【第1678回】 今日は名谷へ出勤（2024年7月26日）

• 5:30起床。可燃ごみを出してから名谷キャンパスへ出勤。
• 再起動を要するWindows Updateが掛かったので、まずは2台のデスクトップマシンを起動してWindows Updateをせねば。ラボのPCもやっておいて欲しいが。
• 書類づくりとメールの返事と試験問題づくりが必要。
• "Personal protective effect of wearing surgical face masks in public spaces on self-reported respiratory symptoms in adults: pragmatic randomised superiority trial" BMJ 2024;386:e078918（2024年7月24日）は、公共空間でのマスク着用に呼吸器症状予防効果があったことを示すランダム化試験。Visula Abstract（リンク先はjpg画像）が良くまとまっていてわかりやすい。
• 今日付けで、令和５年簡易生命表が発表された。
• ご恵贈御礼。堀田新五郎・林尚之（編著）『撤退学の可能性を問う』晃洋書房、ISBN 978-4-7710-3852-3（Amazon | honto | e-hon）がメールボックスに届いていた。著者の誰とも面識ないが、なぜ頂けるのだろう？　と中身に目を通してみたところ、林尚之さんが書かれた「第４章　生存をめぐる危機対応と撤退の両義性―「コロナ禍」の対応に着目して―」で、インフォデミックの悪しき実例を引用して論じていただいていた。高山先生の著作とvogelsang7さん＠Xのポストを引用して地域医療構想絡みでのコロナ政策も論じられているようだった（まだ精読していない流し読みなので誤読かもしれないが）。第６章は日本の衛生・公衆衛生の歴史的導入経緯も論じているようで、林さんって何者？　と思って著者紹介を参照したところ、専門は日本近現代史・憲法思想史とのこと。飯島さんや市川さんはご存知かもしれない。本書全体のテーマである「撤退学」というのは、あとがきの注(1)によると、堀田さんの提唱により奈良県立大で展開されている研究とのことだが、ぼくが20年以上前にブログに書いた生態学的社会観（や、そこからリンクした「共食い考」）と通底するように感じた。
• 地域医療構想の話は、この講義資料の8枚目で触れたように、順番が逆なのが問題だと思っている。途上国農村部では地域社会が成り立っているから公助がなくても共助が成り立つが、現在の日本で受け皿も作らずに推進したら医療や福祉の公助から見捨てられた人が自助もできず不幸になる。
• 事務書類づくりはやっと終わったが、試験問題づくりは進まないし、院生から推薦状作成を頼まれてしまって仕事が増えたし、やるべきことが減らない。
• 日本救急医学会から、熱中症診療ガイドライン2024が公表された。qIV度、IV度という分類ができた。深部体温40℃以上かつGCS（グラスゴーコーマスケール）8以下というIV度は最重症を示し、集学的治療を早急に開始する必要があるとのこと。環境省の熱中症環境保健マニュアル2022でも日本救急医学会の分類を紹介しているので、おそらく改訂されるだろう。日本生気象学会の熱中症予防研究委員会が出している「予防指針」は、2022年5月にver.4が出ていて、今年4月にその英語版も出ていたが、熱けいれん、熱失神、熱射病という分類になっているので、こちらは影響を受けないか。
• 著作が面白かったのでXでフォローしている小川さやかさんのポストで知った立命館のこの公募を見て、自分は質的研究の業績がほとんどないので応募できないが（そもそも分野が違うが）、公募要領に示されている講義負担の少なさは羨ましい限りと思った。いや自分の講義負担が多すぎるだけかもしれないが。
• 撤退学の本でも取り上げられていたが、メディアが健康や医療に関する情報を正しく伝えていない点は絶望的で、long covidについても、"Association of vaccine status, reinfections, and risk factors with Long COVID syndrome"（Scientific Reports、2024年2月）など、再感染でリスクが上がり、ワクチン接種を３回完了しているとリスクが下がるエビデンスはいくつも出ているのだがなあ。
• ドラゴンズは1-5で負けていた。ノーアウト2,3塁とかノーアウト満塁で無得点では、それは負けるよなあ。中軸がチャンスに弱すぎる。後になってヒットは打って1点にはつながったが、中田選手がファーストではなく、福永選手をファーストにしてサードを髙橋周平選手にした方がつながるのではないだろうか。

(list)

▼前【1677】（講義がなくても（2024年7月24-25日） ）　▲次【1679】（在宅で仕事をした土日（2024年7月27-28日） ）　●Top

Notice to cite or link here | [TOP PAGE]