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【第897回】 オンラインの研究会3つ同時参加のため出勤(2021年11月27日)
- 6:00起床。82.90 kg。またヤバいゾーン。
- 南アフリカで検出されたB.1.1.529変異株が,WHOによってVOC認定され,オミクロン株という名前が付いた。ミクロネシア諸国と違って日本は貿易依存度が高いし,おそらく政府も諦めているので,たぶん有効な水際対策は取れないと思われるし,要注意だろう。これまで有効だったワクチンの有効性が低いかもしれないという点がとくに心配。
- 今日は国際保健医療学会の年次大会と,アジア総合学術センター関連で参加が義務になっている神戸大と北京外語大のシンポジウムと,人類生態同窓会・研究会がピーク時には同時並行で行われるため,3台のコンピュータが必要で,研究室に行かねばならない。
- ダンボールをリサイクルに出してから出勤。まだ若干ダンボールは残っているが,荷造り紐が尽きたので,残りは来月にしよう。帰りにダイエーで荷造り紐を買わねば。
- 国際保健医療学会は,一般演題は口演もポスターもオンデマンドで,web上でフォーラム形式で質疑を行う(口演は動画再生,ポスターは一枚のpdf)ことにより,シンポジウムや特別講演などをすべてプレナリーで行うことが可能になっていた。これも一つのやり方か。シンポジウム4という学生部会のセッションは,別途事前申込をしていないと参加できないとのこと。保健学研究科で指導している院生が運営委員として座長をするそうなので,参加しようかと思っていたが,事前申込を忘れていた(というか,学会参加の申込をすればOKだと思っていた)ので,諦めるしかないか。北京外大シンポジウムは午前中が院生フォーラムということで,2つのブレイクアウトセッションが同時進行になっていた。午前中は人類生態研究会がないから,2つのブレイクアウトセッションに同時参加することもできるが,さすがに疲れそうだから止めた。というか,結局,ブレイクアウトルーム1の方は音声の状態が悪く,何を喋っているか把握しづらかったので,ブレイクアウトルーム2にいることにしたが。国際保健医療学会の杉下先生の基調講演は,個人的にはこれまでも何度か聞いた話が多く,講義のようだった。が,まあ,基調講演というものは,これで良いのかもしれない。続いてガーナEMBRACE実施研究についてのシンポジウム。
- 昼はランチタイムセミナーとして児玉龍彦先生がセルフケアについて語るという企画だが,ビデオ放映のためQ & Aはなし。変異株の話をいろいろされているが,11月4日収録だったので,昨日から問題になっているオミクロン株の話がないのは残念。とはいえ,複数の変異型が1人の患者内で見つかることがあるという話(とくに免疫不全の場合)など興味深い。Ratcliff et al. 2021 Virologyの論文に書かれているという,ウイルスにC→Uの変異を起こすAPOBEC酵素がコウモリと霊長目に多いという話も興味深かった。11月3日時点でUSA,ロシア,UKなどの1日当たり死亡数が再びかなり高い水準になってきていることを踏まえて考えると,ワクチンの重症化防止効果は4ヶ月で低下するので,8ヶ月など待たずに3回目接種をすべき,というメッセージが最後に強調されたのが印象的だった。感染防止か経済かではなく,感染をしっかり抑えた上で経済を回すことが大事,という主張は尤もだ。
- 北京外大シンポジウムはシェークスピアと宝塚の話で午前中は終わり。午後のセッションは13:30から。人類生態研究会が14:00からの予定なので,そこが一番忙しくなりそう。
- 国際保健医療学会のシンポジウム2はSDGsのゴール3についてで,要旨集を見た感じだとほぼ知っている話のように思われるので,聞かなくても良いかな。
- 北京外大シンポジウムの基調講演は吉井先生が国際人口移動の話をされている。
- 人類生態研究会の間は,他の2つへ向けることができる関心が低くならざるを得ず。シカゴの大気汚染とCOVID-19の関係,ネパールの重金属汚染,マウスの実験で普通の餌と繊維が多い餌を2週間与えると餌の好み(脂質と糖分)に違いが出るかを調べたもの,フィリピンと日本の2000年から2015年までの高齢化の空間パタンを市町村レベルデータで分析したもの,味噌煮込みの旨さの秘密,長崎での店への距離→購入頻度→食事の種類→栄養素摂取というパスが成り立つという研究(モデルの適合度は高くきれいなストーリーだったが,小坂さんの発表だったので,food choiceと絡めてくれたら,さらに面白くなったと思い,そうコメントした)の6題で,それぞれ大変面白かったが,もう少し時間をとってくれたら尚良かったかも。
