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【第1784回】 修論博論発表会2日目だが(2025年1月30日)
- 今日のTHE TIMEの全国中高生ニュースは、愛知県立旭丘高校天文部のSpace Balloon Projectで、クラウドファンディングもしていたが成功した話で熱い。
- 今日は修論博論発表会2日目だが、オンライン会議がいくつも入っている。
- 午前中のオンライン会議で知ったが、GCRの研究助成制度、まだ2025年版の公募は出ていないが、近々出そう。パイロット・スタディがとても良い制度だと思うので、東南アジアで研究をする博士後期の院生に薦めてみよう。
- 院生から尖度(kurtosis)と歪度(skewness)について質問があり、R/EZR/jamoviでの実装を調べてみた。R本体には関数として実装されていないが、e1071パッケージに入っていて、helpを見たら、Joanes and Gill (1988)に基づいて、それぞれ3通りの計算方法が実装されているとわかった。古典的定義に基づくのがtype=1で、SASやSPSSと同じ実装がtype=2、MINITABやBMDPと同じ実装がtype=3で、どちらもデフォルトはtype=3とのこと(正規分布の下で不偏推定量であることがわかっているのは、歪度の方は3つともだが、尖度はtype=2だけとのことなので、なぜtype=2をデフォルトにしなかったのか謎だが)。EZRでは統計解析>連続変数の解析>正規性の検定でアウトプットウィンドウの中に表示されるが、type=2の結果と同じようだ。jamoviは探索(Exploration)の記述統計(Descriptives)で変数を選んで計算させた後で統計量(Statistics)の分布(Distribution)の下にある歪度(skewness)と尖度(kurtosis)にチェックを入れるとtype=2と同じ結果が表示される。医学統計ではSASやSPSSと同じ結果になるのが無難な選択であろうから、EZRの方針は合理的だと思う。なお、EZRやjamoviでは欠損値があっても自動的に除去して計算してくれるが、e1071パッケージのskewness()やkurtosis()は標準関数のmean()やvar()と同じく、na.rm=FALSEオプションがデフォルトなので、欠損値が含まれていると結果がNAになる。欠損値を除去して計算させたい場合は、na.rm=TRUEというオプション指定も必要。
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