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【第1973回】 正確なプール化(2025年12月8日)
- Rでは、Mantel-Haenszelの方法によるプール化で、カイ二乗検定と共通オッズ比とその信頼区間を求める関数は、mantelhaen.test()であるが、この関数にはexact=TRUEというオプションがあって、"Exact conditional test of independence in 2 x 2 x k tables"(k層の2x2クロス集計表の正確な条件付き独立性検定)とともに、正確な共通オッズ比の信頼区間を求めてくれているようだ。
- 試しにarray(1:8, dim=c(2,2,2))に対して実行してみると、確かにデフォルトのexact=FALSEのときとは、p値もオッズ比もオッズ比の信頼区間も違う。
- この関数の定義は隠されておらず、getS3method()など使う必要はなくて、mantelhaen.testとプロンプトに打つだけで関数定義が見える。
- けれども、なかなか複雑なコードで解読が難しい。さらに、計算途中で使われるdcというオブジェクトを得るために.Call(C_d2x2xk, K, m, n, t, hi - lo + 1L)とC/C++で書かれたコードを呼んでいるので、そこまで見ないとアルゴリズムを理解することはできない。
- Geminiのプロンプトに「このコードのアルゴリズムを解説して」と打ってみたら、割と丁寧な解説らしいもの(LibreOffice Writerに貼り付けてpdf化したら、数式はTeX形式で貼り付けられたが、それ以外はフォーマットもだいたいそのままになった)が返ってきたが、C/C++の内部のアルゴリズムがどうなっているかまでは説明されなかった(各層の周辺度数を固定して非心超幾何分布の畳み込みを計算しているという説明はあったが、それをどのように実装しているのかは不明)。たぶんC/C++のソースを探してGeminiに解説させることも可能ではあろうが。
- うーん、まあそこまでやらなくても、mantelhaen.test()のexact=TRUEオプションで計算はできるのだから良いか?
- Little Glee Monster『Your Winters』ハイレゾ版(96kHz FLAC)がmoraで販売されていたので購入。スマホに入れてリピート再生予定。
- 献本御礼。南江堂から、田中幸子・野村陽子(編)『看護関係法規:看護職の責任と法的根拠を学ぶ 改訂第3版』ISBN 978-4-524-27388-1(Amazon | honto | e-hon)をいただいた。保健行政論の参考文献になりそうだし、図書館に入れてもらうと良いとは思ったが、やや詳しすぎるのと法律に特化しているので、教科書指定はできないなあ。
- 一緒にラオスの調査をしている横山さんから、菊池陽子・鈴木玲子(編著)『ラオスを知るための60章【第2版】』明石書店、ISBN 978-4-7503-6001-0(Amazon | honto | e-hon)をご恵贈いただいた。横山さんがリーダーだったPrelic2からチームに入れていただき、現在の丹羽さんをリーダーとするPrelic3でもラオス調査を継続しているが、自分にラオスの基礎知識が足りていない気がしているので、心してちゃんと読もうと思う。
- 午後はずっとオンライン会議であった。
- ダイエーとLIFEに寄って買い物をして帰宅。途中は『Your Winters』をエンドレスリピート再生していたが、この企画をした人は天才だな。「クリスマスイブニング」「Silent Wish」「愛しさにリボンをかけて -2025ver.-」「Magic Snow -2025ver.-」「世界はあなたに笑いかけている -2025 Winter ver.-」という並びに『Your Winters』と名付けたセンスが素晴らしい。録音し直した3曲も新たなハーモニーが展開されており、まるで新曲を聴くように新鮮な気持ちになった。ただ、これがアカペラだったら理想だったのになあ、とも思った。とくに、「Magic Snow -2025ver.-」は、楽器を抜いた場合、たぶんベースだけつければいける気がするので、楽器なしバージョンを公開して、アカペラベーシスト(Shimo-renさんとか、ばやしさんとか、こーせーさんとか、Kenさんとか)のベースをmixする共作公募企画とかしたら面白いのではなかろうか。アマチュアに限らず、圭介さんにベースをやってもらっても良いし。あるいは、かれんとmiyouが入れ替わりながらベースをやるのでも良さそうな気はする。
- 久道りょう『なぜ、J-POPは世界の心をつかむのか』青春新書、ISBN 978-4-413-04738-8(Amazon | honto | e-hon)も移動中に読んでいるが、リトグリを第3章「奇跡の歌声は、国境を超える―声そのものが惹きつけるパワー」という、玉置浩二、平原綾香、Little Glee Monster、MISIA、布施明という並びの中に入れてくれた位置づけが素晴らしい。たぶんリトグリの楽曲についての記述の詳しさや深さでは、onion0108さんとかryuさんには及ばないが、J-POP論の中でのリトグリの位置づけとしては正鵠を射ていると思う。驚いたのは、紹介している32人のアーティストのそれぞれについて何度もライブに足を運んでいるらしいことであった。
- 「シナントロープ」を見ていたら、八戸沖で深さ50 km、M7.6の地震が起こったとの速報がテロップ表示されて驚いた。北海道、青森、岩手の沿岸部に津波警報が出て心配だったが、当初の最高到達予測3メートルに比べれば小規模で少し安心した。
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