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【第459回】 期末試験問題作りとか(2020年7月26日)
- 8:30起床。77.20 kg。少し持ち直したか。
- 浴槽に湯を貯めて入浴後,残り湯を使って洗濯機を回しながら豚肉小間切れとカット野菜を炒めたおかずを作り,玄米白米ミックスご飯と冷や奴で朝食。
- 今日は院生からのオンライン相談が1件入っているが,学部の期末試験問題も作らねばならない。
- OxfordのFraser教授のグループがScienceに出したDigital Contact Tracingの論文で既に区別されていたのに,いまだにasymptomaticとpresymptomaticの違いを区別していない議論があることとか,リスク評価をしていた専門家会議を廃止して,リスク管理組織である対策本部の下に作った分科会にリスク評価をさせるという,リスク論的にはあまりにもバカげた組織変更をした(この点をメディアは触れないが,中西準子先生にでも取材すれば,いくらでも語ってくれるだろう)時点で見えていた,分科会の存在が政策に対する追認という形の権威付けにしかなっていない現状は,非常に残念。また,完璧な防護をしながらの観光旅行を楽しむことが可能であるかのような幻想(絶対に無理とは言い切れないが,受け入れ側も旅行者側も感染防御の専門家ではないし,専門知識があっても実践するには訓練が必要なので,ほぼ幻想と言って良い)が語られるのも残念。現政権を動かせるのは世論しかないので,この辺り,世論が盛り上がって欲しいのだが。
- 終盤まで勝っていたのに不可解な福投手の回跨ぎで福留選手に同点打を打たれ3-3。ここで踏ん張れないと辛いなあ。もし祖父江投手を使えない状態だとしたら,91球で梅津投手を代えたのがそもそも間違いだと思うが。以前酷いエラーをして三塁手はさせない方が良い溝脇選手に石川昂弥選手に代えて三塁を守らせたりするし,さすがに今日の采配はおかしくないか。最終的には3-9で負けだったので,逆転された時点でradikoを止めたのは正解だった。
- 17:00から,予めチケットを買っておいたNagie Laneのツキナギをストリーミング視聴。ブギーバックが良かったし,Good Byeが最高だったし,途中で流れた新カバーMVが50's風のファッションなのになぜかオシャレで素晴らしかった。
- リスク論の件,若干補足しておくと,リスク管理者の下部組織としてリスク評価部門が設置されている場合,会社なら独立性を保つこともできるのかもしれないが,官庁では独立性が保てないので,往々にして評価が甘くなったり無視される。それを踏まえた組織改編がなされ,人員不足のため迅速とは言いがたいがリスク評価が改善されたのが,リスク論に基づいて,原子力や食品で見られた動きであった。かつて原子力はリスク管理もリスク評価も経産省の下部組織で行われていたため,危機管理が機能せず,経産省に対して全電源損失の可能性への対処が足りないという指摘を公的に行う組織がなかった(そのせいで,国会で野党議員がその可能性を指摘したが,政府に根拠のない言い逃れを許してしまった)。それを反省してリスク評価組織である原子力規制委員会を環境省の外局とした。食品衛生についてはリスク管理をする農水省や厚労省とは独立した食品安全委員会が,リスク評価(とリスクコミュニケーション)を担う組織として内閣府の下に設置されている。COVID-19パンデミックへの対処としては,厚労省の建物で活動はしていたものの,根拠法がないおかげで逆にどの省庁からも独立性を保てていたリスク評価組織であった旧専門家会議を廃止して,対策本部という全省庁横断のリスク管理組織の下に,法に基づく「分科会」として専門家を入れてしまうことによって,リスク評価の独立性が失われることは,火を見るより明らかだろう。6月24日に懸念した通り。
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