【第1972回】 『人間の土地』（2025年12月7日）

• 日曜の朝、8:00頃に、Amazonに再配達を「午前中」で依頼していた荷物が届いた。１つはTifalの電気圧力釜で、もう１つはクラウドファンディングの書籍コースで出資していた『TAP the POP Anthology ONGAKU LOVE Volume One』ISBN9798276212906であった。アマゾンから出したのか。978でないISBNは初めて見た。ともあれ、読むのが楽しみ。
• 伊与原新さんが、高校時代、こんな本を読んできた／伊与原新 第12回高校生直木賞候補者競作エッセイ | 伊与原 新 | 高校生直木賞というエッセイを書いていて、小中学生の頃は古典まで含めたミステリとSFが中心で、高校生で文豪の作品を読み漁ったという読書遍歴が自分と似ているなあと思った。伊与原新さんは、高校生のときに読んで「日本語の文章としては読めるのに、自分の知性では何が書いてあるかわからない」ため三回は読み直した作品として、サン＝テグジュペリ『人間の土地』を挙げている。自分は大学院生の頃（手元の版を確認してみたら、堀口大學訳新潮文庫の、昭和57年刊行の第36刷、320円だったから、浪人中か学部生のときかもしれないが、高校卒業後であることは確かだ）に読んでオールタイムベストに挙げたいくらいの傑作と思ったので、読むのに適した時期というものがあるのかもしれない（自分にとっては埴谷雄高『死靈』が初読時さっぱりわからなかった）。28年前に、枕草子 (My Favorite Things) としてブログを書き始めた時も、【第1回】曾て読んだ本について（1997年5月6日）の冒頭で触れたくらい、『人間の土地』は印象に残っている作品である。とはいえ、「パイロットの独白」だけだとどういう内容かほとんどわからないと思うので、カバー裏表紙の説明を書き写しておこう（一部修正した）。
  

  ”我慢しろ……ぼくらが駆けつけてやる！……ぼくらのほうから駆けつけてやる！　ぼくらこそは救援隊だ！”　サハラ砂漠の真っ只中に不時着遭難し、渇きと疲労に打克って、三日後奇蹟的な生還を遂げたサン＝テグジュペリの勇気の源泉とは……。職業飛行家としての劇的な体験をふまえながら、人間本然の姿を星々や地球のあいだに探し、現代人に生活と行動の指針を与える世紀の名著。

  
  訳者の堀口大學が解説で書いているように、この本の真価というか最も心を打つ点は、苛酷な体験そのものではなく、そうした苛酷な条件下にあっても失われない高潔な魂と、鄭君がいう道徳次元４の人間愛（堀口大學は「モラルのすばらしさ」と書いている）にあると思う。確かに高校生には早いかもしれないが、大学生には是非読んで欲しいと思う。
• ところで、多くのウェブサイトがSNSへのリンクとしてXへのリンク付きポストしか提供していないので、伊与原さんのエッセイについてのコメントもXにポストしてしまったが、Blueskyへのリンク付きポストボタンが広まって欲しいと思う。XへのポストをワンクリックでBlueskyにもリポストできる仕掛けはないものだろうか？　Xでフォローしている人たちのうち、既にBlueskyにアカウントを持っている人をフォローするためには、Sky Follower Bridgeという仕掛けができているようで、早速やってみたら、255の候補アカウントが見つかった。一瞬、全部一括でフォローしてしまおうかと思ったが（そういう機能もある）、アカウント名は似ていたり同じだったりしても違う実体のものも散見されたので、手動で同一性を確認しながらフォローした（そのサポート機能もあり、わりと簡単だった）。一気に100以上のフォローをしたので、その理由をXとBlueskyにポストした。noteにも書いておくべきか？
• 来週末が多忙なので、昨日第11回資料をアップロードしたEpidemiologyとEnvironmental Healthではあるが、第12回資料も今日中に完成させてアップロードしておきたい。
• 優柔不断もご愛嬌 - 早希 (Music Video)、随分前に配信リリースされて購入済みだが、このMVは、THE WAKEY SHOWでのマリーゴール絡みだと思うがパペットがいい味を出していて良い。もっと聴かれても良いと思うんだがなあ。

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