,公務員制度改革の意見交換会の資料や議事概要で,幹部人事の一元化のための内閣人事局設置が,情実任用に堕さないためには制度としての中立公正性が確保されることが重要とか,人事任用に政治家が関与しないようにといった提言が何度もなされているにもかかわらず,それを受けて本部決定されたはずの「今後の公務員制度改革について」にはそういった文言は皆無で,『安定した政権の下で、直面する様々な危機を突破し、強い日本を取り戻すため、長期的視点から腰を据えて諸課題に対処できる「政」と「官」の関係を築ける公務員制度とすること』と幹部人事を長期政権に従属させるべきとされ,『今後の国家公務員制度改革は、第一次安倍内閣において始めた国家公務員制度改革の延長線上に位置付けられるべきものである。平成19年第一次安倍内閣時の国家公務員法の改正により、退職管理の適正化と能力・実績主義の徹底が措置された。平成20年福田内閣時に基本法が成立し、改革の内容と工程が決められた。そして、平成21年麻生内閣では、「国家公務員法等の一部を改正する法律案」(以下「法律案」という。)が閣議決定された。今後の国家公務員制度改革に当たっては、この法律案を基本とし(後略)』と安倍・麻生路線の強力な関与がわかる内容になっており,当然,それを受けて作られた内閣人事局による幹部人事には政権与党というか,内閣官房長官の息が掛かる(任用イメージの図をみると丸わかりだ)ことになったに違いない。だから,問えるとしたら内閣法が違憲立法なのではないかという点になるのではないか。ぼくは法律家じゃないので素人考えに過ぎないかもしれないが,公表されている資料に基づいて合理的に考えるとそう思う。
- ちなみに,安倍氏は森友学園への口利きが事実なら国会議員も辞めると明言しているから,そこを明らかにして退陣に追い込めば,(憲法70条で首相退陣で内閣総辞職と衆議院解散総選挙があるわけだが,当然立候補はできないことになり,)憲法67条の「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する」という規定により,首相にはなれないはず。ともかくこんなに他国に対して恥ずかしいし国政にとって有害な内閣は史上初だと思うので,早く辞めて欲しい。
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