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【第1584回】 身長エリート(2024年3月19日)
- 目が覚めたら7:30だったので体操できず。朝食後に可燃ごみを出してから名谷に出勤。
- 大谷夫妻は2人とも背が高いが、同年代の日本人男女の中でどれくらいの高さといえるのか、ふと気になって偏差値を計算してみた。偏差値の計算は、実際の身長から平均身長を引いて標準偏差で割り、10を掛けて50に足すことで、50が全体の平均、平均より2SD大きいと70となるように変換し、正規分布していれば30から70の間に95%の人が含まれるようにするものだ。研究では、10を掛けて50に足すという操作をせず、平均を引いて標準偏差で割って得られるZスコア(身長の場合ならHeight for Age Z scoreの略でHAZという表記がよく使われる。もっとも、成長研究や栄養研究、健康研究において、異なる年齢の子どもを、その年齢における標準と比べてどういう状態なのかという評価のために使うのが主目的で、成人では身長そのものを分析すれば良いわけだが)を使うのが普通で、正規分布していれば-2から2の間に95%の人が含まれることになる。さてWikipediaによると大谷翔平選手は29歳で身長193cm、真美子夫人は27歳で180cmなので、令和元年の国民健康・栄養調査のデータの第14表を使って計算すると、26-29歳(男性52人、女性62人のデータだが、一応日本人を母集団とする代表的なサンプルのはず)の身長の平均と標準偏差は男性171.8±6.7、女性157.9±5.8なので、大谷選手が偏差値81.6(Zスコアでいえば3.16)、真美子夫人が偏差値88.1(Zスコアでいえば3.81)という、日本人の中ではもの凄い外れ値で、いわば身長エリートである。もし日本人の身長が正規分布に従っているならば(身長の分布はどの集団でもだいたい正規分布に従っているが)、Rでpnorm()関数を使って上側確率を計算すると、26-29歳の日本人で大谷選手より背が高い男性は1万人に8人、真美子夫人より背が高い女性は10万人に7人という計算になる。野球は必ずしもそうではないが、バスケやバレーは背が高いことが有利に働くので、体格からして恵まれているよなあ、と思った。もっとも、Ourworld in Dataで歐米のデータを見ると、たぶん歐米では極端に高いわけではないので、スポーツの世界大会というのは、体格的に元々公平ではないのだよなあ。
- 週刊医学界新聞が届いていて、巻頭座談会に西浦さんの研究班で面識がある岩見さんが登場していた。
- オンラインの情報セキュリティ委員会後にスポナビをチェックしたら、ドラゴンズはイーグルスとのオープン戦に3-2で勝っていた。仲地投手が先発し、1イニングに2つのエラーがあって2失点したが自責点0であり、先発ローテーション争いがますます激化したなあ。
- 帰宅したら古本屋から購入した『南亮三郎先生追想集 わが生は“人口”の学に明け暮れて』雄松堂出版、ISBN 4-8419-0031-4(Amazon | honto)と、リトグリの新作『UNLOCK!』が届いていた。ライブBDは後の楽しみとして、まずは日付が変わってから配信開始されたmoraの96kHzハイレゾ版をダウンロード購入して聴く。
- 1986年に出版された南亮三郎先生追想集は、巻頭に「人口論50年」という南先生の回顧談が載っているのだが、大変興味深い。南先生の博士論文の出版社が千倉書房(ミスDJリクエストパレードの象徴的存在だった千倉真理さんの実家の家業であったことが思い出されるが、戦前には人口論の本をたくさんだしていたし、開成の初代校長高橋是清先生の『高橋是清自伝』がベストセラーになった、知る人ぞ知る出版社)だったとか、かつては駒沢大学に人口研があったとか、南先生が日本人口学会会長だったときには、学会から文部大臣宛に、日本各地の大学に人口論の講座を作る要望を出していたとか、知らなかったことばかりであった。
- 元GIRLFRIENDのスーパーベーシストMINAさんのコラボ作品キツネノマド (Queen Fox) Bass Remix|Raon×MINAが凄い。韓国のボーカリストRaonさんの歌唱はAdoみたいで、それも凄いのだが、ベースが神業としかいえない。
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