【第1777回】 積み残し仕事をする(2025年1月21日)
- 7:00起床し、名谷キャンパスへ出勤。
- 朝のニュースはトランプの就任式と竹内県議の自殺に関わる立花発言が事実無根であると県警が明言したことで占められていた。立花氏については名誉毀損だと親告罪だから竹内県議の親族が告発しなくては立件できないが、警察への信頼を損ねたということで公務執行妨害で逮捕できないか? 前から書いているけれども、この人のデタラメな扇動活動の悪影響は目に余るので、何とか早く公民権を停止してほしい。嘘であることを知りながら放置しているのはYouTubeの運営も同罪ではないかとも思うので、警察がYouTubeに手をいれるのも効果的かもしれない。
- noteがBlueskyへのポストを埋め込む機能をつけてくれたとのこと。次は、noteの記事を簡単にBlueskyにシェア(Action Intetnt Links)する機能をつけて欲しいところ。今のところnoteのシェアボタンには、リンクをコピー、X、LINE、Facebookの4つしか候補がないが、Blueskyを入れるのは先月書いたように簡単なので、是非追加して欲しい。
🦋 (list)
【第1776回】 会議とか(2025年1月20日)
- 月曜は名谷に出勤して院生の修論についての最終チェックとか。午後はオンライン会議とメールの返事。
- 共通テストの数学I,数学Aの[2]と情報Iの第4問は、どちらも都道府県単位の旅行者数を題材にした地域相関を扱っているのは偶然か? 高校でEcological Fallacyの話って教えているだろうか? 数学の方は外れ値を考察させておきながら外れ値を含めたままの散布図で「正の相関がある」と言い切ってしまっているのは不味いと思うし、情報の方は最初の設問は実数を使った棒グラフと割合を示す帯グラフを正しく読み取る話で、情報というよりも新井紀子さんたちがやっているRST (Reading Skill Test)みたいな話だし、後の方で出てくる設問が、人口当たりの割り算値(ただし分子がincomingで分母が常住人口だから、これで得られるのは比である点に注意)同士で散布図を描くと相関が消えたという現象を示しておきながら、人口が交絡しているとも言わず、そこを丁寧に見るために人口で層別するという方向にも行かないで、単純なロジックで答えられる問題にとどまっているのが残念に思った。地域相関じゃない方が良いと思うが、公表されているデータを使おうと思うと、確かに地域相関は手軽だからなあ。とはいえ、せめて旅行者数ではなく、何かの購入額とか消費量とか死者数とかにすれば、素直な人口当たりにする意味がクリアなのに、なぜ旅行者数なんて解釈が難しい数字を使ったのか、もやもやする。
- ドラマ『秘密 THE TOP SECRET』の初回放送があり(ひたすら絹子が怖い話だった)、日付が変わるのとともにオープニング曲となったPenthouseの新曲「ナンセンス」のMVが公開された。こっちのけんと路線で、本気で売ろうとしている曲だな。もしバズらなかったら、BPMが「はいよろこんで」より若干遅いことしか理由がなさそう。moraで購入した。FC限定先行販売がせっかく当たったのに期限までに振り込みそびれて失効してしまった大阪フェスティバルホールでのライブのチケットが火曜正午からオフィシャル先行販売されるようなので、申し込むのを忘れないようにしないと。
🦋 (list)
【第1775回】 北京出張とその後(2025年1月7-19日)
- 日曜に関空を発って、2泊3日の北京出張であった。いろいろな公務をこなすだけの過密日程だったので、中華料理こそ堪能したけれども、まったく観光する暇はなかった。同窓会、JSPS、広大北京拠点、清華大、北京大、大使館とさまざまな方のお世話になったが、神戸大北京拠点の非常勤職員の韓さんと、北京まで同行した胡先生には大変お世話になった。北京大学では、哲学を学んでいる2年生だという泉陽高校卒の男子学生が通訳をしてくれて、世の中にはすごい若者がいるなあと思った。しかし報告書を書くのが大変だなあ。
- 中国でもGLOBAL PASSは使えるという情報があり、ぼくはCITICARD時代から持っているので、これをWeChatPayに登録すれば良さそうな気がしたが、今回は試す機会なく帰国することになりそう。基本的に現金が使えないため、支払いはすべて胡先生に立て替えていただいていて、帰国後に円換算して払うことになっている。
