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【第717回】 今日は名谷キャンパスへ出勤して講義準備とか(2021年4月23日)
- 6:30起床。81.20 kg,98%,36.0℃。
- 去年の3月に発表されて30以上の言語に翻訳され,4000万人以上に読まれているHammer & Danceという考え方は,インペリグループ第9報(重要な報告なのでぼくも日本語で説明した)に基づいていて,緩い緩和策(mitigation)では長期間の制限が必要なのにトータルの被害者がそれほど減らせず医療崩壊のリスクがあるからダメで,強烈な抑え込み策(suppression)としてガツンとハンマーのように叩くことで感染を抑え込めば,暫く経済活動などダンスをすることができるし医療崩壊もせずに済むという話で,それでもそのうち感染は再燃するので,再びハンマーを叩くことを繰り返すという方策で,反復は元から織り込み済みである。ハンマーでしっかりと足場を固めればダンスをしても大丈夫だが,踊り続けたら足場がぐらつくので再びハンマーで固めなくては崩れてしまうという意味で,うまい比喩だったと思う。日本は緊急事態宣言にしても(ユニットを小さくしたがほとんど名前を変えただけの)まん延防止重点措置にしても,ほとんど緩和策レベルの制限しかしていない,いわばピコピコハンマー(squeaky toy hammer)しか使わなかったので,時間が長くかかるのは当然だし,足場がしっかり固まらないので,ダンスをしたら崩れるのは当然だろう。ピコピコハンマーでも長い時間打たれたらストレスは溜まるし,経済的負荷もじわじわと響いてくるのも当然だから,遅くとも今年1月の緊急事態宣言は時短というピコピコハンマーではなく,補償とセットにした休業という本物のハンマーを打つべきであった(と当時も書いた)。今頃になって都知事や大阪府知事がもっと強い制限をして短時間で効果が出るようになどと言い出しているが,前から書いているようにあまりにも遅すぎる。日本はせっかく文化的に対人距離が遠くて接触が少ないおかげで欧米よりRを低く保てたので,うまくすればNZや台湾のように排除(elimination)するチャンスもあったのに,変異株の場合は日本文化でも接触感染と飛沫感染だけでRが1を超え,換気が悪い場所での集団感染を加えたら現在のような増え方になるのは当然であろう。政府がいまできることは,ともかく宣言をすぐに発出し即時実行することだと思う。調整とか準備期間とか言っている場合では無い。同時に,これも以前から何度も書いているが(例えば去年の3月25日)東京五輪もすぐに中止決定すべきだと思う。決定が遅れれば遅れるほど被害は大きくなる「コンコルドの過ち」の典型例になる。ちょっと考えれば自明だと思うが。
- 来週の講義準備を始めて,あれ? 28日水曜6限って講義あるじゃん,ということに気づいた。日本健康学会の理事会と被っているので,申し訳ないが自分が発言しなくてはいけないことは最初30分に固めて頂くしかない。理事会の日程調整の時に,夜なら木曜以外は大丈夫などという,この講義のことを完全に失念した返事をしてしまっていたという自分のミスで,久々にスケジューリング失敗をやらかした。大変申し訳ありませんがご寛恕ください>日本健康学会理事の皆様。
- 古澤拓郎(2021)『ウェルビーイングを植える島』京都大学学術出版会の出版をtweetで知ったので,Amazonで予約注文した。彼のロヴィアナでの研究の集大成だし,絶対に面白いと思う。
- 映画『MINAMATA』の日本公開が決定というニュース。写真家ユージン・スミスをジョニー・デップが演じたということだが,ユージン・スミスのアシスタントをした経験をもつ森枝卓士さん(食に関する著作の方がたぶん有名だが)の感想を聞いてみたいところ。今のところ,Facebookページにはまだ何も書かれていないようだ。
- 講義準備が終わってメール連絡を済ませ,事務書類を作って送ったところで18:30近いので帰途に就く。
- 勝てる可能性はあったのだが,あまりにもビシエド選手がブレーキになりすぎて4得点にとどまったのが痛く,6-4でドラゴンズはスワローズに負けた。
- 晩飯を済ませたのが21:00過ぎていたので,また太りそうだなあ。
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