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【第841回】 公衆衛生学講義とか研究相談とか(2014年11月17日)
- 6:00起床。公衆衛生学講義の疫学・生物統計学のまとめ原稿を仕上げるべく作業。レトルトご飯を温め,明太子で朝食を済ませた後,直通4番のバスで出勤。9:00から来年度の卒業研究の相談を受け,公衆衛生学の講義資料を完成させてからカップ麺で昼食を済ませ,講義に向かった。
- 今日も時間ギリギリまで講義してしまった。もう少しミニレポートを書く時間をとってあげなくてはいけないのだが,つい喋りすぎてしまう。
- その後は卒業研究の相談に乗ってから,疫学・生物統計学のまとめ原稿を仕上げる作業の続き。
- 18:20頃,一部出典を明記していないところが残っているが(思い出せないため。削除してしまってもいいんだが),とりあえずpdfファイルをアップロードする。
- 18:30から20:00まで院生たちとミーティング。20:00から20:40頃まではEZRでの解析方針の相談を受け,その後も暫く仕事をしてから21:20頃に研究室を出た。ダイエーで食材を買ってから本屋に寄ってみたら,山岡淳一郎『開成高校野球部の「弱くても勝つ」方法:限られた条件で最大の効果を出す非常識な考え方』ソフトバンク新書,ISBN 978-4-7973-8106-1(Amazon | honto | e-hon)という本があったので,『弱くても勝てます』とはまた違う角度からの取材なのかと思って買ってみた。が,青木監督から引き出した話はほぼ8割がた『弱くても勝てます』と同じだし,生徒への取材はないし,周辺の人々への取材もないし,ルポとしてはあまり新味が無かった。8割がた同じネタなのに『弱くても勝てます』を一度もちゃんと引用してないし,これって本としてアリなのか? と他人事ながら心配になったほどだ。たぶん本書のスタンスは,青木監督の話から得た「弱くて,練習時間も取れない」開成野球の戦略を,ビジネスや他分野に生かすための教訓に換言する,ということなのだろう。そこに関心がないなら(つまり,普通はそういう変換作用は読者それぞれが頭の中でやればいいことで,わざわざ読み筋を教えて貰う必要はないと思うので),本書より『弱くても勝てます』を読んだ方がいいと思う。もちろん少しは『弱くても勝てます』に出てこなかった視点や談話もとれていて,例えばどうしてユニフォームなどに金を掛けないのかとか,守備練習は手投げノックでやるとか(要は少年野球の指導と同じレベルということだ),青木監督が東京大学を受験したときの戦略だとか,六大学野球の審判員をすることによって野球エリートの王道を見て自らの引き出しを増やしているといった話は本書のオリジナリティだと思うが……,何というか,ビジネス啓蒙本テイストが強すぎて(タイトルの「非常識な考え方」というのも,神田昌典君の本によくある感じ),ぼくの趣味には合わなかった。なお,一ヶ所,「仮説」と書くべきところが「仮設」となっている誤変換があった。
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