- 帰途も大変で、大使館から空港までの地下鉄は楽しかったが、チェックインカウンターで機械にトラブルがあったらしく矢鱈に待ち時間が長かったのはともかく、その後いったんボーディングまで済んで椅子に座ったものの、いつまでも離陸する気配がなく、1時間近く待ったところで中国語だけのアナウンスが流れて、周りの人が席を離れて空港待合室に戻りだしたのには唖然とした。どうやら機材トラブルが解消できないので別の機体に乗り換えることになったようだが、英語のアナウンスは忘れないでほしかった(海南航空の便で、元々日本語のアナウンスはなかったが、途中からスタッフも気が動転して英語アナウンスがなくなったようだ)。待合室ではトランジット扱いでカードを持たされたが、何の説明もないので戸惑う人が溢れていた。1時間ちょっと待っていたら次のゲートが決まって英語でも移動を促すアナウンスが流れ、2番ゲートに移動した。2番ゲートからはバスに乗ってかなり走ったので、空港の端の方にしか空きがなかったと思われるが、何とか再び乗機できて、離陸できたのは、本来の予定よりも3時間以上遅れた時刻だった(しかしゲートを通るまでの遅延が3時間以内だからという話をしている人がいたが、何の補償も説明もなかった)。関空に着いたら三宮行き終バスは出てしまった後で、残る移動手段は大阪行きの終バスしかなかった。往復チケットの復路分は払い戻ししてもらえたが、大阪までのバスチケットを買い、補助席まで満員のバスで大阪に着いた時点で既に0:30を過ぎていた。2019年までは1:10に大阪を出て三宮経由で姫路に向かう深夜急行バスがあったらしいが、既にそういうものはない。一瞬カプセルホテルとかも考えたが、水曜の朝1番で会議もあることなど諸条件を鑑み、乗り合いでタクシーを使って神戸に帰った。新長田まで2万円近くかかり(追記:ちょっと自腹を覚悟していたが、翌日国際連携本部にレシートを提出したら受け取ってもらえたので、出してもらえそうで良かった)、帰宅したのは2:30近かった。疲れた。
- 帰国便で聴いていたTanya Chuaのアルバム『If You See Him』が大変良かったのでAmazon Musicでダウンロード購入した。とくに「Projectile」と「Men」が良い。歌詞は全然わからないが、メロディーラインと落ち着いた伴奏と声質が素晴らしい。
- 1月8日水曜の朝は中国でヒトメタニューモウイルスによる風邪様症状が大流行中というニュースが地上波テレビニュースやワイドショーで流れていたが、ECDCでもニュースになっていた。
- まず名谷に出勤して対面の会議、六甲に移動して国際協力研究科の教授会と事務局での仕事を済ませてからフロンティア館に移動して国際連携本部で帰国手続き。それからオンライン会議に出た後でも暫くオフィスで仕事をしてから帰途に就いた。食材を入手するためLIFEに寄ってから帰ったら21:00を過ぎていた。
- リトグリFC移行がまだできていないなあ。週末やるか。
- 木曜も朝から六甲へ。JR神戸線に遅延が出ていて混雑しており、出勤だけで疲れたが、1限から4限まで講義、5限にオンラインで会議(これもなぜかTeamsにログインできずPCを再起動するなどして疲れた)、6限にミーティングと済ませて帰宅したら21:00を過ぎていた。
- 金曜は浴槽に湯をためて入浴し、残り湯で洗濯機を回してから可燃ごみを出してきた。牛肉野菜炒めとレトルトご飯とポンカンで朝食を済ませ、コーヒーを淹れて水筒に詰めた。洗濯が終わったら干してから名谷に出勤して某説明会、オンラインで原書講読(集中講義形式)、と続く予定。
- LIFEで食材を買って、21:00過ぎに疲れ果てて帰宅。田代珈琲楽天店に注文した『スペシャルティコーヒーを識るセット』自家焙煎4種詰め合わせが届いていたが、淹れるのは明日だな。晩飯を食べたら気力が尽きた。
- ブラジルから淹れてみたが、これメチャクチャ美味いな。土曜は家で仕事。タイの方とオンライン会議とか。
- 日曜朝、日曜報道THE PRIMEで看護師不足の問題が取り上げられていた。2011年に出版された小林美希『看護崩壊』で既に指摘されていた諸問題への改善策が不十分だったし当然。EPAナースの話は日本語や試験問題の難しさだけの話のように語られているが、三原さんが博論で指摘したように、日本人が多文化社会に慣れることが必要になるが、そこまでの議論になっておらず浅いと思う。
