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今日も6:30起床。夜は結構蒸し暑いのだが,朝の夜明け前は肌寒く感じるほど冷える。トイレに行くと,いつの間にか便を流すための水が用意されていてありがたい。
朝食はタロイモとキャッサバが主食でありつつも,とうとうラーメンが登場した。まあラーメンも美味いんだけれど,やはりここはサツマイモだよなあと思う。ラーメンの利点は,味のアクセントという意味の他に,お湯さえ沸かせば手間をかけずにすぐできる点にある。9月に来たとき驚いたことは,朝飯がティー&ビスケットという人が増えていたことだ。あれなどは究極の手抜きだ。とはいえ,イモ類だって,前夜に食べ残したものを温めなおすだけなら,たいした手間じゃないと思うので,手間だけの問題ではないのだろう。
9:30頃にホニアラからハイラックスが着くと予想していたので,8:30頃に受付を始めた。今回はほぼピジンで自力で対象者とやりとりした。ピジンがわからない子供が対象の場合は付き添いの保護者に尋ね,老人に対しては周りにいる人が現地語への通訳をしてくれた。QOL質問紙みたいな複雑な内容は無理だが,今回くらい単純な質問ばかりなら大丈夫だ。10人くらい受付(採尿カップ配布と写真撮影を含む)と生体計測と血圧測定(これは全部F君の担当)が済んだところで,2台の車がやってきた。1台はぼくらのチームのハイラックスで,もう1台はI先生と韓国のC先生を乗せ,A氏が運転するRAV4であった(ハイラックスより随分小さいのでレンタル料も比較的安いのだが,ぼくらの荷物は載りきらないだろう)。I先生の希望は指先穿刺でマラリア検査をするときの血を彼らのICT(マラリア原虫の抗原エピトープを迅速検出する簡易キットで,国際的に良く使われているが,低感染強度のときに感度が著しく低いという欠点がある)でも測定することであり,ぼくらの計画とバッティングしない範囲でやっていただくことにした。これまで他の場所でも同じ方法でやっており,相対的な比較は可能とのことだったが,最近のこの地では感染強度の低い感染例が主であり,あまりにも感度が低かったら誤分類が増えて比較は難しいような気もする。とりあえず,ぼくらの本来の計画を優先して,その後で可能なら(既に指先から血は出ているので,そこから数マイクロリットルを採っても対象者には付加的な負担はないので)OKということで合意した。I先生たちが行った別の場所でも昨日からはO先生の勧めでスライドを作っており,それを合わせればここと比較可能になるはずだ。
去年9月はエカさんがヘモグロビンと血糖値を調べてくれたが,あの機械は操作が簡単なので,少し説明すれば研究所の人は担当できるはずと思って,そのように交渉していた。この日はFさんが担当したが,比較的飲み込みは早く,すぐに測定できるようになった。他の人は9月と同様の配置である。これで役割分担が決まったので,後は淡々と健診をこなすことになる。
昼過ぎに人の流れが一段落したところで昼食にしてもらった。I先生たちは食べ物をいろいろ買い込んで来ていたが,村でもぼくらのために食べ物を用意してくれていたので,その缶詰とかパンとかは村人へのプレゼントとなった。プレゼントされた人は既に受付を済ませているので,食事調査への影響はないはずである。イモ類もキャッサバプディングもスープも美味だったが,この昼食で特筆すべきは,PNGにたくさん生えているピトピトのような植物(そのもの?)を煮たものである。比較的最近持ち込まれた作物で,この時期しか食べられないのだそうだ。村人の食事調査では一切出てこないから,基本的にマーケットで売るために作っているのだろう。食感としては,アスパラガスの缶詰に近い感じで,それほど強い味のものでもないのだが,不思議に後をひいた。
午後も健診を続けることにしたが,I先生とC先生は予定の人数の検査が済んだので,午後は彼らが昨日も行った別の村によって,翌日検査をしに来ることを宣伝してからホニアラに戻ることにしたそうだ。彼らが行ってしまってからもやることは変わらず,夕方まで健診を続けた。O先生,K先生,Fさん,別のテクニシャン,ドライバーがホニアラに帰っていったのは15:00頃だったろうか。しかし,その後で持ってこられたものもあり,尿検査サンプルの検査をすべて終えたら17:00近かった。コーヒーを飲んで一服してからF君に結果を読み上げてもらって個人シートに転記する作業をしたら19:00近くまでかかり,水浴びには行けなかった。
ほどなく晩飯が運ばれてきた。このように,ぼくの調査中の食事はすべて村人から貰っているが,そのことによって彼らの食事内容が変わってしまうとまずいので,基本的にお礼は帰るときにまとめてすることにしている。そのため,彼らが手元不如意だと購入食品が姿を消すが,それはそれでいいと思っている。この夜はキャッサバとサツマイモが主食で,スープはたしかファーン(シダのようなもの)をココナツミルクと塩で煮込んだものだった。それにしてもサツマイモはいくら食べても飽きないが,キャッサバはだんだん飽きてくる。だからこそ村人も,ときどきキャッサバはすり潰してナッツとかココナツミルクと混ぜてから葉っぱでくるんで蒸し焼きにする,「プディング」にするという加工をするのだろう。サツマイモは偉大だと思う。
食後は前夜と同じく村人と四方山話をしたが,写真加工の夜なべ仕事があるため早めに辞した。蚊帳の中でデジカメ写真をコンピュータに取り込んで,OpenOffice.orgのWriterで1ページ1人のフォーマットで1つのファイルを作り,結果を打ち込んで行く作業は暑いし狭いし辛かったが,1時間半くらいで終わったので,泥のように眠った。
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Correspondence to: minato-nakazawa@people.kobe-u.ac.jp.