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【第1101回】 BlueSky statisticsとか(2015年9月8日)
- 往路バスは4番。名谷駅のローソンで娘宛てのゆうパックを発送してから大学へ。10:15から12:10まで統計相談を受け,昼飯。
- RのGUI環境としては,RStudioやR Analytic FlowやRcmdr/EZRが有名だが,BlueSky statisticsも凄そうだ。グラフィクスはggplot2ベースのようだ。データの前処理メニューも充実しているように見える。たぶん自分では常用しないが,暇を見つけて試用はしておこう。
- しかしそれ以前に,9月3日付けで,人口動態統計H26確定数が発表されたので,fmsbパッケージのJvitalデータフレームを更新しなくてはならんし,さらにそれ以前に前期成績を決定して入力を済ませなくてはならんのだが。
- ふと魔が差して,BlueSky statisticsをインストールしてみた。起動するといろいろ追加パッケージが必要というメッセージが出るので,"Tools"の"Package"の"Install ALL required R packages from CRAN"を選ぶ。Syntaxエディタの方にスクリプトを読み込んで実行すると,できるものとできないものがあるが,うまく行けばOutputウィンドウに結果が出る。ただ,このソフトの売り物であるらしいデータエディタがどうやっても開けない。というか,データフレームをアクティブにする方法がわからない。マニュアルをちゃんと読めばいいのか。
- 小雨交じりの中,直通終バスで帰宅。晩飯は素麺。
- 一般社団法人日本生殖医学会が,理事長コメントとして文部科学省高校生用啓発教材「健康な生活を送るために」の中の「20.健やかな妊娠・出産のために」に関する意見を出した。「人口学用語では」という見方がアウト。人口学の論文で出てきたグラフなのだから,勝手に読み替えたら誤用としかいえない。疫学研究のサンプルサイズが小さい仮説検定で統計学的に有意でない結果が出たときに「差がない」とか「関連がない」という解釈をしてしまう(RothmanがEpidemioloy: An Introductionのp-value functionを説明するところで例を出して激しく批判している)のと同じくらいの誤用と思う。グラフの縦軸「見かけの受胎確率」は人口学的に厳密な操作的定義がなされており,勝手に「妊娠のしやすさ」と書き換えてはいけない。何度も書くが,グラフは軸ラベルを書き換えずに使って,本文に,意図的避妊以外のすべての要因を引っくるめた(ただし実は生殖補助医療は要因として含んでいない)妊娠のしやすさの指標として「見かけの受胎確率」を使うと書けばいいだけのことだし,それを一般的な高校生が理解できないとは思えない。
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