何度も書いているが,保健所がパンクするから追跡止めますというのは感染爆発して医療崩壊に至る道なので,逆に,強い行動制限と同時に保健所の人員増と資源の再配分によって追跡と濃厚接触者の隔離ができる体制を維持しなくてはいけない。そのための金を出し政策決定するのは政府の役割だが,あまりにも無能な政府はずっとそれをしないばかりか緩い制限でワクチン接種ができるようになるまで躱そうとしているようだ。しかし昨年3月にImperial College of LondonのReport 9が出た時点で,緩い制限では医療崩壊することはわかっていたので,その戦略は間違っている。疫学がわかっていれば自明なことなので,厚労省は追跡止めますとはならないと信じたいが。