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【第102回】 連休明けは講義と書類仕事(2019年5月7日)
- スマホから流れる「世界はあなたに笑いかけている」で6:15起床。今日もいい天気だ。
- シャワーを浴びて髪を洗ったらさっぱりした。
- たぶんこれからの季節は5:00前に起きて,長田港までジョギングして30分くらい釣りでもしてきてシャワーを浴びるのを習慣にしたら,気分良く運動ができるのではなかろうか? これは名案かも。
- タイマー炊飯した玄米ご飯に子持ちめかぶを掛け,塩もみしてから煮込んであく抜きしたコンニャク,青梗菜,葉キャベツを煮て湯切りをして味噌だれを掛けたものとトマト1個で朝食を済ませた。
- 可燃ゴミを出してから出勤。今日は1限が超少人数講義になっている「国際情報検索」なのだが,さて何人来るだろうか。
- 出席者は学部生1人と院生1人の合計2人だった。ちょっとZoteroのWordインターフェースが不調で,LibreOffice Writerを使って演習した。もう1人の学部生は履修取り消したそうで,結局,今年も履修者は1人な講義になってしまった。院に進む人には絶対に役に立つので,もったいないと思うんだがなあ。
- 昼は10分ほど歩いてスーパーまで行き,寿司とそばのセット+ワカメサラダ。
- メールで方々に連絡を取りつつ,書類仕事をする午後。
- いろいろ郵便物が届き,人口学会と健康学会の年会費払込票も入っていたので,みずほオンラインで払い込みを済ませた。
- やはり18:00になると東海ラジオをつけてしまう。今日は大野投手が素晴らしいピッチングをしているのに加えて,打者もそつなく加点し5-0とリードしている。昨日の雪辱を果たせそう。
- さらに1点追加して6-0となり,最終回は三者三振で締めた大野投手の完封勝利という今季のベストゲームだった。平田選手と高橋周平選手がそれぞれ4安打打ち,ヒーローインタビューはこの3人であった。
- 必要な事務書類もほぼできたし(瀧川の大会議室を借りるための書類は,パンフレットかプログラムと一緒に紙媒体を提出しなくてはいけないという返事がきたので,これからパンフレットを作らなければいけないが),そろそろ帰るか。長田港経由で帰ろうと思っていたが,21:45になってしまったので板宿から歩くくらいにしておくべきであろう。
- 結局その後も1時間半ほど研究室で作業を続けたので,板宿から歩いて帰宅したのは日付が変わった頃だった。
- 今日届いていた學士會会報の記事で,田中充さんによる「キログラム定義の改定」(學士會会報, No.936: 51-57)が大変面白かった。改定されるのが質量の基本単位だけではなく,2019年5月20日に基本単位の定義が一括して改定されることとなり,現在の定義と整合性を保つためにどれほどの努力がなされてきたのかがわかった。以前,チコちゃんのテレビ番組での半可通な紹介の仕方に文句をつけたが,この記事を読むと,産総研のシリコン球体の測定からアボガドロ定数を求め,そこからプランク定数が得られたというプロセスがよくわかる。キログラムだけではなく,基本単位が相互依存する普遍的な定義のされかたに変わった。田中さんが「新しい下位の単位の定義がより上位の単位を引用しており体系的」「引用した基礎物理定数の定義はせず,学術的な合意にすべて委ねており定義の普遍性について疑問は起こらない」と書かれている通りである。新旧の定義を以下引用しておく。
改定前の基本単位
- 秒
- セシウム133の原子の特定のエネルギー準位に対応する電磁波の周期の9192631770倍の時間
- メートル
- 一秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる長さ
- キログラム
- 国際キログラム原器の質量
- アンペア
- 一メートルの間隔で平行な二つの直線状の導体に流した場合,導体の間に一メートル当たり2×10-7ニュートンの力を及ぼす電流
- ケルビン
- 水蒸気,水,氷が共存する状態(水の三重点)の温度の1/273.16倍の温度
- モル
- 12gの炭素12に含まれる原子の数の粒子全体の物質量
- カンデラ
- 周波数540×1012ヘルツの電磁波の強度が1ステラジアンの方向範囲当たり/683ワットである光源の光度
改訂後の基本単位
- 秒
- セシウム周波数⊿νCsを9192631770s-1と定めるように定義する。
- メートル
- 真空中の光の速さcを,299792458ms-1と定めるように定義する。
- キログラム
- プランク定数hを6.62607015×10-34kgm2s-1と定めるように定義する。
- アンペア
- 電気素量eを1.602176634×10-19Asと定めるように定義する。
- ケルビン
- ボルツマン定数kを1.380649×10-23JK-1と定めるように定義する。
- モル
- アボガドロ定数NAを6.02214076×1023mol-1と定めるように定義する。
- カンデラ
- 周波数540×1012Hzの単色放射の視感効果度kcdを683cd sr kg-1m-2s3と定めるように定義する。
- ちなみに,SI単位系の改定の経緯と考え方については,2010年に田中さんがされたプレゼンの資料と2018年に産総研が公開したwebページも参考になるのでお薦めしたい。
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