- メタ社がファクトチェックを止めるという報道、ザッカーバーグがトランプに屈したようにも見えるが、フェイスブックのフェイク情報がバングラデシュのロヒンギャ難民を生み出した過去があるように、フェイスブックは元々そこまで公正さを気にしたメディアではないから、あっても不思議はない。イーロン・マスクに続いて勝ち馬に乗ったということだろう。いよいよ何が正しい情報なのかわからない世界になり、世界は混迷を深め、対立を煽って社会を不安定にすることで彷徨える支持者を増やしてきたトランプやボルソナロのような劇場型政治屋だけが得をするのが加速されていくことになる。破滅へと向かうフィードバックサイクル。これに抗って流れを止めるためには、いわゆるオールド・メディアやジャーナリズムが頑張ってくれるか、あるいは、どうしたら可能なのかわからないが、道徳次元3か4の人がマジョリティになることが必要。XからBlueskyに移る人は最近増えているが、まだ全然マイノリティだしなあ。
- YouTubeのオススメに出てきたNMIXX: Tiny Desk Koreaが大変格好良いのだが、この人たちってたぶんK-POPアイドルだよなあ。リトグリやPenthouseやCHiLi GiRLもTiny Desk Concertやれば良いのに。NHKで流れていたTiny Desk Concert Japanは先日終わってしまったが、NPR Music自体は存続しているので、不可能ではないと思う。THE FIRST TAKEでリトグリがPLANETをやってくれるとかでも良いのだが(PLANETの生パフォーマンスを早く聴きたい)、1曲しかやらないTHE FIRST TAKEよりも、数曲やれるNPR MusicのTiny Desk Concertの方が、リトグリにしてもPenthouseにしてもCHiLi GiRLにしても音楽的な幅広さを世界にアピールできると思う。ついでに書いておくと、『Ambitious』のリード曲は全編英語詞にして世界展開して欲しいとも思う。それをTHE FIRST TAKEでやるとか。
- ASOUNDというバンドがあって、リードボーカルのARIWAさんはトロンボーンも演奏するのだが、藤井風日産ライブに出ていたそうだ。実はARIWAさんのお母さんはZELDAとサヨコオトナラで知られる高橋サヨコさんであったことを知り、その血を受け継いでいるなあ、という印象を受けた(ZELDAはリーダーもそうだがニューエイジとかワールドミュージック系に行った人が多いなあ)。ASOUNDの音楽はmanakaも好きそうだ。manakaといえば、そのアンビエント趣味全開の「Tapping」のMVがいつの間にか10万再生を超えていた。リズムは複雑だし裏拍で歌っているし、サビらしいサビもないし、全然売れ筋ではない音楽だと思うが(ひたすら心地良いのだけれども)、これくらいの支持者がいて食べていけるなら、manakaとしてはこういう方が幸せなのかもしれない。「悲しみの果て」のカバーで見せてくれた力強い歌唱や、「風をあつめて」のカバーで見せてくれた落ち着いた深い歌唱も絶品なのだが、本人がアンビエントとかアバンギャルドが好きなのなら仕方がない。芹奈の「OBORO」もアバンギャルドで攻めた曲だが、ちょっとAdoっぽさを狙って売れたい気持ちもありそうな気がして、manakaとは指向性の違いを感じる。関連して思い出したのでメモしておくと、藤井風Tiny Desk Concerts JAPANでコーラスをやっていた、にしなさんは、NHKで2月1日から始まる山田杏奈主演ドラマ『リラの花さくけものみち』(全3回しかないが、北海道で獣医を目指す大学生の話で、當真あみ、萩原利久との共演)の主題歌「つくし」を歌うことも決まっていて、いよいよブレイクしそうな気がする。元ぷらそにかで幾田りらさんや早希さんとも共演していた(にしなさんといくらさんの共演曲としては怪獣の腕のなかも良い。ちなみにPretenderの早希さん歌唱としては、sinfoniaのアカペラカバーのイメージの方が強いが)。これでにしなさんが売れたら、後はいよいよ早希さんの時代が来るか。いや来てほしいなあ。ところで、W/X/Yでブレイクしたタニ・ユウキさんって、売れる前はWHITEBOXでThe Continuesのたかたかさんとか元ぷらそにかの小玉ひかりさんと共演したこともあったとは知らなかった。
