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【第569回】 実習準備など(2020年11月20日)
- 7:30起床。79.45 kg,98%,35.9℃。
- 新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について(第41回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会,2020年11月9日)は,良い資料だと思う。
- このNHKニュース,厚労省サイトにはまだ情報無いのだが(……と書いていたが,後で見つけた),優先順位を変えるよりも,ちゃんと追い切れるだけ保健所の人員を増やすのが筋だろう。まだ優先順位を下げた追跡は止めるとは書かれていないが,もし,なし崩し的に接触者追跡が完了しないでも諦めてしまうとしたら,それは終息を諦めるのと同義だろう。自公政権に終息させる気が無いことはわかっていたが,厚労省やアドヴァイザリー・ボードが降参してしまってはいけないと思う(11月19日のアドヴァイザリー・ボードの資料の15ページには,IHEATという保健師支援チームを国で整備したことや,今後も拡充することが書かれていて,決して降参したわけではないと信じたいが……同日の参考資料には,グレンジャー因果性が確認されなかったという説明をしていて,たぶん経済の専門家から出てきた資料だと思うが,次数が書かれていないので,どこまで遡った航空旅客数を見たのかわからず,感染から検出までや感染から発症までのラグが適切に考慮されたかわからないし,もっと問題なのは,時系列データとはいえ,航空旅客数に自己相関があるとは考えにくいことで,このデータにグレンジャー因果性をみるのはそもそも不適切だと思うので,こういう参考資料が出てきてしまう点で,アドヴァイザリー・ボードの信頼性にも疑問符が付く。GoToトラベルによって感染拡大した直接のエビデンスはないというけれども,行動範囲が広がって対人接触のmixtureレベルが上がれば感染拡大が加速し長くなるのは定性的には明らかで,その寄与がゼロではないのは議論の余地もないこと)。COCOAの理想は,ほぼ全員がインストールして,接触者追跡が自動化されることだったが,インストールされている割合が低い間は,非インストール者を見つけ出すために手作業の聞き取りを全員にせねばならないから(COCOAで見つかる濃厚接触者が存在した時刻のリストがあれば,その人たちについては場所などの属性情報だけ聞き取れば良く……HER-SYSとの連動がうまくできていれば,その人への感染源の属性情報についてはデータから推測できそうだが,その人から感染させたかもしれない相手については,COCOAの警告で申し出てくれていれば見つけやすいというメリットもある……,リストに無い濃厚接触者について聞き取れば良いので,多少なりとも手間は減るはずだがなあと思ったが,リストには同時刻に3人との接触が記録されているのに,記憶では4人と会っていたとかいう場合は,そのうち誰がCOCOAをインストールしていなかったかは,COCOAの警告による申し出とHER-SYSとの連動が十分に機能していないとわからないので,結局全員聞き取りをする必要がありそうだ),新規感染者が多発すると保健所の調査要員が足りなくなることは目に見えていて,人員が増えないなら優先順位を変えるしかないという発想なのだろう。
- 12月5日は日本健康学会の大会と,日本国際保健医療学会の代議員会・理事会がオンラインで同時開催予定なのだが,たぶん理事会を除けば概ね聴いているだけだろうから,敢えてダブルブッキングしよう。公衆衛生実習で3台のPCから3つの班の発表をTAに指導してもらいながらトリプルモニタするという離れ業を3週間やったので,ダブルモニタくらいは問題ないと思う。たぶん。
- 院生の研究相談に乗った後,実習関係の事務仕事を済ませてきたら17:00を過ぎた。
- 操作変数法をRで実行する方法として,semパッケージでtsls()を使う方法と,AERパッケージでivreg()関数を使う方法を講義資料の7.4(pp.116-8)で説明しておいたが,これらは目的変数が正規分布に従う線型モデルでしか使えないので,ロジスティック回帰で実行する方法を探してみたら,ivtoolsパッケージのivglm()関数や,naiveregパッケージのLIVE()関数またはnaivereg()関数でできそうだった。Rのパッケージ凄いな。
- 19:00過ぎまで仕事をしてから帰途に就いた。
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