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【第603回】 今日も講義(2020年12月25日)
- 6:30起床。80.0 kg,97%,35.8℃。
- シーフードパスタを作って朝食。今日は金曜だが月曜講義日なので,3限の公衆衛生学講義をせねばならない。
- 合間に某締め切り仕事をこなさねばならない。生協の弁当販売が今日から冬休みなので,昼をどうするかが問題だな。
- というわけで昼は買い置きのカップ焼きそばで済ませた。
- 3限の公衆衛生の講義は,産業保健の話をした。労働時間の話をしすぎて,後半の職業病の話をする時間が足りなくなってしまった。過重労働防止のための「かとく」の設置という文脈で高橋まつりさんの件にも触れたので,最近の医療従事者の過重労働を考えたら,看護学生には他人事ではなく感じられたと思う。システムとして過重労働が生じにくい形を考えることが国の義務だと思うが,厚労省だけではたぶんできないのが問題。
- シンノユウキさんのtweetで知ったが,日本食品標準成分表2020年版(八訂)が,今日付で公表された。5年ぶりの改訂(英語版はまだ七訂までしか出ていない)。
- 変異株についてBMJのニュース解説に続報が出ていた(BMJ,2020年12月23日)。良くまとまった記事と思うが,テレビニュースを騒がしている南アフリカの変異株への言及はざっと見た限りまだなさそう。
- BMJにはバーミンガム大学での学生7189人を対象にした,公式承認されている迅速抗原検査の結果,2例のみ陽性だったが,陰性者の10%を抽出してPCRをやったら6例の感染者が見つかったことから,迅速抗原検査の感度は3%しかないというニュース(BMJ,2020年12月23日,スコットランドの複数の大学の43925人の検査で陽性だった79人の試料中31個をPCRで再検査したら13個しか陽性でなく,偽陽性率が58%という情報も付記されていた)も出ていて,その迅速抗原検査はほぼ使い物にならないことが示されていた。メーカーは使い方が悪いとコメントしているようだが……
- 同じBMJにはBaker MG et al. "Elimination could be the optimal response strategy for covid-19 and other emerging pandemic diseases"(BMJ,2020年12月22日)も載っていた。中国,台湾,ニュージーランド,オーストラリアなどの例を出して,新興感染症への対処戦略としては,国内からの感染を排除し,検疫などで侵入を防ぐのが最適なのでは? と論じ,利点とコストなどについて検討している。排除戦略が対策成功例であることはぼくも以前から何度か書いてきたが(つまり時間があれば自分でもBMJに載るような文章が書けたかもしれないと思うとちょっと悔しいが,まあちゃんと書いてくれる人がいたのだから,自分がやらなくても良いことだったとも考えられる),ある意味当然の議論。しかし国内のメディアなどでは,なぜか,ほとんどこういう形で論じられることがない。
- 1月中旬頃までに全学の留学生受け入れのためのモデル講義(?)のようなものの動画を作って欲しいと言われていて,とりあえずスライドをそれ用にアレンジした。英語で講義する形の動画収録(OBS Studioを使うつもり)はまだだが,力尽きたので今日は帰る。さっきメールで年内にAPRINの受講し直しも求められたので(5年ごとに受け直さねばならない決まりなのだそうで,バカバカしいが仕方がない),やらねばならないことが依然として減らない。というか,今日締め切りの某学会仕事がまだ終わっていないのだが,家でもできるからいいか。帰り際にメールでもう1件の仕事が舞い込んできたが,断りたいなあ。
- というわけで,帰宅して,鶏モモ肉野菜炒めと玄米ご飯で晩飯を済ませてから仕事の続き。まずはメールの返事から。
- Mステを流しながら仕事をしていて,リトグリは青い衣装が体調不良で療養中の芹奈への思いを感じさせたし良かったが,星野源バンドが凄くて録画していなかったことを後悔した。その後はYouTubeで角野隼斗さんが「クリスマス年忘れLIVE」を配信したもののアーカイブがあったのを見つけて流している。演奏はもちろんだが,アレンジのセンスが凄く良くて最高。
- 2019-nCoVについてのメモとリンクをpandocに掛けて,今日までの情報をepub形式にしてみた。スマホのKindleアプリで読めるようにするためにAmazonを使ったが,Amazonの仕様上無料配信はできないので,99円になっている。しかし中身は同じなので,どうしてもKindleで読みたい方(自分がそうなのだが)以外はまったく買う必要は無い。
(list)
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