- エイトジャムでluvisというアーティストの「Higher」という曲が流れていて、確かにこれはBeatlesのノルウェイの森っぽいなあと思ったが、YouTubeチャンネルにあった、feat. I'mの「夏果つ」がメチャクチャ良かった。大森靖子「夏果て」以来の「夏果*」だが、刹那的で退廃的だった「夏果て」=ナツバテとはたぶん違う着想で、雰囲気としては、井上陽水と玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」とかGoosehouseの「永遠の八月」に近いか。エイトジャムで紹介された中では、エルスウェア紀行「素直」も魅力的だった。セカンド・アルバム『ひかりを編む駐車場』が配信販売されていたのでハイレゾ版(96 kHz, 24bit FLAC)を購入した。
- 火曜は六甲へ。午前中はオンライン会議に出て、昼過ぎから院生の相談に乗る予定。昼休み、溜まっていたメールをチェックしていたら、せっかく当選したPenthouseのライブのコンビニ支払期限を過ぎてしまい、当選が無効になってしまったことに気づいて悲しい。メールは溜めてはいけない。
- 水曜は朝から名谷に出勤して対面の仕事。昼過ぎに六甲の会議にオンライン出席し、15:00から保健学の会議。今日は2時間以上掛かった。
- リトグリのUNLOCKライブは既にBlu-rayで購入していたが、音源の配信販売が始まったので、moraでハイレゾ版(48 kHz, 24 bitのFLAC)を購入した。リトグリのハイレゾ音源はスタジオ録音の場合96 kHz, 24 bitのFLACなのだが、ライブ音源の場合はそこまでハイスペックにしても仕方がないということなのだろうか。Ambitiousツアーの抽選受付も始まったなあ……というわけで、奈良と京都と大阪に申し込んでみた。
- 昨日触れたARIWAさんだが、birdとのコラボ楽曲がリリースされた。
- 木曜は朝から六甲で講義。とくに13:10-16:20はほぼずっと英語を喋り続けているので疲れる。
- 院生が紹介した論文の掲載誌、Global Health: Science and Practiceが良さそう。読者にも著者にも完全無料である上、IFもついている。
- 伊与原新さんの『藍を継ぐ海』が直木賞を受賞してめでたい。このメモには収録しなかったが、読んだときに『ブルーネス、蝶が舞ったら、などは以前読んだことがあって、好きなテイストだと思っていたが、ドラマ化された宙わたる教室があまりに素晴らしくて、コンタミ、青ノ果テ、オオルリ流星群、と読み漁ってドハマリ中。この新作短編集では去年非常勤に行った長崎県立大がある長与が舞台のものに惹かれた』とXにポストしていた。長与が舞台のものだけでなく、粘土も狼もウミガメも隕石も全部良かった。実は10年以上前に『リケジョ!』も読んでメモしていたのだった。作風が川端くんと似ている伊与原さんが直木賞を受賞したということは、川端くんもそろそろ候補止まりではなく直木賞を受賞できる時代になったのではないか。フィールド疫学を扱った傑作『エピデミック』に続いて、今度は理論疫学と国際政治を扱ってみてはどうだろうか。たぶん、川端くんにしか書けない作品になると思うが。
- 金曜は私用で休みを取っており、静岡に行ってきた。駿府城公園の家康像と城址発掘地は初めて見た。
- 土曜は洗濯をしてから在宅で仕事。明後日スタートのドラマ『秘密』の主題歌にPenthouseが起用されたとのこと。
- 日曜は公務で疲れた。夜、日曜劇場『御上先生』はいろいろと面白かった。ちょっと自分が高1のときに非常勤で数学を教えてくれていた伊藤先生を思い出した。生徒が生意気なのは進学校あるあるだよなあ。ところで、代数の問題を幾何的に解くと早いというのは良くある話だが、当該数学の問題、{(acosθ+bsinθ)cosθ-2a}^2+{(acosθ+bsinθ)sinθ-2b}^2の最小値は? はWedgeのCoPilotでも代数的には解いてくれるが、図形を使った解法は? と尋ねると無限ループに陥るな。
🦋 (list)
鐵人三國誌:テーマ別リスト | 鐵人三國誌:日付順リスト
▼前【1774】へ(修論指導とか(2025年1月3日))
🦋 = Cite and link each article to post bluesky, if you have logged in bluesky.
Written by Minato Nakazawa, Ph.D. | Notice to cite or link here | [TOP PAGE]