【第218回】 オリエンテーションとか会議とか（2019年10月9日）

• 郵便局に寄って誤配の郵便物を届けてから名谷へ。ダイエーで実習用のミネラルウォーター各種を自腹で買い（たぶん予算で注文できないこともないが，少額だし面倒なので），E501に収納した。助教の先生が準備を進めてくださっていて，お教えいただいたのだが，去年買っておいたピペットチップが，ラック入りだと思い込んでいたけれども，実はラックに収納するフォルダにセット済みというものだったので，ラックは別途買わねばならないのだった。会計システムが新しくなって注文が面倒なんだがすぐやろう。型番を調べたら，注文が必要なのは，たぶんニチリョーエコノミーチップ用ラック00-ETS-LGRKだな。
• 今日は13:00から六甲で国際協力研究科の来年4月に修士課程に入学する学生向けのオリエンテーションがあり，17:00から名谷で領域会議（PH領域が幹事になっている忘年会の段取り決めがあるので出席必須）があり，その後は院生中間発表会なので，移動時間が長い。「いのちのうた」プレイリストを聴きながら本を読んでいれば，電車やバスに乗っている間はあっという間に過ぎるし，歩くことは運動になるから良いのだけれども，仕事をできる時間は短くなる。
• あいちトリエンナーレで昭和天皇の写真を燃やして踏むパフォーマンスが人格を傷つけるとか日本への侮辱だとかいう言説は，大きな勘違いをしている（そもそも，実はそういうものではないようだが，ここでは仮に実際にそういうものだったとしてもおかしいという指摘をする）。戦前，ただの写真がご真影などと呼ばれて神格化されていた（人であって人でない現人神と呼ばれた）状態がおかしいことは言うまでもない。昭和天皇自身が戦後は人間宣言をして神格を否定したことから明らかなように，戦前は軍国主義者に担がれて神輿にされ現人神にされていたので，人格はなかったはずだ。現人神として崇め奉られる不可侵な権威を作ることで，国民を，自由意志が抑圧され基本的人権が否定された「臣民」として支配していた状況そのものへのアンチテーゼとしてのパフォーマンスなのだと思えば，紛れもなくこれは芸術であろう。だから人格を傷つけるとかいう批判は間違っている。写真を踏むという行為は，江戸幕府が禁教政策によってクリスチャンに踏み絵をさせたことを連想させるが，今回のパフォーマンスは昭和天皇を崇める人に無理矢理写真を踏ませたわけではないから，踏み絵とも違っている。高見広春の傑作小説『バトル・ロワイアル』は，誰もその姿を見たことがない（ので，実在しているかどうかもわからない）「総統」が崇め奉られ，中学生が殺し合いをさせられるような異常な状況がガス抜きとして機能している「成功したファシズム」の恐怖を描いた作品だが，人の神格化というやり口の愚かさと恐怖を訴えるためには，写真を焼くというのはエッジの効いたパフォーマンスだと思う。また，例えばアウシュビッツで虐殺されたユダヤ人の遺族や，アミンとかポルポトの支配下で殺された犠牲者の遺族など，人権が抑圧された側が，ヒトラーやアミンやポルポトの写真を焼いて踏むという形で憎しみを発露させたとして，それが現在のドイツやウガンダやカンボジアへの侮辱になるのか？　と考えれば，日本や日本人への侮辱という言説の異常さも理解できよう。日本にはまだ大日本帝国臣民を支配したがっている特高や憲兵のようなマインドセットをもっている人が（現在の内閣の大半がそういう人である気もするが）大勢いるのだなあ，ということが，名古屋市長とその取り巻きや，その言動を支持する匿名のネトウヨ言説からわかることが恐ろしいし，だからこそ，逆説的に，そのパフォーマンスに今日的意味が生まれてしまうのだとも言える（実際のパフォーマンスとは違うとしても）。こう書いても，勘違いしている人たちには伝わらないだろうが。
• メールの返事を打って，ピペットチップのラックを発注したら，11:00を過ぎていた。六甲に移動開始。
• 13:00から15:10頃までオリエンテーション，終わって名谷に戻り，領域会議と院生中間発表会。
• メールが溜まっているので返事してから帰ろう。
• News Picksの1ヶ月1,500円というプレミアム会員になった。とりあえず22:00からの人口番組を見るのが目的。
• そうであったにも関わらず，帰宅が22:30を過ぎたので，途中からしか見られなかった。見逃し配信があるらしいので，前半は後で見よう。
• CS第2ステージはジャイアンツとホークスが勝ったようだ。ミラクルタイガースもここまでか？

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