『御上先生』、PMS、認知症高齢者のケア、相対的貧困から闇バイトリスクまで啓蒙。ただ、1人当りGDPがG7中最下位という話を枕にして相対的貧困を説明する際、それも日本がG7中最悪というイメージを醸し出していたのに少し引っかかった。relative povertyは世帯収入が国の中央値の半分(または6割)未満である人を指し、それが多いということは所得の不均衡度が高いということだから、G7では米国が最悪じゃなかったっけ? それで調べてみたところ、このOECDの資料では確かに、2021年には米国の15.2%より日本の15.4%の方が悪くなっていたのだった。しかし、それはこの説明にあるようにCOVID-19パンデミックの下での米韓の社会保障政策が日本より手厚かったからで、トランプとイーロン・マスクが牛耳っている現政権下では社会保障とか所得の再配分など切り捨てられそうだし、やはり米国が最悪なのは変わらない可能性が高い。実際、Ourworld in Dataで見ると、米国はバイデン政権時代だった2022年から再悪化していて、一時改善したのは本当にCOVID-19関連給付のおかげだったように思われる。しかし日本は、そもそも比較可能な統計データが乏しいのも問題だし、格差拡大・弱者切り捨て・自己責任論は、実感としては小泉・竹中時代の郵政民営化以降ずっと続いていて、第二次安倍政権でタガが外れて激化しているので、『御上先生』が訴えている問題点は大筋正しいと思うが。
EIGHT-JAMがAI特集。このところ様々な番組にAIが出まくって広報しているのが耳に残って、まんまと『25th The Best - Alive』をmoraで買ってしまい、「Story」「アルデバラン」「みんながみんな英雄」から持っていたゴスペル寄りのR&Bシンガーであるというイメージから、実は途轍もないラッパーだったのだなあ、とイメージを新たにしていたところだったので、大変タイムリーな特集で、そうそう、と頷くことばかりであった。