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鐵人三國誌・アーカイヴ

Latest update on 2021年7月4日 (日) at 18:43:39.

目次

【第23回】 追悼式典を挟んで4コマ講義とミーティングから怒濤の週末まで(2019年1月17-20日)

2日連続六甲出勤

6:30起床。シャワーを浴びて,豚肉ステーキと,モヤシとセロリの葉を茹でて湯を切った物を作り,レトルトご飯を電子レンジ加熱して朝食。ウバハイランド紅茶を淹れてポットに詰めて出発。木曜恒例の4コマ講義も,今年度は今日と来週で終わる。

昼休みに阪神淡路大震災(神戸大学の担当者は兵庫県南部地震と言っていた)の追悼式典があった。本館の前に鎮魂のモニュメントが立っているのは知らなかった。

ミーティングはGSICSの修論生の発表。

金曜も朝から夕方までGSICSで博士論文提出資格審査とかワークショップとかに出ていて,名谷に移動して書類仕事をしてから帰宅。exhausted。

Mステ感想

録画しておいたMステを見たが,時間をおいて2回リトグリが登場し,「女々しくて」のカバーはフェイクが凄かった。イヤモニしているのは生バンドでないからだと思うが,年末のレコ大でのフルオーケストラとかに比べると,そこが音楽番組としては弱いところ。けれどもリトグリのパフォーマンスは良かった。

DA PUMPの新曲「桜」で何度も歌詞に出てきたfabulousにはいろんな意味があって,信じられないようなとかワクワクするみたいなことなのかもしれないが,第一義的には架空のとかお伽噺のようなという意味合いだと思う。でも,個人的にはfabulousといえば昔イカ天に出て"In your eyes"という曲を演奏していたバンドを思い出すな。

人口動態統計

人口動態統計の2017年都道府県別死因別死亡統計確定数が出た。

帰宅して砂肝と野菜の炒め物を作って食べ,入浴して洗濯し,部屋干ししたら日付が変わった。

ミュージックフェアとCDTV

土曜は朝から名谷キャンパスに出勤し,一日中センター試験関連業務だったので疲れた。

帰宅後,録画しておいたミュージックフェアを視聴。「恋を焦らず」の生バンド歌唱最高。ダンスのフォーメーションがスタンドマイクで横一列の昔のコーラスグループ風のではなく,放射状かつダイナミックに展開する感じも,これはこれで良かった。この曲はいろいろ展開の仕方に工夫できるということなのだろう。その一環で,いつか,二手に分かれて"You can't hurry love"とのmash upをして欲しいのだが……。ゴスペラーズもBEGINも良かったので,最後の全員コラボでの「笑顔のまんま」は素晴らしかった。明石家さんま氏の作詞になる歌詞に,不覚にも感動してしまった。何度も聴いているとBEGINの比嘉栄昇さんのボーカリストとしてのもの凄さ(透き通るような高音から味のある低音,迫力ある唸りまで全部が凄い)が際立つのだが,それと同じくらい,かれんが凄いと思った(栄昇さんと同じように低音,高音,唸りを響かせるだけでなくコーラスまでできてしまうし,最後の方のフェイクも痺れた)。ゴスペラーズは全員が曲作りもするという話をしていたが,リトグリはまだ作詞を2曲やっただけで作曲はしていないので,いつかは曲作りもできるようになって欲しいと思った。

CDTVのアーティストファイル2週目は懐かしい映像もいろいろ出てきて良かったのだが,「夏になって歌え」がカラオケ歌唱でShort Versionだったのは若干残念だった。いつか生バンドでFull Versionをテレビでやって欲しい。やってくれるとしたらSONGSかMusic Fairだろうなあ。

