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【第2200回】 会議と講義(2026年10月8日)
- ドラゴンズの次期監督が工藤公康さんであると発表された。高校生のときに投げていた物凄いカーブは、いまだに誰も超えていないと思うが、ホークスの監督として何度も優勝しているので、ドラゴンズも強くしてくれたら嬉しい。
- 六甲台キャンパスに出勤し、高校生に貸し出していた測定機材を受け取ってから少し雑談していたら昼休みがほとんどなくなってしまったが、3限と4限の講義は参加人数もちょうど良い感じで無事に終わり、5限の時間には検査専攻のオンライン会議があり、6限に国際保健合同ゼミが終わった後も何件か個人相談に答えていたら20:30を過ぎた。
- 阪急六甲まで歩いて1階のスーパーで食材を買って帰宅したら21:30頃で、これから食べると太るんだよなあと思いつつ晩飯。
- 電車の中でKindle版で読み続けてきた、高野秀行『語学の天才まで1億光年』を読了。ポルトガル語惨敗の後は中国語を素晴らしい先生に習って語学学習の王道に目覚めたという話から、シャン語、ワ語を学ぶまでの経緯とワ族の村での経験(標準語と方言についての考察と、無文字言語の表記にアルファベットが使われたことからくる問題点が大変面白かった)が活写されていた。
- ワ語について語る途中で、ワ語の標準語では習ったけれども村では誰も挨拶語やお礼の言葉は使わないと書かれていて、ワ語に限らず、高野さんがそれまでに訪れた世界各地の外界から孤立した「前近代社会」の村では、誰もが知り合いだから、元々挨拶語や御礼をいう言葉や「友だち」を表す言葉がないのではないかと考察されていた。
- 自分の経験では、パプアニューギニアのウィッピーの人たちの現地語には「ボーグレ・セタワール」という「おはよう」に相当する挨拶語があり、フリの人たちは「エンゴロバギー」という挨拶語があったし、ウィッピーの人たちは「エソ」というお礼の言葉(より謝意を示すときは「エソ・ミジャグ」で、「ミジャグ」がveryの意味)を使っていたなあ、と思い出したが、「ボーグレ」は良い、「セタワール」は朝という意味だから、たぶん宣教師がやってきてキリスト教化されたときにgood morningを直訳しただけなのかもしれない。たしか「エソ」というのはウィッピーの近隣の有力民族であるキワイの言葉と聴いた記憶があり、ウィッピー本来の言葉にはなかったはずで、「挨拶語のいちばん大きな意味は「セキュリティ」だと思っている」という高野さんの考察はもっともかもしれない。キワイだって数万人しか話者はいなかったと思うが、より外国人も含む外界とのつきあいは多くて、「ありがとう」を示す言葉は必要だったと解釈できるかもしれない。ただ、ウィッピーには「コルガ」という友だちを示す言葉があって(まあ、あまり使っているところを見たことはないが)、もしかするとメラネシアのように近隣部族が戦闘を繰り返してきたところでは、敵対していない関係であることを示す言葉が、ほとんど外界から孤立した村の暮らしであっても必要だったのかもしれない、と思ったりした。高野さんには、是非一度メラネシアにも行って欲しい。セピックの上流とかに行けば未確認生物だか精霊だかのUMAの話もあることだし。
- ともかく大変エキサイティングな経験談と考察が満載な面白い本であり、読みやすい語り口とも相俟ってするする読み了えてしまった。
- なお、Kindle版の底本が単行書の第2版とのことなので、もしかすると文庫版には文庫あとがきがありそうな気がして、文庫も欲しくなって悩んでいる。Amazonでは文庫あとがきの有無がわからなかったので、リアル書店で手にとって、文庫あとがきがあったら買おうと思う。
- 息子から家族LINEで、予てよりお付き合いしていた方と入籍したという報告があった。結婚式は後でやるらしい。
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