Latest update on 2022年3月12日 (土) at 15:58:30.
【第990回】 オンライン会議とか(2022年3月9日)
- 7:30起床。82.35 kg、97%、36.3℃。
- 缶・瓶・ペットボトルを集積所に運んでから、ベーコンとブロッコリーと人参と大根を切って煮たものを湯切りしてフンドーキンの深煎りゴマドレッシングを掛けたおかずとイカナゴくぎ煮を載せた玄米ご飯で朝食を済ませた。夜中に届いていたメールの大部分に返事をしてから出勤。
- 今日はアレキサンダー先生の最終講義がハイブリッド形式であり、その後に領域会議オンラインとなっているので、午後には六甲に行こうと思っていたが、やはり名谷からオンライン参加。
- 週刊医学界新聞が届いていて、1面トップの比較解剖学と医療との邂逅という対談に目を奪われた。博士ちゃんなどにも度々登場し、一般向け著作も面白い(『パンダの死体はよみがえる』を読んだことがある)、遠藤秀紀さんを週刊医学界新聞で目にするとは思わなかった。比較解剖学といえば、養老孟司さんが東大保健学科の解剖学の講義の中にかなり取り入れていたこと(それで大変面白かったのだが、通常の解剖学の講義で中心となる臓器や骨の名前を丸暗記ということが含まれていなかったことから、教員の中には批判もあって、養老さんが退職した後の解剖学は酒井建雄先生に非常勤で来ていただくことになった)を思い出したが、去年のインタビュー記事で、解剖学は博物館に移すべきだったと述解されていて、いま遠藤さんが東大の博物館に勤務していることが面白く感じられた。ペンシルベニア州立大学に留学したときに人類学教室の特別教授(Distinguished Professor)の一人だったKenneth M Weissが人類の進化と適応を考える上で比較解剖学の視点が重要だと強調していたことも思い出した。
- 學士會会報も届いていたが、松岡和子さんの『「明日も」から「明日へ」へ』に目を惹かれた。もちろんシェイクスピアの翻訳の話で、とても面白かったが、タイトルだけ見たときは、SHISHAMOからリトグリへ? という変な印象を受けた。いや、學士會会報の読者の中でそんなことを考える人はそんなにいないだろうが。
- 最終講義のメモ(自分の感想を含む)。アレキサンダー先生が平和の専門家であることは知っていたが、小さな島々が好きだというのは存じ上げなかった。オセアニア学会にお誘いすれば良かった。ミクロネシアでの米国の核実験がきっかけと言われると腑に落ちたが。日本の学生に広島/長崎の話をしても知っていると聞き流されるが、ミクロネシアの話をすると聞いてくれるというのは、「バカの壁」だな。もっといえば、マーシャルには最近でもカリフォルニアからICBMが飛んでくる実験が行われているので、太平洋島嶼国が大国に踏みにじられるのは、まったく過去の話ではない。海洋マイクロプラスティック汚染とか海面上昇とかもあるし。2006年の沖縄の米海軍基地をグアムに移転する話。沖縄の人の多くは移転して欲しいという。グアムの人は大きな声で反対とは言っていないが、そもそも自決権がない。観光以外の仕事は基地しかないし。いまはグアムでもチャモロ文化を取り戻そうという動きがある。女性の物語、無言の物語、動植物の物語に耳を傾ける活動。同年にPOPOKI PEACE PROJECTの絵本も出した。剥き出しの暴力に対しても非暴力平和を貫くことは難しい。でも希望はもっていたい。社会が変わらなければ希望を持ち続けることはできない。東チモールでもパレスチナでもPOPOKIの活動をした。希望(hope)と連帯(solidarity)を訴えた。阪神淡路大震災の経験を生かす話。「ひとりの平和」も考えることに。なぜポーポキか? something new, think together, expand our world, not human, connectionが欲しかった。東日本大震災被災地に対してポーポキに何ができるか? という話。持続可能で金が掛かりすぎないやり方を考えて、ポーポキ友情物語が始まった。5メートルの長い布の端にポーポキを描いて被災地に持っていき、絵を描き連ねながら話をする。絵を描くことが会話の媒介にもなるし、できあがった全体が大きなストーリーになる。最初は2、3ヶ月と思って始めたが、今でも続いていて30メートルとかになっている。違う場所の違う年齢の違う人たちがつながる。世界中を旅している。東日本大震災の被災地で14.5メートルの堤防ができることについて、安全かと尋ねるとたぶんねという返事が来るが、安心かと尋ねるとまったくそんなことはないという返事。ポーポキは安心(feeling safe)を考えることにした→やはり長い布を持っていって、いろいろな人に安心を描いてもらう活動。多くの人が「おうち」を描いた。そこにも大事なストーリーがある。熊本地震後、2016年7月にも布を持っていった。多くの人が絵を描く中、絵を描くことを拒否して文章を黒で書くことによって心を開く子どもがいた。コロナ禍だからこそ布が必要だと思うけれど、集まることができない。で、遠隔でワークショップをしたり、毎日描いたポーポキのマスクギャラリーをFacebookにアップロードしたりしている。ポーポキのマスクギャラリーは本になった。津波被災地には助けに行けるけれども、戦争被災地には助けに行けない。暴力の上に作られた平和は本当の平和ではない。平和の創造。小さな島々の平和は世界の平和とつながっている。最後から3枚目のスライド「明日へ」(リトグリのではなかったが)。明日へ向かうためには置いていかねばならないものもある。今日の物語が終わると明日の物語が始まる。続いていく。終わりでもあり始まりでもある。
- 最終講義が終わってドラゴンズの試合をチェックしたら、バファローズ戦は2-0で負け。岡野投手が5回無失点なのは良かったが、攻撃は2回裏の石川昂弥選手のサードライナーダブルプレーと6回裏の高橋周平選手の打席での三振ゲッツーが痛かった模様。ファームの教育リーグホークス戦は12-5で勝ち。投手陣は最初の3人と4人目以降で差があった感じ。12点も入ったのはホークスにエラーが出すぎたおかげだろう。平田選手にホームランが出たのは良かったが。
- 領域会議後にメールの返事をいくつか打っていたら、デスクトップマシンで再起動を要するWindows Updateが掛かった。で、常用しているノートPCと、3台目のやや遅い2 TBのHDD搭載PCもWindows Updateをしたら、やたらに時間が掛かって、再起動が終わったところで21:00を過ぎてしまった。疲れたし帰ろう。
(list)
▼前【989】(代休(2022年3月8日)
) ▲次【991】(今日もオンライン会議とメールの返事と査読(2022年3月10日)
) ●Top
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]