『日本が売られる』感想

このところずっと読んでいた,堤未果『日本が売られる』幻冬舎新書,ISBN 978-4-344-98518-6(Amazon | honto | e-hon)を漸く読了。タイトル通りの危機に瀕していることがたくさんの事例を挙げて示されている。水,種子,医療,食,情報といった現政権が多国籍企業に投げ売りしようとしているインフラやベーシックニーズの話に頭が痛くなる。あれだけ個人情報保護のレギュレーションを一般人には強いるくせに,LINEとマイナンバーをリンクさせるなど愚の骨頂である。ダブルスタンダードというか,もはや詐欺と言って良いレベルだと思う。また,民営化=効率化という幻惑が完全な勘違いに過ぎないことは,一般の営利企業の目的が,株主を儲けさせ会社が大きくなることであることを考えたら当然なのに,どうしてわからない人が多いのかと考えると,たぶん「親方日の丸」とか腐敗する「公」のイメージに引きずられている人が多いのだろう。そのどちらでもない第3の道として最後にユネスコの無形文化遺産にも指定された「協同組合」の思想と実践が鍵になるかもしれないという主張は大筋納得がいくし希望が持てる。

序盤と終盤で重ねて論じられている農薬の問題は,典型的な多国籍企業と管理者と一部の科学者とマスメディアの癒着がもたらす弊害として良くわかる話だが,耐性GMOからその遺伝子が野生植物に拡散してラウンドアップ耐性雑草が生じていることに対して,枯葉剤の主成分の一つである2,4-D(もう一つが2,4,5-T)で枯らせば良いという結論になって,ベトナム戦争がトラウマになっているアメリカでは承認プロセスが進まないのに,日本政府は「枯葉剤と枯葉剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシをあっさりと承認し」と書かれていて驚いた。これってジカンバの話とは別なのだろうか? ジカンバ2,4-Dとは似ているが別物だと思うが……と思ってさらに調べたら,確かにダウアグロサイエンスが2,4-D耐性トウモロコシを開発し,食品安全委員会がEFSAによる害はないという報告を取り上げていたし数年前に安全性審査の手続きをパスしている。うーん,しかし詳細がわからないので,この辺りはソースの引用が欲しかったところ。glyphosate(リンク先はIARCの説明文)を主成分とする除草剤(モンサント=バイエルのラウンドアップなど)については,ラウンドアップ耐性のGMOとセット販売され,通常の使用量や残存量では人体には無害と説明されてきたが,IARCが広範なレビューから発がん性の可能性ありと区分し,モンサントなどはそれに反論してきたけれども,2018年夏に長年ラウンドアップに曝露してがんに罹ったと主張しモンサントを訴えた方が勝訴したことから風向きが変わりつつあるというのが本書の説明であった。例えばここの時系列のまとめなどがわかりやすいが,Reuterの記事についてもIARCは再反論しているしEFSAがIARCに反論して発がん性はなさそうとした報告は間違っているというJECHコメンタリーを読んでも,やはりIARCの見解には一定の妥当性があると思われる。ドイツのバイエル社が米国のモンサント社を買収したことも,EFSAが偏ったレポートを出したことと関連しているであろうことは,堤さんの本を読むと容易に想像される。先に挙げた時系列まとめで無害派とされていたニュージーランドについても,ニュージーランドのEPAもEFSAのレポートを採用してIARCの評価に反論しているので間違っているという報告が,ニュージーランド医学会の学会誌であるThe New Zealand Medical Journalに掲載されているし,どうも,無害を主張する多くの言説がモンサントの息が掛かったロビー活動の産物な気がする。もう少し続けて調べてみよう。

日曜は英訳作業

日曜は肉野菜炒めと玄米ご飯で朝食を済ませてから家で某書類の英訳仕事をしている。食材が尽きたので,後で買いに行かなくては。

18:00過ぎに家を出て研究室へ。途中,名谷PATIOの弁当屋で晩飯を買っていって食べた。講義資料をプリントアウトしながら英訳仕事の続き。

23:20頃までやったが英訳仕事は完了せず。が,主要部分は終わったのでメール添付して帰途に就いた。日曜の終電で帰宅。もうLIFEも閉店後なので,24時間営業のLAWSON100で少しだけ食材を買った。

radikoでハモれでぃおをタイムシフト再生したら,『FLAVA』収録の新作全5曲について簡単な紹介とともにかなり長く流してくれるという太っ腹な企画であった。麻珠が活動停止した直後のライブ音源を流してくれたときに次ぐレベルの,いわゆる神回かも。

(list)

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