- さっきも書いたが,国際保健医療学会のシンポジウム4は申込みを忘れていて参加できないので,これから後は北京外大シンポジウムに集中できる。江戸時代の紀行文の話から。17:30をやや過ぎて終了したので帰途に就いた。
- 電話とかメールとか宅配された家電のセッティングをしながら日本シリーズ観戦。寒そうだが,ゲームは白熱し,延長12回表に代打の切り札川端選手が勝ち越しタイムリーを放ったスワローズがそのまま勝って日本一になった。9回裏にジョーンズ選手を申告敬遠されたことで得点できなかったわけだし,パスボールでツーアウト2塁となった時点で川端選手も申告敬遠する手はあったかも。ただ,スワローズの攻撃は表なので,1,2塁にすると次打者の長打で2点以上入ってしまう可能性も高まるので,それはやりにくいか。9回裏は,モヤ選手がフォアボールを選んだノーアウト1塁の時点で7番紅林選手に代打として出すか,先に代打で出た大下選手がフォアボールかデッドボールで塁を埋めることができた状態のワンアウト1,2塁で出るかしか,申告敬遠を回避できなかったと思うので,中島監督のミスというわけでもないし。しかし近年稀に見る,プロ野球の醍醐味を堪能させてくれた日本シリーズだった。
- 日曜も6:00起床。82.15 kg。今日は在宅で日本国際保健医療学会にオンライン参加する予定。
- シンポジウム5はNTDsのセッション。JAIHでこのテーマだとやっぱりこういう話になるかという感じ。
- ドラゴンズの又吉投手がFA宣言の意向というニュースに対して,昨年や一昨年には活躍していなかったから,今年だけで高評価するべきではないと語る人がいるが,これまで左打者に対して決め球がないことで痛打を浴びていたのが,ダルビッシュ投手のアドバイスでカットボールとチェンジアップが良くなったから左打者に打たれなくなった,いわば今年やっと完成形に到達したということがわかっているので,いくら金を積んでもいいから,ドラゴンズは慰留して欲しい。独立リーグ出身の選手に夢を与えるためにFA宣言するという心意気も尊重したいが,Twitterでの広報活動や飄々とした投げっぷりも含めて好きな選手なので,宣言残留となることを祈る。
- シンポジウム6は学校保健のセッション。給食の話が興味深かった。
- 昼休みに初校完了。午後のセッションが終わったら投函してこよう。
- 特別講演はCOVID-19とhealthy cities,シンポジウム7がアジア・アフリカの高齢者の健康とCOVID-19という話だったが,対象国の選び方に強い根拠はなく,シンポジウムというよりテーマセッション的だった(座長の1人の林さんが最後にコメントとして串刺し比較データを提示してくれたことで,シンポジウム的にはなったが)。とはいえ,個別には興味深い話が多々あった。ミャンマーでの電話調査は大変だったと思うが,いくら生存時間解析で右側打ち切りを考慮した解析とはいえ,ヤンゴンのドロップアウトが多すぎるのはちょっとデータの弱点だなあ。ベトナムは看護教育の話だったが,スリランカとケニアは一般住民の話。スリランカでは,COVID-19パンデミック下でソーシャルキャピタルが損なわれ,津波災害のときはセーフティネットとして機能した寺院が,感染拡大対策のために,それがうまくいかないという問題。総合討論は病の社会的認識の問題が中心で大変面白かった。dementiaというと無いというけれどもmemory lossというと,ああとわかるという林さんの指摘は調査において重要かつ深いポイントと思った。
- 初校を投函したついでに散歩も兼ねてアグロガーデンまで行き,食材を買ってきた。
- 晩飯の後は疲れが出てハンモックでぼんやりとテレビを見ていた。『日本沈没』は原作とまったく違うのだな。原作の主人公だった小野寺がまったく出てこないし,田所博士と御用学者の親玉みたいだった人が和解してしまうし。
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